■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋信之

■5月月例ネット句会/入賞発表■

2017-05-14 20:46:12 | 日記

■2017年5月月例ネット句会■
■入賞発表/2017年5月15日

【金賞】
★舟べりを叩きはまちの追込み漁/桑本栄太郎
この句には季語はないが、季節感がある。春は新しいブリ・ハマチの子供をつかまえる時期なので、春の季節感がある。ハマチの稚魚の採捕は、春先(4月中旬頃)から初夏(7月下旬頃)にかけて行われる、養殖業界の春を告げる風物詩なのだ。(高橋信之)

【銀賞/2句】
★歌声の「原爆の子」へ銀杏咲く/谷口博望(満天星)
「原爆の子」の歌は、反戦歌。銀杏は毅然とした姿をした木だが、銀杏の花は地味で目立たない。秘めた力が原爆許すまじの反戦歌「原爆の子」の歌と響きあっている。(高橋正子)

★校庭の若葉へ運ぶパン・珈琲/柳原美知子
広々とした校庭を縁取る若葉。その木陰へパンと珈琲を運んで戸外での軽食を楽しむ。学校行事の一環か。明るい気分になれる句だ。(高橋正子)

【銅賞/3句】
★朝の鐘五月の空へ鳴り渡る/多田有花
清々しい五月の朝、鐘が空へと鳴り渡る。何も無いような空気感がある。(高橋正子)

★小さいといえども我が家に鯉のぼり/高橋秀之
住宅事情もあって、一般の家庭では、大きな鯉のぼりは揚げにくい。小さいけれど、元気な鯉のぼりがあって、男の子たすこやかに育っている。
それこそが大事だ。(高橋正子)

★早起きに洗濯をする初夏の朝/高橋句美子
初夏の朝、「明け易し」ころ。目覚めも自然に早くなり、早く起きた時間を洗濯する。さっぱりと、さわやかである。(高橋正子)

【高橋信之特選/8句】
★朝の鐘五月の空へ鳴り渡る/多田有花
澄んだ鐘の音が薫風に乗り朝空に響き渡る。清々しい五月の一日の始まりに心も晴れ晴れとしてきます。 (柳原美知子)

★校庭の若葉へ運ぶパン・珈琲/柳原美知子
校庭での楽しい昼食の風景を思いだします。「若葉へ運ぶ」に共感します。 (古田敬二)

★夏鶯谷の空間ひろびろと/高橋正子
山へ行くと新緑のなかにウグイスの声が絶え間なく聞こえます。谷に響くウグイスの澄んだ囀りは空間を広げる心地がします。(多田有花)

★舟べりを叩きはまちの追込み漁/桑本栄太郎
勢いを感じる句です。はまちのはねる音、漁師たちの声、水の音などが浮かんできます。(多田有花)

★歩くほど若葉の匂い濃くなれり/高橋正子
様々な木々の若葉が匂う山道。澄みきった空気を吸い、奥へと歩くほどに、感覚も研ぎ澄まされ、新鮮な心持ちになってくるようです。(柳原美知子)

★歌声の「原爆の子」へ銀杏咲く/谷口博望(満天星)
★小さいといえども我が家に鯉のぼり/高橋秀之
★早起きに洗濯をする初夏の朝/高橋句美子

【高橋正子特選/8句】
★暮れ残る代田を囲む水の音/柳原美知子
代掻きが終わり、田に水を入れている夕ぐれの情景が目に見えるようだ。 (満天星)

★新しい制服着こなし初夏の朝/高橋秀之
配属場所が変わり、四月から制服が代わったのでしょうか。その制服がそろそろ肌になじんでくるころです。(多田有花)

★街路樹の若葉青々晴れわたる/高橋句美子
街路樹の若葉のみずみずしい緑が目にうれしいころです。その上に広がる明るい晴天、心浮き立ちますね。(多田有花)

★わが誕生の空の明るい五月来る/高橋信之
明るい空から自然界のものみな光を受け、生命感あふれる五月。その五月に誕生され、今年もまた無事その時を迎えられるお喜びは一入のことでしょう。お祝い申しあげます。(柳原美知子)

