goo blog サービス終了のお知らせ 

ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

松井珠理奈「スキャンダル」、「さし坂46」結成、そしてAKB48の個別握手会依存度が急上昇 [19Dec14]

2014-12-19 16:00:00 | 芸能
前回の記事で、週刊誌の記事にいちいち反応してたら、いつまでも「スキャンダル」が続くと書きましたが、さっそく、今度はAKB48の松井珠理奈ですか(笑)。

昨日発売の週刊文春12月25日号に、『松井珠理奈17歳が「深夜バー入り浸り」』とのタイトルで、彼女が、12月3日(水)「FNS歌謡祭」出演後の深夜、白金の「ダイニングバー」へ男性マネージャーと二人で行ったことが記事になっています。

「東京都青少年の健全な育成に関する条例」によると、保護者の委託同意なく、あるいは正当な理由なく、午後11時から午前4時の間、18歳未満を連れ出したり、同伴したり、とどめてはいけないそうで、今回の行為は条例違反であると、記事で指摘しています。

確かに、もし記事の通り、入店が深夜0時であれば、条例に抵触する可能性があって、同伴したマネージャーと帰宅を促さなかった店が、責任を問われても仕方ない面はある。


ただ、週刊誌に書いてあるから、直ちに条例違反である、とは言えません。

本当に、午前0時だったのか、正当な理由はなかったのか、諸々を実際に調べた上でないと、「違反」かどうかは分からない。

さらに、有名タレントとはいえ、17歳の少女を尾行して、本人の同意なく写真を撮って、週刊誌に載せる行為が、何らかの法律違反に当たらないかどうか、そこにも検討すべき問題があります。

記事化することに公共性が乏しい場合、「報道の自由」が制限されるのは当然で、松井珠理奈の名誉を傷つけるほど、公にすることに意味がある内容なのか、議論の余地がある。

長期に渡って追跡し、問題行動を見つけたら盗撮という、取材手法に疑問を感じさせる記事において、「条例違反」という言葉が使われているのは、読んでいて、いささか鼻白むものがあります(笑)。


この「スキャンダル」を取り上げた他のメディアで、「未成年飲酒疑惑」と書いている記事がありますが、文春記事中に「飲酒」という単語は出てきません。

ツーショット写真の下に「グラスが並んでいる」という説明がある程度で、何を飲んだかまでは書いていない。

店内ショットは遠景での撮影が多いので、近づいて確認することが出来なかったのか、アルコール飲料は注文しなかったのか。

松井珠理奈が、「つらいことあったら一人で飲んでる」とバーテンに言ったとか、別の日には、事務所近くの居酒屋に入ったとか、「飲酒疑惑」を滲ませている部分はあるけど、酒の話はその程度止まりで、「青少年条例違反」を中心に書かれた記事になっています。


では、結局、何も証明されていないのだから、一切問題なしかというと、そうとは言えない部分がある。

今回の記事でもっとも衝撃的なのは、条例云々ではなく、マネージャーが同伴していることです。

こういうスクープを防ぐためにマネージャーが付いている筈なのに、自ら墓穴を掘って、担当タレントを窮地に陥らせる結果となっている。

確かに、「ギブアンドテイク」の関係で、いざと言うとき、無理を聞いてもらわないといけないから、機会を見つけて、マネージャーがタレントの願いを叶えて上げることは少なくないのかもしれません。

しかし、高校生の年齢である女性アイドルを、午後10時を過ぎた深夜、バーカウンターのあるような店に連れて行くのは、限度を越えた行為で、それを平気で行なってしまう感覚には、週刊誌から「乱倫」と呼ばれても致し方ないのものがある。


大和里菜のように、高校を卒業した19歳の女性が、友達と一緒にバーに入っている記事であれば、都や警察が問題にする可能性は低いだろうけど、17歳がバーや居酒屋に入り浸っている、しかも管理すべき大人が黙認しているとなると、話は違ってきます。

