★足先がふっと蹴りたる青どんぐり 正子
風で、熟す前に落ちた青どんぐりに、足先がふっと触れられたのでしょう。一瞬足先が捉えた、一粒の青どんぐりがとりわけ鮮明に目に浮かび、地上を軽く転がります。地上の秋の心楽しさを感じつつ、これからの深まりゆく秋も感じられます。(藤田洋子)
○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子)
○十月桜
[十月桜/横浜日吉本町]
★さはさはと日ざし十月桜かな/山仲英子
★三代のほとけに十月桜咲く/落合絹代
★遠き富士近き十月桜咲く/神蔵器
★満面に日を浴ぶ十月桜かな/山田春生
★青空を容れて十月桜かな/中根美保
★丘に日がさんさん十月桜咲く/高橋信之
★十月桜咲く快晴の空ほがらか/高橋信之
★この宙に十月桜の震えかな/高橋正子
ジュウガツザクラ(十月桜、学名:Cerasus subhirtella (Miq.) S.Y. Sokolov, 1954 ‘Jūgatsuzakura’)(Synonym : Prunus subhirtella Miq. var. autumnalis Makino)は、バラ目バラ科サクラ属の植物。桜の園芸品種。毎年、年に二度開花する。エドヒガンの系列でコヒガンの雑種とされている。
サクラの属名は日本では長いことPrunus、和名ではスモモ属とする分類が主流だったが、昨今の研究ではCerasus(サクラ属)とするものがある。日本では前者、分けてもサクラ亜属(subg. Cerasus)とするものが多かったが、近年は後者が増えてきているしかしCerasusとすることで決着した訳ではない。
花が4月上旬頃と10月頃の年2回開花する。花は十数枚で、花弁の縁が薄く紅色になる。また萼筒が紅色でつぼ型である。春は開花期に新芽も見られる。また、春のほうが花は大きい。樹高は5m程。シキザクラ、コブクザクラ等も年に2回開花する。また、フユザクラは冬に咲くが、別種。 秋口に咲く特徴から紅葉する樹木と共に植えられることもあり、桜と紅葉が楽しめるように設置される事もある。
◇生活する花たち「だいこんそう・山ほととぎす・曼珠沙華」(東京白金台・国立自然教育園)
風で、熟す前に落ちた青どんぐりに、足先がふっと触れられたのでしょう。一瞬足先が捉えた、一粒の青どんぐりがとりわけ鮮明に目に浮かび、地上を軽く転がります。地上の秋の心楽しさを感じつつ、これからの深まりゆく秋も感じられます。(藤田洋子)
○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子)
○十月桜
[十月桜/横浜日吉本町]
★さはさはと日ざし十月桜かな/山仲英子
★三代のほとけに十月桜咲く/落合絹代
★遠き富士近き十月桜咲く/神蔵器
★満面に日を浴ぶ十月桜かな/山田春生
★青空を容れて十月桜かな/中根美保
★丘に日がさんさん十月桜咲く/高橋信之
★十月桜咲く快晴の空ほがらか/高橋信之
★この宙に十月桜の震えかな/高橋正子
ジュウガツザクラ(十月桜、学名:Cerasus subhirtella (Miq.) S.Y. Sokolov, 1954 ‘Jūgatsuzakura’)(Synonym : Prunus subhirtella Miq. var. autumnalis Makino)は、バラ目バラ科サクラ属の植物。桜の園芸品種。毎年、年に二度開花する。エドヒガンの系列でコヒガンの雑種とされている。
サクラの属名は日本では長いことPrunus、和名ではスモモ属とする分類が主流だったが、昨今の研究ではCerasus(サクラ属)とするものがある。日本では前者、分けてもサクラ亜属(subg. Cerasus)とするものが多かったが、近年は後者が増えてきているしかしCerasusとすることで決着した訳ではない。
花が4月上旬頃と10月頃の年2回開花する。花は十数枚で、花弁の縁が薄く紅色になる。また萼筒が紅色でつぼ型である。春は開花期に新芽も見られる。また、春のほうが花は大きい。樹高は5m程。シキザクラ、コブクザクラ等も年に2回開花する。また、フユザクラは冬に咲くが、別種。 秋口に咲く特徴から紅葉する樹木と共に植えられることもあり、桜と紅葉が楽しめるように設置される事もある。
◇生活する花たち「だいこんそう・山ほととぎす・曼珠沙華」(東京白金台・国立自然教育園)