看護師さんではなく、医師(女医)に
「なぜ個室にいる夫と面会できないのですか?」と尋ねたら、
私が無症状のままコロナウイルスを持ち込んできたとして、その部屋には夫だけでなく、例えば夫と密になるリハビリ担当も出入りする。
ウイルスはすれ違っただけで感染する可能性がゼロではなく、それでクラスターが起きたり、高齢者にうつって重症化して亡くなったりということが、万が一にでも起こってはいけない。
可能性がゼロじゃないことは一律に禁止している、と言われた。
そこまで言うので、じゃあそんな私と話している先生や看護師さんたちはいいのかと訊いたら
「私たちはふつうの人はしない、特別なマスクと、特別な殺菌と、特別な手洗いをしているから大丈夫なんです」と言った。
そしてPCR検査ではきちんと他の何でもないし、ただの風邪でもない「新型コロナウイルス」を見ている、と言い切った。
そんなウイルスなんかないという「意見」は知っているけど、私たちは現場で実際に見ているから、存在するのだと。
全てにおいて一点も迷いのない断言口調だった。
厚労省が何といおうと、国立感染症研究所が何といおうと、病院はそうやって成り立っているのだと。
そしてコロナにはそこまで潔癖に対応しているのに、ワクチンは一転、別人のようにゆるやかで、全く怖がっていなかった。
動物実験もやって安全が立証されているから承認されている、国は安全の確認されてないものは絶対に承認しないと笑った。
そしてワクチンで死んだなんてものは、ワクチンとは関連性がないと、これまた断言口調で言った。
以上は、ネットではなく、リアルの医師から直に聞いた内容である。
ネットでコントのように見聞きした言葉が、目の前の現実に、ずっと迫力のある臨場感をもって立ち上がった感じだった。
ああ、もうこの騒動は終わらない…
一切がこのように事実として、現実に入り込み、社会の中に機能していることを深く思い知った。
「高齢者の命が~」と言えば何も言い返せなくなるような理屈というか、畳み込まれ方が鉄壁の要塞のように出来上がっていた。
当たり前だけどリアルはネットより、はるかに強固な世界である。
私はこの現実の世界で生きているのだと、改めて思った。