俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月10日(火)

2024-09-10 13:34:00 | 日記
晴れ
青もみじ御身は金に九品仏      正子
落栗のなかに青き栗の毬       正子
青いちょう伽藍に大樹の影を置く   正子
みどりなす伽藍につくつくつくつくし 正子
 自由が丘デパート
文鳥を売る店そこが涼しかり  正子

●昨日から、朝が来たら、出かけようと考えていた。9時過ぎの電車で九品仏の浄真寺へ行った。はじめ等々力渓谷へ行こうと考えていたが、倒木があって遊歩道が立ち入り禁止になっている情報があるので、あきらめた。

大岡山で大井町線に乗り換え、九品仏で降りた。九品仏の浄真寺へは、九品仏駅を出て左手へ線路を渡ると探すこともなく参道が見える。九品仏駅は本当に小さい駅で、電車が駅舎をこわさないようにゆっくり入線して来る感じだ。

浄真寺の参道は下枝を取り払った丈高い松の並木が続き、総門を入るとすぐ左手に閻魔堂がある。三途の川の橋を渡り焔魔堂に入り、賽銭を投げ入れ手を合わせたとたん、「人生はあせらず、辛抱強く・・ 」と言う閻魔大王の声。賽銭の額によって、閻魔大王の言葉が違うのか、と思ったり。

境内にはたくさんの青紅葉が枝を広げ目に涼しそうに映る。境内は木陰が広がっているが、じんわりと暑い。樹齢300年の銀杏や樹齢800年の榧の木がある。栗の毬や松毬がたくさん落ちているところもあった。鷺草で有名な寺のようで、鷺草を鑑賞できるような池水もある。手水は鷺草をデザインしたもの、本堂の前には二羽の鷺が羽を広げた像がある。

本堂と向かい合って九体の阿弥陀如来が下品堂、上品堂、中品堂と呼ばれている三つのお堂に三体ずつ安置されている。ら髪は青く、御身は金色。。下品堂の一体は遷仏中で見れなかった。阿弥陀如来の手の形がそれぞれ違っている。それには呼び方がある。間違い探しのように違いを比べて見る。

お堂には賽銭箱にセットされて、おみくじがあったので、少しかき混ぜて引いた。開けると「末吉」。失せ物、近いところにあります。(それはそう、家の中で見えなくなったのだから)。学問、危うし全力を尽くせ(全然学問していないから)。恋愛、今はまだ駄目です(そうなのか)。病気、気を強くもてば安心(病は気からっていうもの)。

境内に丸木を半分にしたベンチが置かれていて、世田谷夫人たちが連れ立ってお参りにきている。私にも、挨拶してくれる。二度会えば二度、三度会えば三度挨拶をしてくれて、近所人と思われたかもしれない。

帰りは九品仏から自由が丘まで電車に乗り、東横線で帰った。久しぶりの自由が丘を見ようと街にでたが、さびれた感じで昔のようなお洒落な雰囲気はない。駅前は鹿島建設が再開発中。楽しい街のイメージは無くなっている。九品仏から自由が丘まで緑道があるのを見つけた。気候がよければ歩けそうだ。帰宅は11時半ごろで、思ったより近い。

コメント
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