万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

素材もコンセプトも現代的な万華鏡 modern, cool and eco-minded

2012-08-09 11:45:50 | 万華鏡ブログ

現代的なデザインと輝きのあるこの作品は、北村幸信さんの「C60-Fullerene フラーレンc60」という作品です。 難しいタイトルはナノテクノロジーに関連するもので、炭素の結合構造のひとつ。この作品の構造がそれに似ているところから、作品名を付けたそうです。 

北村さんは第10回日本万華鏡大賞で「ペンタゴン」という作品でグランプリを受賞しました。 廃材となったCDやDVDを使い、その表面が7色に光るホログラムを生かした斬新なアイディアで創られた万華鏡が高い評価を得たのです。 その後もさらに開発を重ねた多面体構造の筐体で万華鏡を製作し、今回は32面体の作品です。
この作品は今年5月にアメリカのカリフォルニア州のギャラリー、Reflections Kaleidoscopes が主催した万華鏡展で、30点を超える応募作品の中で、最多得票を得、みごと第1位に輝きました。 

ミラーシステムは6角テーパードミラー。 オブジェクトもCDとDVDを加工したホイールで、ダイクロイックガラスを超える効果を生むよう工夫を加え、モーターで回転させます。 内蔵の複数の超小型LEDで本体内側のホログラムを発生させますが、それぞれの面の鏡面効果で、内部はホログラムの坩堝となります。

モーターでオブジェクトは回転しているので操作は不要。 大きな覗き口から虹色の光にあふれた空間と万華鏡映像が見えます。 スイッチを押すとモーターがとまり、固定した映像を見ることができます。

この作品の「オリジナル」は、2012年1月より、当作品をアメリカのギャラリーに推薦し、出品の労を執られた東京、秋葉原の万華鏡店「創心万華鏡」さんにて展示中です。

また仙台万華鏡ミュージアム、星の万華鏡展には「北の巨星」という作品、また岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館で開催中のミラクルワールド 万華鏡展にも作品を出品なさっています。

CDやDVDの廃材を、廃材としないで美しく利用するための工夫が凝らされた万華鏡は、エコという意味でもとても現代的です。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする