俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月31日(火)

2013-12-31 07:33:15 | Weblog
 横浜日吉本町・金蔵寺
★除夜の鐘鳴りはじめなる一の音
行く年と来る年をつなぎ、しみじみと心に沁みわたる除夜の鐘。百八つのはじまりの一の音が、時ならぬ大晦日の夜の静寂に、いっそう澄んで聞こえてきます。一つ二つとこれから鳴り響く鐘の音に、年を送る感慨に包まれながら、一年間の煩悩を払い、新たな年を迎える厳粛な時の流れを思います。(藤田洋子)

○今日の俳句
年の瀬の遮断機上り街動く/藤田洋子
遮断機が上ると一斉に車が忙しく動き出す。年の瀬の街の風景をよい視点でとらえた。(高橋正子)

○ユズリハ

[ユズリハ/横浜日吉本町]

★楪のしきりに殖ゆる古葉かな/原石鼎
★楪の日本の家明るき日/高島茂
★父とかはす年賀短かし共に主/高島茂
★枯れ落ちた楪の葉は一年目 琴姫
★楪の葉のいれかはり新成人 征夫
★楪の赤きところが見ゆる庭/高橋正子

ユズリハ(楪、交譲木または譲葉、学名:Daphniphyllum macropodum)は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。古名はユズルハ。雌雄異株。高さは10mほど。葉は長さ20cmほどで枝先にらせん状につく。花には花被がなく、葉腋から総状花序を出す。花の形態がトウダイグサ科に似るので古くはトウダイグサ科に含められたが、心皮が2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから独立のユズリハ科(Daphniphyllaceae)とされた。APG分類体系ではユキノシタ目に入れられている。ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから。その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われる。クマリン系アルカロイドのダフニクマリンを含み、中毒の原因となる。日本では、本州の福島県以西、四国、九州、沖縄に、アジアでは、韓国、中国中部まで分布し、暖地の山地に自生する。


◇生活する花たち「柊・茶の花・錦木紅葉」(横浜日吉本町)
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1 コメント

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お礼 (藤田洋子)
2013-12-27 23:02:45
今日の俳句に「年の瀬」の句を取り上げていただきありがとうございました。
信之先生、正子先生、今年も大変お世話になりました。よきお年をお迎えください。

★除夜の鐘鳴りはじめなる一の音  正子
行く年と来る年をつなぎ、しみじみと心に沁みわたる除夜の鐘。百八つのはじまりの一の音が、時ならぬ大晦日の夜の静寂に、いっそう澄んで聞こえてきます。一つ二つとこれから鳴り響く鐘の音に、年を送る感慨に包まれながら、一年間の煩悩を払い、新たな年を迎える厳粛な時の流れを思います。
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