万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

美しい地球を表現した万華鏡

2006-05-26 23:49:34 | 万華鏡ブログ
今回のコンベンションに初参加なさった中里保子さんの作品「Pangea」です。ギリシャ語で「すべての大陸」を意味し、現在の諸大陸が分裂する前に一つであった時の超大陸のことだそうです。そして美しい地球とそれを取り巻く宇宙を内部映像に表現したいと思われたそうです。万華鏡本体はスランピング技法で作り、それを支える柱とベースの部分はガラスの積層です。特に工夫なさったのは、ガラスの切断面の美しさが生かされるデザインにすること、そして(この写真には写っていませんが)光を透過したガラスの美しさを表現するために、ライトボックスの上に設置したことです。また振り子構造の作品は中里さんの造形作品のテーマとしていくつか製作なさっていますが、バランスをとるのが難しく、苦労なさったと伺いました。多くのことに挑戦して出来上がった作品は、作家さんの意図した美しさが十分表現されていてガラスの魅力に改めて感じ入りました。本体を傾けて、筒の底の部分から覗きますが、一部をテイパード(先細)にした4ミラーシステムを通して、迫力のある立体的な美しい映像が目に飛び込んできます。「透明感」、「色彩感」、「立体感」、「振り子の動き」これら全部が、感覚に訴えてくる印象的な作品です。
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