俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月29日(日)

2009-03-29 21:04:47 | Weblog
俳句

晴れ
○夕方日吉の花屋に出かけ花束を注文。ついでに、わが家用に木でまりとガーベラ、アルストロメリアと、斑入りの葉、こごめ桜を買う。そしてお鮨を買う。

○鉢植え用の土と、ミニバラ用の小さい鉢を買う。

○幻住庵記を毎夜お経のように、繰り返し読む。三段目の周囲の景を書いたところを読むと、さすがにいい場所である。「やがて出でじとさへ思ひそみぬ。」もうなずけるところ。

< さすがに、春の名残も遠からず、つつじ咲き残り、山藤松にかかりて、時鳥しばしば過ぐるほど、宿かし鳥のたよりさえあるを、啄木のつつくともいとはじなど、そぞろに興じて、魂呉・楚東南に走り、身は瀟湘・洞庭に立つ。山は未申にそばだち、人家ほどよきに隔たり、南薫峰よりおろし、北風海を浸して涼し。比叡の山、比良の高根より、辛崎の松は霞をこめて、城有、橋有、釣たるる舟有、笠とりにかよふ木樵の声、麓の小田に早苗とる歌、蛍飛びかふ夕闇の空に水鶏のたたく音、美景、物として足らずといふことなし。中にも三上山は士峰の俤にかよひて、武蔵野の古き住みかも思ひ出でられ、田上山に古人をぞかぞふ。ささほが岳・千丈が峰・袴腰といふ山あり。黒津の里はいと黒う茂りて、網代守るにぞと詠みけん『万葉集』の姿なりけり。なほ眺望くまなからむと、後の峰に這ひのぼり、松の棚をつくり、藁の円座を敷きて、猿の腰掛けと名付。かの海棠に巣をいとなび、主簿峰に庵を結べる王翁・徐栓が徒にはあらず。ただ睡癖山民と成って、孱顔(さんがん)に足を投げ出し、空山に虱をひねって座す。>
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