俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月22日(木)/冬至

2011-12-22 17:27:34 | Weblog
★桜冬芽空にもっともたくましき  正子
12月になり桜の木に冬芽がみられるようになりました。その冬芽の先には空があり、寒さに負けないたくましさが自然が感じられます。(高橋秀之)

○今日の俳句
丸ごとの大根抱えてただいまと/高橋秀之
下五の「ただいまと」がこの句の命であって、作者の思いは、この言葉に尽きる。そう読み取れば、「丸ごとの大根抱えて」も、みずみずしく頼もしい。

○冬至
★広告塔かけのぼる冬至の夜空/川本臥風
冬至の夜空は、早く暮れてすでに真っ暗である。その夜空にネオンサインの広告塔がある。漸次点灯するネオンなので、光が夜空へかけのぼっているように見える。冬至という一年で最も昼間が短い特別な日の夜空であるので、漆黒の夜空に点る広告塔が生きもののようである。(高橋正子)

○柚子風呂
冬至には、かぼちゃを食べて柚子風呂に入る、とういうのが決まった冬至の過ごし方だが、子どものころは、かぼちゃは夏に収穫したものを冬至用にとっておいたのを煮て食べさせられたので、おいしいはずもなかった。柚子風呂は、子どものころの記憶にないが、冬のあいだは、食べた蜜柑の皮を布の袋に入れてお湯に浮かしていた。これでもよい香りがしていた。結婚してからは、柚子を買ってきて柚子風呂をたてている。子どもたちはぷかぷか浮く柚子をボールのようにして面白がったが、私も浮いている柚子をあっちへやったり、こっちへ寄せたりして楽しんでいる。そうすれば、一句浮かぶか、という算段でもある。

○フェイスブック句会
第7回フェイスブック日曜句会を12月11日に開催。最優秀は、

★山茶花や軒端の薪の真新し/古田敬二
山茶花が咲き、軒端には真新しい薪が積み重ねられて、本格的な冬を迎える準備が整った。「薪の真新し」がさっぱりとしている。(高橋正子)

に決定した。次回のフェイスブック句会は、正月3日のフェイスブック新年句会。
http://blog.goo.ne.jp/kakan106

◇生活する花たち「木瓜・ローズマリー・イソギク」(横浜日吉本町)

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1 コメント

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お礼とコメント (高橋秀之)
2011-12-22 22:06:39
高橋正子先生
丸ごとの大根抱えてただいまとの句を今日の俳句にお取りあげいただきありがとうございます。
長男が学校で育てた大根を満面の笑みと共に持って帰ってきたときのことが、2年前のことだったと記憶しますが、つい先日のように思い出されます。

★桜冬芽空にもっともたくましき  正子
12月になり桜の木に冬芽がみられるようになりました。その冬芽の先には空があり、寒さに負けないたくましさが自然が感じられます。


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