俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月9日(火)

2012-10-09 23:27:45 | Weblog
★辻に出て通う秋風身にまとう  正子
四つ角に出ると 冷たい秋風が冷気を加え身に沁みて、そこはかとなく哀れを誘いますね。(小口泰與)

○今日の俳句
嬬恋や窓いっぱいの星月夜/小口泰與
嬬恋の秋の夜は、もう寒さを覚えるほどであろう。窓いっぱいの星月夜に新たな感動が湧く。(高橋正子)

○鵯花(ヒヨドリバナ)

[鵯花/横浜・四季の森公園]

★鵯花ひよどりはもう山に居ず/青柳志解樹
★谷戸暮れてひよどり花の薄明かり/光晴
★鵯花ほつほつ咲きて日照雨(そばえ)くる/台 迪子

★山腹のヒヨドリバナの咲きかかる/高橋正子
★鵯の声が響けるヒヨドリバナ/高橋正子

 ヒヨドリバナ(鵯花、学名:Eupatorium chinense)とはキク科フジバカマ属の多年草。Eupatorium:フジバカマ属、chinense:中国の、Eupatorium(ユーパトリアム)は、紀元前1世紀の小アジア地方の「ユーパトール王」の名前にちなんだもの。原産地は中国で、日本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生する。高さは1mほど。茎葉は細長く立ち上がり、葉は対生し、あらい鋸歯がある。花期は8〜10月頃。ヒヨドリバナは、無性生殖型と有性生殖型があり、形態に変異が多い。和名の由来は、ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に開花することからヒヨドリバナと呼ぶ。
 ヒヨドリバナは、淡紫色または白色の小さな筒状花が多数集まって、散房状に咲かせる。茎は、紫色の斑点や短毛があります。葉はざらざらしており、短い葉柄があります。葉は、対生して付きます。 藤袴(フジバカマ)やヨツバヒヨドリ(四葉鵯)、サワヒヨドリ(澤鵯)に似ており、見分け難い。見分け方は、フジバカマの葉は深く3裂しますが、ヒヨドリバナ(鵯花)やヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の葉には切り込みがない。また、ヒヨドリバナの葉が対生するに対して、ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の葉は3~4枚輪生(茎の節に数枚の葉が集まって付く)する。さらに、ヒヨドリバナは道端などに生えるに対し、フジバカマは河原に生える。 一般名:ヒヨドリバナ(鵯花)、別名:サンラン(山蘭)。


◇生活する花たち「秋海棠・銀木犀・金木犀」(横浜日吉本町)

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