マーク・ティクルさんが今年のコンベンションで発表した新作「Ellington エリントン」(8個の限定版)をご紹介します。
万華鏡の途中と先端にある二つのオブジェクトセルがそれぞれ映像を結ぶ万華鏡です。
覗き口はとても大きな三角形になっています。 正面から少し離れてみるとこんな風に奥行きのある万華鏡であることがわかります。
でもどうしたら、こんな風に映像が見えるのか、不思議な気もします。
少し上から覗いてみると、こんな風に金色に縁取られた模様が、2段見えています。 上の模様は手前に飛び出すように見えています。
表情のあるゴールドを多彩に映像の周りや内部映像の側面を飾るように使っているのが、独特ですね。 大きな覗き口だけに、立体的で、精緻で美しい万華鏡映像を十分楽しめるように、とてもきれいに作られています。
万華鏡の覗き口の頂点にもうひとつ小さな覗き口があり、そこから覗くと、宙に浮く曼荼羅映像を正面から見ることになります。
写真の撮り方にもよるのでしょうが、実際に目で見ると、もう少し鮮明な映像です。 ガラスオブジェクトの生み出す微妙な色合いが魅力的です。
独特の鏡使い、驚きをもたらす3D映像、美しい手作りのガラスオブジェクトの組み合わせ、そして金箔などを取り入れたアート表現・・・いずれをとってもマーク・ティクルさんの築いてきた技術や表現の積み重ねから生まれたもので、彼の万華鏡の魅力であり、独自のスタイルとなっていると思います。
素晴らしいですね。