片付けでお馴染みのこんまりさんの教えを聞いていたら、「帰宅したら鞄の中身は全部出して定位置にしまう」とあった。
そうでないとせっかくいろんな鞄を持っていても、同じものしか使わなくなるから。
私は財布をいつもの黒い小さめの斜めかけバッグに入れっぱなしで、確かにほぼほぼそれしか使っていない。
普段使いにするものなら、同じようなサイズの斜めかけで茶色のもあるし、肩掛けにできるトートバッグもあるし、リュックもあるし、先日やっと見つけたデザインも素材も納得のショッピングバッグもあるし、夏にはカゴバッグもあるし、ツーウェイタイプでA4書類が入るサイズもあるのに。
万遍なく使えば、合わせて服や靴や腕時計のコーディネートも考えるだろうに、こうやって「どこに行くわけでもないし」とお洒落心を無くし、ワンパターンの冴えないおばさんになっていくのだ…と猛省した。
生きていて「普段」が一番多いのに、その一番多い普段にお洒落をしなくていつするのだ?
普段こそお洒落しよう。残りの人生の「たまにある気合入れる日」じゃなくて、今の瞬間瞬間をもっと楽しもう、猛烈に楽しみたいという気が起こった。
そもそもなぜ、トートバックやリュックの出番が少なかったかかを「身体に問う」たら、鍵をかけるフックがないからだと言われた。
鍵はポケットにしまって出すのは面倒で、私の性格だと無くしやすいのだと無意識が嫌がっている。
ついでに今はリュック紐の前側につけられるフックや、トートバッグ専用のキーホルダーやリングが100均で売っているという情報も教えてくれた。
探してみたら、おー!!ナイス!!
私にはこういうことが、どんな晴れの日よりテンションが上がることで、無意識と疎通するのは面白い。
私より私を知っていて、私を全力で応援している諸々の意識が私の中にいる。
これがわかってくると何しろ面白いんですよ。
葬式用の黒はともかく、幼稚園から学校の式典のためだけに着たものは二度と着ない。
逆に一年中着る半袖Tシャツは何枚あってもいい。
ダボッじゃなくてピタッとしたラインが好き。
仕事が仕事柄ワークパンツオンリーなので、ワンピとかロングスカートが無性に着たくなる。
本来死ぬはずの経験をして以来、あまりにも変化がありすぎた。
今は日々の瞬間、瞬間を、楽しもうとする意欲しか湧いてこない。