今後さらに文春の続報が出て、松井珠理奈が深夜に遊び回り、周りの大人がそれを止められないどころか、助長している実態が鮮明になってくるようなことがあると、しかるべき機関が調査に乗り出す可能性を否定出来ません。

もちろん、その場合は、松井珠理奈ではなく、マネージャーや店の責任が問われるわけですが、彼女のタレントとしてのステータスが大きなダメージを受けるのは、避けられないでしょう。


昨日、秋元康氏が、複数のAKBメンバーから「卒業」の相談を受けていると明かし、Yahoo!JAPANもトップニュースで報じています。

あくまで憶測ですが、文春記事によって、お気に入りである松井珠理奈がピンチに陥り、世間の話題をそこから逸らしたくて、突然、刺激的な情報を暴露したのかと疑いたくなります。

実際、秋元氏を始め、AKB48運営の受けているショックはかなりのものがあると思います。

あまりの忙しさから、つい羽目を外してしまうメンバーには、心から同情するし、それを責める気にはなりません。

しかし、彼女たちを働かせて儲けている大人たちが、適切な指導を怠り、場合によっては、道を踏み外す手助けをしているとなると、これは社会的に看過出来ないことで、今回の文春記事、一歩間違えると、シャレにならなくなる要素を含んでいる。

しかも、この先、続報がないとは断言出来ない。

松井珠理奈とAKB48運営は、今回の記事には「スルー」でいくと思いますが、今後、文春側の出方によっては、AKB48結成以来、最大級のピンチとなる危険があります。


大和里菜は、16歳で上京して、3年以上に渡って、青春の貴重な時間を乃木坂に費やしてきました。

もし、乃木坂運営にとって、彼女が意に添わないことを行なったのであれば、その責任の多くは、未成年を預かって、きちんと育てていくべき周りの大人たちにある筈です。

大和里菜をこういう形で「卒業」させるのであれば、運営の責任も問われるべきで、彼女と一緒に、誰かが「契約終了」とならなければ、筋が通らない。

子どもにだけ、責任を押し付けて、大人は何の責任も取らない状況こそ、「乱倫」な乃木坂であって、グループをダメにする無責任な態度です。

花道すら作ってあげない大和里菜の「卒業」は、乃木坂そのものの「敗北」だということを、運営は肝に銘じるべきだと思います。


AKB48に、文春「スキャンダル」が暗い影を投げかける中、実は、CDセールスも厳しさを増しています。

次の表は、21枚目「Everday、カチューシャ」以降のAKB48シングルの売り上げ推移を示しています。

(表) AKB48シングルCD売り上げの総選挙サイクル

凡例
総選挙サイクル記号 シングル番号 : OC第1週枚数 [SS第1週+初動(OC-SS)差, 初動(SS/OC)比, 個別握手会日数d, X万枚/日)「タイトル略記」

#「OC」はオリコン、「SS」はサウンドスキャン
# 枚数はすべて万枚単位、小数点以下1桁目を四捨五入して表示
#「SS第1週」は発売初週の店頭販売セールス
# 「初動(OC-SS)差」はオリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いたもの。個別握手会によるCD売り上げにほぼ等しいと考えられる
#「初動(SS/OC)比」はサウンドスキャン第1週をオリコン初動で割ったもの。パーセント表示で、小数点以下1桁目を四捨五入。数値が低いほど、CDセールスの個別握手会依存度が高い。
# 握手会日数の「d」は、「day(日)」の意味。「X」は「初動(OC-SS)差」を個別握手会の総日数で割ったもの。

2011年度
A 21枚目:133 [54+79, 41%, 3d, 26] (2011/05/25)「Every」
B 22枚目:135 [49+86, 36%, 3d, 29] (2011/08/24)「フラゲ」
C 23枚目:130 [38+92, 29%, 3d, 31] (2011/10/26)「風は吹」
D 24枚目:120 [22+97, 19%, 3d, 32] (2011/12/07)「マリコ」
E 25枚目:129 [50+79, 39%, 3d, 26] (2012/02/15)「GMF!」

