万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ユニバース2006

2006-05-19 18:33:32 | 万華鏡ブログ
今回ご紹介するのは、日本を代表する万華鏡作家の一人(一組)、依田満、百合子夫妻の「ユニバース2006」という大作です。コンベンションの参加者の投票により最も優れた新発表作品に贈られる「ピープルズ・チョイス・アウォード」で、みごと第1位を受賞なさいました。依田さんは何回かの受賞暦をすでに持っており、毎年どんな作品を発表なさるか、人々の注目の的です。そんな状況でいつもその期待を裏切らないすばらしい作品を発表なさるための努力とご苦労はいかばかりなものかと思うと、受賞者として壇上に上がられたお姿に胸が熱くなりました。今回の作品は以前にもテーマとした「宇宙の広がり、神秘」を表現しています。アクリルの多面体のケースの中に、星座の輝く青い天球が浮かんでいます。その宇宙の中心を覗き込むように、万華鏡が組み込まれています。ミラーステムがオープンになっているので、その星空が内部映像に映りこんで2ミラーのマンダラ映像を囲んでいます。第3面がオープンになっているミラーシステムを下側に向けると、映像は一転してビッグバンを表す大きな渦が目に飛び込んできます。静かに深い宇宙とダイナミックな動きのある宇宙がみごとに表現されています。台座にはコンピューターの基盤が組み込まれ、光や音楽、万華鏡の動きなどをコントロールしているそうです。オブジェクトの色合いはいつもながらテーマにぴったりとあうようによく考えられていて美しくて透明感のある映像を見せています。こんなに立派な作品ですが、まだまだ進化する余地があるそうで、次回は流れ星や印象的だったアルバカーキの満月も取り入れてみたいとおっしゃっていました。6月21日から東京、新宿の伊勢丹デパートで万華鏡展を予定されていてきっとこの作品も発表されることでしょう。そして多くの人に万華鏡の面白さを見せてくださるに違いありません。(万華鏡の左側に見えるガラスのオブジェが受賞者に授与されました)
Comments (2)
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