★トマト苗植えれば直ぐに脇芽のぶ/祝恵子
トマト苗を植え毎朝水やりの度に成長が楽しみですね。充実した日常がうかがえます。(柳原美知子)

★校庭の若葉へ運ぶパン・珈琲/柳原美知子
★朝の鐘五月の空へ鳴り渡る/多田有花
★舟べりを叩きはまちの追込み漁/桑本栄太郎

【入選/6句】
★沖や今島影見ゆる卯波かな/桑本栄太郎
視界が広がり、卯波から島影が見えだし、海の風を受けながら、楽しまれているのでしょうか。 (祝恵子)

★ハンモック揺する風あり夏来たる/祝恵子
春の終りまだ強い風の日もありハンモックを揺らす風が吹いています。明日から立夏を迎える新しい暦によって夏に入る感情が整えられる。 (小口泰與)

★背伸びして今日が立夏と言ってみる/古田敬二
とても清々しい気持ちにしてくれます。理屈抜きで今回の投句の中で大好きな句です。(高橋秀之)

★エンドウ採る昼餉のパスタに足りるだけ/古田敬二
自家製のエンドウを収穫し、その新鮮なエンドウでパスタを料理する。なによりのごちそうですね。みどりも鮮やかな季節感あふれる一皿が目に浮かびます。(柳原美知子)

★湖の面へ木立を映し影涼し/小口泰與
★新緑の枝から枝へ揚羽蝶/廣田洋一

■選者詠/高橋信之
★矢車菊よわが誕生の五月来る
★わが誕生の空の明るい五月来る
★空晴れて矢車菊の花の青

■選者詠/高橋正子
★夏鶯谷の空間ひろびろと
★歩くほど若葉の匂い濃くなれり
★母の日の紫陽花ピンク娘は若し


■互選高点句
●最高点(5点)
★舟べりを叩きはまちの追込み漁/桑本栄太郎
●次点(4点/同点3句)
★朝の鐘五月の空へ鳴り渡る/多田有花
★暮れ残る代田を囲む水の音/柳原美知子
★校庭の若葉へ運ぶパン・珈琲/柳原美知子

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/高橋正子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
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5月月例ネット句会清記

2017-05-14 17:35:25 | 日記

■5月月例ネット句会清記
2017年5月14日
12名36句

01.湖の面へ木立を映し影涼し
02.川狩や浅間の風のそよと吹き
03.飲みごろよ読書疲れの一夜酒
04.朝の鐘五月の空へ鳴り渡る
05.新緑のなかの三等三角点
06.筍の掘られし後の虚空かな
07.尖塔の中腹にあり聖五月
08.沖や今島影見ゆる卯波かな
09.舟べりを叩きはまちの追込み漁
10.歌声の「原爆の子」へ銀杏咲く

11.夏帽子平和の鐘へ黙祷す
12.ひーふーみーG線上の松の花
13.新緑の枝から枝へ揚羽蝶
14.紫は高貴な色ぞ鉄線花
15.群れごとに傘を差したる牡丹かな
16.エンドウ採る昼餉のパスタに足りるだけ
17.背伸びして今日が立夏と言ってみる
18.野に来たりこれぞ薫風と独り言
19.新しい制服着こなし初夏の朝
20.新緑が眩しき朝に日が昇る

21.小さいといえども我が家に鯉のぼり
22.若葉陰一息入れる歩き会
23.トマト苗植えれば直ぐに脇芽のぶ
24.ハンモック揺する風あり夏来たる
25.校庭の若葉へ運ぶパン・珈琲
26.夏つばめ鳴いて空切り夕日へと
27.暮れ残る代田を囲む水の音
28.夏鶯谷の空間ひろびろと
29.歩くほど若葉の匂い濃くなれり
30.母の日の紫陽花ピンク娘は若し

31.街路樹の若葉青々晴れわたる
32.早起きに洗濯をする初夏の朝
33.菖蒲持つ人が街を行き来する
34.矢車菊よわが誕生の五月来る
35.わが誕生の空の明るい五月来る
36.空晴れて矢車菊の花の青


※1)選句を始めてください。5句選をし、そのなかの一句にコメントを書いてください。
※2)互選期間:5月14日(日)午後6時~午後10時
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●5月月例ネット句会ご案内●