2012年度
A 26枚目:162 [73+88, 45%, 3d, 29] (2012/05/23)「真夏」
B 27枚目:118 [45+73, 38%, 3d, 24] (2012/08/29)「ギンガム」
C 28枚目:113 [40+73, 35%, 3d, 24] (2012/10/31)「UZA」
D 29枚目:107 [26+81, 25%, 3d, 27] (2012/12/05)「永遠」
E 30枚目:104 [33+71, 32%, 3d, 24] (2013/02/20) 「SL!」

2013年度
A 31枚目:176 [59+118, 33%, 3d, 39] (2013/05/22)「クロール」
B 32枚目:133 [44+89, 33%, 4d, 22] (2013/08/21)「恋する」
C 33枚目:120 [31+90, 25%, 4d, 22] (2013/10/30)「エレキ」
D 34枚目:103 [20+83, 20%, 4d, 21] (2013/12/11)「鈴懸」
E 35枚目:109 [24+86, 22%, 5d, 17] (2014/02/26) 「前しか」

2014年度
A 36枚目:166 [49+117, 29%, 4d, 29] (2014/05/21)「レトリバー」
B 37枚目:101 [23+78, 23%, 4d, 19] (2014/08/27)「プラカード」
C 38枚目:113 [21+92, 19%, 6d, 15] (2014/11/26)「希望的リフ」

Dシングルを飛ばすと仮定した場合の発売日予想

C 38枚目:本来であれば 2014/10/29
D 39枚目:本来であれば 2014/12/10
E 39枚目:予想 2015/02/25

2015年度
A 41枚目:予想 2015/05/20


このブログで何度か指摘したように、AKB48は、総選挙投票券付きシングル(A)を発売した後、総選挙選抜による夏シングル(B)、秋シングル(C)、冬シングル(D)、春シングル(E)と、5枚のCDを一定の時期に発売するサイクルを、2011年度、2012年度、2013年度と続けてきました。

さらに、発売時期だけでなく、オリコンの初週売り上げも、Aシングルをピークに、B、C、Dと下がり、Eで少し持ち直すというパターンを毎年見せています。

これは、青数字で示した店頭販売セールスが、そのようなパターンで推移するために起こっている現象で、2014年度もキレイに踏襲されています。

総選挙で高まったAKB48への関心が、シングル毎に下降していき、次の総選挙で復活するという解釈が可能です。


しかし、38枚目「希望的リフレイン」は、これまでとは決定的に異なる部分がある。

Cに相当するシングルなので、本来の「サイクル」に従えば、10月終わり、おそらく10月29日(水)に発売される筈だったのですが、実際には、1ヶ月遅い11月26日(水)になっている。

これは、個別握手会の日数を、32枚目「恋するフォーチュンクッキー」から4日に増やし、また「支店」であるSKE48とNMB48の個別も7日に引き上げたため、握手会が超過密日程になっていることが影響しています。

また、今年5月25日(日)に岩手で起こった「襲撃事件」によって、特典イベントが次々と延期になり、未消化の握手会が溢れんばかりに溜まってしまった。


その結果、握手会券がだぶついて、個別による売り上げが伸びず、37枚目「心のプラカード」は78万枚と、4日体制になって以来最低の売り上げとなり、オリコン初動がギリギリ100万枚を越えるレベルにまで落ち込んでしまいます。

事ここに至って、運営が決断し、握手会の消化を進めるため、従来の発売「サイクル」を諦め、38枚目が1ヶ月遅れのリリースになったと思われます。

さらに、個別によるCDセールスを増やすため、総日数を4日から6日に引き上げて、万全を期した。


これらの措置が功を奏して、「希望的リフレイン」のオリコン初動は113万枚となり、メディアが「AKB48の凋落」と書き立てる事態は免れています。

しかし、店頭販売セールスは、卒業したセンター経験者が複数出演する、話題性のあるMVを付けたにも関わらず、2011年度以降、Cシングルとしては最低、全シングル中でもワースト2位となる21万枚でした。

