万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

冬まで待てない万華鏡  Gathering by Luc and Sallie Durette

2012-08-10 22:05:51 | 万華鏡ブログ

なぜ今頃クリスマスの万華鏡なのか?不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。  実はこの春入荷したルーク&サリー・デュレット夫妻のクリスマススコープなのですが、早くご紹介したくて、冬まで待てませんでした。 
この作品は「A Midwinter Night's Dream」 という3部作の第2番目に当たるもので、「Gathering」というタイトルが付いています。 2007年の第1部から5年を経ての登場です。 私を含め、楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。

1作目の「Into the Forest」と同じスタイルですが、サリーさんの物語に沿ったデザインになっています。
前回同様、切り絵作家のマリー・エレーヌ・グラブマンさんの切絵デザインをレーザーカットした木で表現しています。 表面にはガラスがはめてあり、額縁の中に森の中のシーンを見ることができます。

この万華鏡には平和な世界を願うデュレットさんの想いが込められています。 戦いの絶えない世界で、さまざまな人種の人たちが祈ることは、宗教の違いがあっても、皆同じ祈り。 平和で安らかな生活をすべての子どもたちにと願う親の気持ちではないでしょうか?
白っぽい真珠光沢にコッパーカラーでシンボルを描いたバナーが映像の中に見え隠れしますが、これらのシンボルはいろいろな宗教を意味しています。

サリーさんは人が祈ることの意味を考え、世界中の宗教に思いを馳せました。 信じる神は違っても、お互いに相手の宗教を学び、その存在を受け入れることが必要だと語っています。

森の中で子どもたちは「その樹」を見つけ、運んできた飾りをつけます。森の動物たち、空に輝く星たち、すべてが静かに温かく見守っています。 飾りは真珠光沢の小さな円盤の上にいろいろな宗教のシンボルを描いたもの。 祈りを込めて飾りつけました。

冬の空を表すブルーグレイのオブジェクトは光沢のあるセラミック。 ガラスオブジェクトにも色の深みや輝きを増すプラスアルファの一工夫がなされています。 細部にまでこだわった映像表現です。

第1作目 Into the Forest と並べて見ました。 こちらの情報を知りたい方はhttp://kaleidoscopes.jp/shop/durette10.html をごらんください。

少し大きめですが、ボディーを持ち上げ、先端のオブジェクトセルを回転させて、映像の変化を楽しみます。 大きなセルですし、いろいろな意味を持たせたオブジェクトがたっぷり入っているので、物語を見ているような映像展開です。
1作目とはまた違った色模様、映像表現で、味わいのある、そして大人の人に見ていただきたい万華鏡です。

サリーさんのストーリーやこの万華鏡に込められた思いがつづられた冊子が付いています。

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