俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月7日(土)

2024-09-07 15:23:21 | 日記
晴れ
まっくらな参道ゆけば夜店の灯    正子
日焼け子ら商店街の夜店へと     正子
兎の耳のみを描きて月見菓子     正子

●角川年鑑2025年版の結社動向を書き終える。あすメールで送る予定。会員の句の選句に難渋したが、並んだ句を見渡せば、一目瞭然、花冠らしい。会員の句を選ぶ基準は「みずみずしさ、感動があるか、よい心境か、本当か」など。難渋する原因はどの句も甲乙つけがたい事。突出して良い句が無いとも言えるが、これは俳句のプロに言う言葉。とにもかくにも、これで本当に夏が終わる。

●『リルケ』(星野真一・小磯 仁著/清水書院)を読みかける。薔薇の棘に刺さって死んだ人がいると嘘のようなホントの話を聞いていたが、リルケの事だったと知る。リルケは薔薇の棘に刺さり、白血病で亡くなっている。自分の死さえも詩になっている。

●夕飯の支度をしてから、日吉の駅の丸善へ出かけた。行きは電車で、帰りは歩いて赤門坂を下って帰った。金蔵寺の参道を抜けるが、参道はまっくら。なのに真っ暗ななかを人が行き来している。少し歩くと綿菓子に長い行列ができて、商店街の夜店だった。子供たちや若い家族連れでにぎわって、小さな祭りなのに、みんな楽しそうだった。この夏の夜店も今夜で終わりだろう。

コメント
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