★刈り進む稲田の真っ赤なコンバイン 正子
コンバインの出現で農家の秋の風景がずいぶん変わったのではないでしょうか。稲刈りや稲扱ぎの作業は見ることができなくなりました。それに代わり、藁くずを吹き上げながらずんずんと前進していくコンバインの姿が新しい収穫の風景となりました。黄緑色の稲田を突き進む「真っ赤なコンバイン」が逞しく、鮮明です。(小西 宏)
○今日の俳句
ドングリの葉ごと落ちたり土に青し/小西 宏
大風が吹いて葉ごとドングリが土に落ちた。落ちたばかりのドングリの青さが土の色に対比されて際立つ。素敵な青だ。(高橋正子)
○第17回(15夜)フェイスブック句会入賞発表
[ご挨拶]
今夜の十五夜は強烈な台風17号が通り抜けて生憎の月見の句会となりました。皆様のところは、高潮や風雨の被害などございませんでしたでしょうか。台風が通り抜けてよい月が見られたところもあったようです。横浜は、心配したほど風雨も強くなく台風が通り過ぎたようです。台風の中の句会は落ち着かないものですが、それにも拘わらず、いつも通りに句会が進められ、日本の美し秋の風情を詠んだ句に出会えたのは、幸せでした。入賞の皆様おめでとうございます。互選では好きな句にコメントをつけていただき、ありがとうございました。リアルタイムで行われる句会の良さが発揮できて、多くの皆さんが共感された句もありました。「そう、そう。」というわけですが。ほとんどのところが無月ながら、ほのぼのとした十五夜の句会となったと思います。ご参加どうもありがとうございました。管理運営は信之先生、集計は洋子さんにお願いしたました。お世話になりました。スタッフの皆様にもコメントをしていただき、ありがとうございました。これで第17回フェイスブック十五夜句会を終わります。次回は、第18回フェイスブック10月句会を予定しています。(高橋正子)
http://www.facebook.com/kakan02
[金賞]
★耕せし畝照らしけり満月光/古田敬二
「耕し」は、美しいまでの人間の作業。昼間丁寧に耕された畝を満月が照らす。照らされた畑の畝が生むそれぞれの影もまた美しい。(高橋正子)
その他の入賞作品:
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d
○木犀
[金木犀/横浜日吉本町] [銀木犀/横浜日吉本町]
★木犀の昼は醒めたる香炉かな 嵐雪
★木犀の香に染む雨の鴉かな/泉鏡花
★木犀に人を思ひて徘徊す/尾崎放哉
★木犀の弾けるごとく咲き出でぬ/宮津昭彦
★木犀やしづかに昼夜入れかはる/岡井省二
★大徳寺は塔頭多し夜の木犀/鈴鹿野風呂
★木犀や雨に籠れば男饐え/上田五千石
★いづこの木犀朝の鞄は飯の重さ/瀧春一
★托鉢や木犀の香のところどころ/中川宋淵
★銀木犀身じろげばまた香もゆらぐ/篠田悌二郎
★木犀の香に昇天の鷹ひとつ/飯田龍太
★木犀に土は色濃うして膨らめる/原月舟
★木犀や屋根にひろげしよき衾/石橋秀野
★遠き日のごと木犀は咲きにけり/岡輝好
金木犀の匂いが流れてくる。ある日その匂いに気付くと、すぐに在所の祭りが近づく。子供は秋の服装になり、毛糸のチョッキを着たりする。新米も炊き上がる。栗もまだまだある。蓮根もおいしくなる。魚はなんだろうか。酢〆にした鯖なんかもある。祭りのごちそうが揃ってくる。そんな季節の花なのだ。金木犀は。
★金木犀こぼれし花もあたたかな/高橋正子
★青空に銀木犀の銀確かむ/〃
モクセイ(木犀、学名: Osmanthus fragrans)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。別名、ギンモクセイ(銀木犀)という。広義では、Osmanthus fragrans に属する変種、品種の総称。中国原産で、中国名は桂花 。ギンモクセイ(銀木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. fragrans)、キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino)、ウスギモクセイ(薄黄木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. thunbergii Makino)の総称であるが、単に「木犀」と言う場合は、ギンモクセイを指すことが多い。
ギンモクセイは、中国原産の常緑小高木で、樹高は3-6mになり、庭や公園などで栽培されている。花には香気があるがキンモクセイほどは強くない。幹は淡灰褐色で、樹皮は縦に裂け目ができる。葉は長さ7-15mmの葉柄をもって対生する。葉身は革質で、長さ8-15cm、幅3-5cmとキンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがり、縁にはあらい細鋸歯があるが、鋸歯がなく全縁の場合もある。葉脈の主脈は表面でくぼみ、裏面で突出する。花期は9-10月。雌雄異株で、花は葉腋に束生する。花柄は長さ5-10mmになる。花冠は白色で4深裂し、径約4mmになる。雄蘂は2個。果実は核果で、長さ1-1.5cmの楕円形になり、翌年の春に黒褐色に熟す。
