SaltyDog

               by kaji

ルーツ

2009-06-10 | 普通の話題
私は実は 大坂生まれである。 大坂で生まれた男。
ただ、5歳までなので、ほとんど記憶はない。
それでも、路地の突き当たりの家であったことと、路地を
出たところに広いスペースがあったことは覚えている。

先日の大坂旅行の際、宿泊したホテルが、たまたま私の
生まれた場所に近かったこともあり、訪れてみようかという気持ち
になった。
そこで、九州に住む私の両親に、大坂時代の住居がどのあたりで
あったのかを詳細に聞いて行ってみた。 実に40年ぶりである。

地図を手に、ホテルからタクシーで近くまで行き、そこからは
説明してもらった通りに歩いてみた。
概ね目的の場所に到着したが、建物の雰囲気や、路地の幅が
聞いた感じと違っている。 わからないけど、まぁこの辺だった
んだってことで納得し、帰りかけたそのとき、はじめは気がつかな
かった路地が、呼び止めるように私を引きつけた。

もしかすると ここかもしれない。 恐る恐る路地を突き当たり
まで進んだ。 全く記憶はないが、木造2階建ての家が存在した。
親父に聞いた感じとそっくりであった。 確信はないが、おそらく
たぶん、きっと この家だろう。

懐かしいという感情があるわけもなく、ほんの僅かな記憶にある
「その地点」というだけだが、訪れた意義はあったように思う。
一度、いつかは訪れたいと思っていた場所。 再びここを訪れる
ことはないだろうが、残っていてくれて ありがとう。

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