万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

山見浩司さんの万華鏡

2006-05-07 18:40:09 | 万華鏡ブログ
昨日有田焼の万華鏡でご紹介した作家、山見浩司さんは本来、ステンドガラスの万華鏡を作る方です。この作品はBorn to the Space (2001)という作品で、黒やグリーンのステンドガラスの輝きが美しい造形作品でもあります。テイパード(ミラーの先端が細くなっている)の3ミラーシステムで、その上、オブジェクトケースが食い込むように取り付けられているために、ユニークな映像を作り出します。手作りのガラスオブジェクトとオイル入りの球体を鏡を通して見ますが、つまみを持って回すことで映像の変化を楽しみます。このようにパーラー型あるいは卓上型の万華鏡は、手に持って持ち上げる必要がありませんので、大掛かりな作品やガラスなど重量感のある作品に向いており、軽く筒の部分を支えて先端部を回すことで、楽に覗くことができます。山見さんの映像にはガラスの魅力を知り尽くした作家ならではの美しさと奥行きがあり、万華鏡の中の世界に引き込まれるような気持ちになります。
日本の作家さんとしては草分け的な存在で、ザ・ブリュースターソサエティーにも早くから参加なさり、すでに2回の受賞暦があります。また、万華鏡教室の講師として活躍なさり、その教室から立派な作家さんたちが続々と生まれてきています。日本万華鏡倶楽部の創設者の一人として、万華鏡の普及活動にも尽力なさっていて、日本の万華鏡界に大きな貢献をなさっている作家さんです。アメリカでアートを学んでいた時に万華鏡に出会い、帰国後その道を開拓し、そして今では万華鏡のいろいろな可能性を広げるような活動をなさっているので、今後ますます期待したいと思います。
Comments (2)
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