2017-05-14 15:50:53 | 日記

●5月月例ネット句会投句案内●
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2017年5月8日(月)午後1時~2017年5月14日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:5月14日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:5月15日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、5月15日(月)正午~5月17日(水)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
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■4月月例ネット句会/入賞発表■

2017-04-10 11:31:24 | 日記

■2017年4月月例ネット句会■
■入賞発表/2017年4月10日

【金賞】
★摘み置かる花束橋に花祭り/柳原美知子
中七の花束の「花」に続き下五の花祭りの「花」と畳み掛けた『花』がいい。橋に置かれたのは野の花束であろう。それは、作者の心にしっかと捉えられ、読み手の心に伝わる。(高橋信之)

【銀賞】
★ステップで花のトンネル駆けゆける/祝恵子
上五に置いた「ステップ」がいい。快く駆けて行く「花の風景」がいい。(高橋信之)

★鶯の声透き通る野の雨よ/柳原美知子
鶯は雨の中、野原で、聞きほれるほどの美声を聞かしてくれているのでしょう。 (祝恵子)

【銅賞/2句】
★シャガの花夜道一面白い影/高橋句美子
心に残った風景を素直に表現した。写生句の良さであり、写実の句であると言ってよい。(高橋信之)

★シャボン玉追い掛けている姉いもと/祝恵子
虹色のシャボン玉が風にゆらゆらと飛んでいくのを追いかける仲良しの姉妹の微笑ましい景は、絵本を見るようです。(柳原美知子)

【高橋信之特選/5句】
★口笛に鶯応え我はも鳥/高橋正子
「鶯と我」がいい。「応えあう」のがいいので、それを俳句の心と言ってよい。自然との関わりを詠めば、人間の心は深くなる。(高橋信之)

★シャガの花夜道一面白い影/高橋句美子
★摘み置かる花束橋に花祭り/柳原美知子
★桜満つ空へ瀬音の吸い込まれ/柳原美知子
★ステップで花のトンネル駆けゆける/祝恵子

【高橋正子特選/5句】
★桜散る斜面にもまた桜色/高橋句美子
空に満ちる桜と斜面をも桜色に埋め尽くす落花、桜色に染まる季節の感動が生き生きと伝わってきます。
(柳原美知子)

★桜散る空に吹きあぐ花びらも/高橋信之
一陣の風に今散ったばかりの桜の花びらが青空へと舞い上がる美しい情景が目に浮かび、花の季節に名残を惜しまれるお気持ちが伝わってきます。(柳原美知子)

★摘み置かる花束橋に花祭り/柳原美知子
★桜満つ空へ瀬音の吸い込まれ/柳原美知子
★シャボン玉追い掛けている姉いもと/祝恵子

【入選/6句】
★まだ満ちぬ月が朧に花のなか/高橋正子
爛漫の桜を灯すように淡い光を放つ朧月。幻想的な美しい情景が広がり、桜の季節ならではの喜びが感じられます。(柳原美知子)

★花筏の渦ゆらゆらと目黒川/高橋句美子
★卒業歌学生バスの声深く/高橋正子
★すみれ咲く地に低く咲く濃き色に/高橋信之
★仰ぎ見る青一枚の春天を/高橋信之
★すでにさくら落とす先客の鳥あり/祝恵子
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4月月例ネット句会清記

2017-04-09 19:06:48 | 日記

■4月月例ネット句会清記
2017年4月9日
5名15句 

01.花筏の渦ゆらゆらと目黒川
02.シャガの花夜道一面白い影
03.桜散る斜面にもまた桜色
04.まだ満ちぬ月が朧に花のなか
05.卒業歌学生バスの声深く
06.口笛に鶯応え我はも鳥
07.すみれ咲く地に低く咲く濃き色に
08.桜散る空に吹きあぐ花びらも
09.仰ぎ見る青一枚の春天を
10.摘み置かる花束橋に花祭り

11.鶯の声透き通る野の雨よ
12.桜満つ空へ瀬音の吸い込まれ
13.すでにさくら落とす先客の鳥あり
14.ステップで花のトンネル駆けゆける
15.シャボン玉追い掛けている姉いもと

※選句を始めてください。
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