◇生活する花たち「茶の花・犬蓼・吾亦紅」(横浜下田町・松の川緑道)
コンバインの出現で農家の秋の風景がずいぶん変わったのではないでしょうか。稲刈りや稲扱ぎの作業は見ることができなくなりました。それに代わり、藁くずを吹き上げながらずんずんと前進していくコンバインの姿が新しい収穫の風景となりました。黄緑色の稲田を突き進む「真っ赤なコンバイン」が逞しく、鮮明です。(小西 宏)
○今日の俳句
ドングリの葉ごと落ちたり土に青し/小西 宏
大風が吹いて葉ごとドングリが土に落ちた。落ちたばかりのドングリの青さが土の色に対比されて際立つ。素敵な青だ。(高橋正子)
○第17回(15夜)フェイスブック句会入賞発表
[ご挨拶]
今夜の十五夜は強烈な台風17号が通り抜けて生憎の月見の句会となりました。皆様のところは、高潮や風雨の被害などございませんでしたでしょうか。台風が通り抜けてよい月が見られたところもあったようです。横浜は、心配したほど風雨も強くなく台風が通り過ぎたようです。台風の中の句会は落ち着かないものですが、それにも拘わらず、いつも通りに句会が進められ、日本の美し秋の風情を詠んだ句に出会えたのは、幸せでした。入賞の皆様おめでとうございます。互選では好きな句にコメントをつけていただき、ありがとうございました。リアルタイムで行われる句会の良さが発揮できて、多くの皆さんが共感された句もありました。「そう、そう。」というわけですが。ほとんどのところが無月ながら、ほのぼのとした十五夜の句会となったと思います。ご参加どうもありがとうございました。管理運営は信之先生、集計は洋子さんにお願いしたました。お世話になりました。スタッフの皆様にもコメントをしていただき、ありがとうございました。これで第17回フェイスブック十五夜句会を終わります。次回は、第18回フェイスブック10月句会を予定しています。(高橋正子)
http://www.facebook.com/kakan02
[金賞]
★耕せし畝照らしけり満月光/古田敬二
「耕し」は、美しいまでの人間の作業。昼間丁寧に耕された畝を満月が照らす。照らされた畑の畝が生むそれぞれの影もまた美しい。(高橋正子)
その他の入賞作品:
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d
○木犀
[金木犀/横浜日吉本町] [銀木犀/横浜日吉本町]
★木犀の昼は醒めたる香炉かな 嵐雪
★木犀の香に染む雨の鴉かな/泉鏡花
★木犀に人を思ひて徘徊す/尾崎放哉
★木犀の弾けるごとく咲き出でぬ/宮津昭彦
★木犀やしづかに昼夜入れかはる/岡井省二
★大徳寺は塔頭多し夜の木犀/鈴鹿野風呂
★木犀や雨に籠れば男饐え/上田五千石
★いづこの木犀朝の鞄は飯の重さ/瀧春一
★托鉢や木犀の香のところどころ/中川宋淵
★銀木犀身じろげばまた香もゆらぐ/篠田悌二郎
★木犀の香に昇天の鷹ひとつ/飯田龍太
★木犀に土は色濃うして膨らめる/原月舟
★木犀や屋根にひろげしよき衾/石橋秀野
★遠き日のごと木犀は咲きにけり/岡輝好
金木犀の匂いが流れてくる。ある日その匂いに気付くと、すぐに在所の祭りが近づく。子供は秋の服装になり、毛糸のチョッキを着たりする。新米も炊き上がる。栗もまだまだある。蓮根もおいしくなる。魚はなんだろうか。酢〆にした鯖なんかもある。祭りのごちそうが揃ってくる。そんな季節の花なのだ。金木犀は。
★金木犀こぼれし花もあたたかな/高橋正子
★青空に銀木犀の銀確かむ/〃
モクセイ(木犀、学名: Osmanthus fragrans)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。別名、ギンモクセイ(銀木犀)という。広義では、Osmanthus fragrans に属する変種、品種の総称。中国原産で、中国名は桂花 。ギンモクセイ(銀木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. fragrans)、キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino)、ウスギモクセイ(薄黄木犀、学名:Osmanthus fragrans Lour. var. thunbergii Makino)の総称であるが、単に「木犀」と言う場合は、ギンモクセイを指すことが多い。
ギンモクセイは、中国原産の常緑小高木で、樹高は3-6mになり、庭や公園などで栽培されている。花には香気があるがキンモクセイほどは強くない。幹は淡灰褐色で、樹皮は縦に裂け目ができる。葉は長さ7-15mmの葉柄をもって対生する。葉身は革質で、長さ8-15cm、幅3-5cmとキンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがり、縁にはあらい細鋸歯があるが、鋸歯がなく全縁の場合もある。葉脈の主脈は表面でくぼみ、裏面で突出する。花期は9-10月。雌雄異株で、花は葉腋に束生する。花柄は長さ5-10mmになる。花冠は白色で4深裂し、径約4mmになる。雄蘂は2個。果実は核果で、長さ1-1.5cmの楕円形になり、翌年の春に黒褐色に熟す。
◇生活する花たち「茶の花・犬蓼・吾亦紅」(横浜下田町・松の川緑道)