一方、個別販売セールスは、92万枚と持ち直していますが、握手会1日あたりの売り上げは、2011年度以降、最低の15万枚/日となり、過去もっとも効率の悪い握手会になっています。

さらに、初動(SS/OC)比は19%と、これも過去最低クラスの数字で、握手会への依存度が非常に高い。

つまり、38枚目「希望的リフレイン」のCDセールスは、店頭販売セールスが低調な中、効率の悪い個別握手会を多日数行なって、なんとかオリコン初動のミリオンを確保したのが実態で、経済的に順調とは程遠いと言わざるを得ません。


2015年度の総選挙投票券付きシングルまで、あと一つシングルを出す可能性が高く、何らかの手を打たないと、ミリオン割れしてもおかしくありません。

こういった厳しい状況に加え、中核メンバーである松井珠理奈の、というより運営スタッフのシャレにならない「スキャンダル」が、強烈なダメージとなる可能性も出てきて、CDセールスだけでなく、今後のCM契約を考えても、頭の痛い話です。

そんな中、文春騒動があったとはいえ、シングル毎にコンスタントに50万枚以上を売り上げる乃木坂46は、AKB48から見ると、ぜひとも欲しい戦力だと思います。


小嶋陽菜と一部の乃木坂メンバーがコラボした「こじ坂46」に続いて、指原莉乃による「さし坂46」が、先日16日(火)のAKB48紅白対抗歌合戦でお披露目されました。

乃木坂から参加したのは、秋元真夏、堀未央奈、佐々木琴子、齋藤飛鳥、相楽伊織、衛藤美彩、深川麻衣の7人で、1期2期ともに、なかなか強力なメンバーを抜擢しています(笑)。

「こじ坂46」と同じく、担当楽曲を作って、次のAKB48のシングルに入れる可能性があり、乃木坂とのコラボ体制はさらに強化されていくでしょう。

その先には、いよいよ総選挙が控えており、乃木坂の複数メンバーが参加しても、何の不思議もない状況が生まれつつあります。


松井珠理奈の文春「スキャンダル」、「さし坂46」の結成、AKB48の厳しいCDセールス。

これらの出来事は、密接に絡み合っていてるように思えます。

乃木坂46を巻き込み、少しずつ消耗しながら、ジリジリとどこかへ進んでいくAKB48。

もう誰にも止められないんでしょうか、この心躍らない行進は。

であれば、その先に、輝ける未来へ続く「出口」があることを、祈るしかありません。


関連サイト

「AKBメンバーからの卒業相談」に関するデイリースポーツ記事

「さし坂46」に関する ORICON STYLE 記事


関連記事

大和里菜が卒業、「契約終了」のドタバタ劇は更なる「スキャンダル」を招く危険な悪手 [17Dec14]

「何度目の青空か?」個別握手会が7日915部へ緊急拡大、危険水域に入った乃木坂46とAKB48G [11Sep14]

AKB48「心のプラカード」の初動ミリオンは、公算大ながらギリギリの攻防になる可能性も [28Aug14]

9枚目「夏のFree&Easy」個別6次後分析、格差拡大と襲撃事件で乃木坂初の初動前作割れの危険 [21Jun14]

アクリル板越し握手の実現性、警察の「要請」はAKB48Gと乃木坂46の握手会を変えるか [28May14#2]

乃木坂の風 16Mar14 ~ AKB48の2103年度総選挙サイクル、高まる握手会依存と異変が起こった一般人気

乃木坂の風 02Mar14 ~「移籍」や「兼任」を問題にしない不思議、AKBグループの特異性

乃木坂の風 27Feb14 ~ 神話の終焉、大島優子の卒業で生駒里奈の「総選挙」参加は現実となるのか

乃木坂の風 26Feb14 ~ 大規模人事異動「組閣」は2002年の「ハロマゲドン」に似ている

乃木坂の風 02Feb14 ~ AKB48の個別5日へ!乃木坂のミリオン達成は可能?握手会狂想曲の行方

乃木坂の風 26Jan14 ~ 今夜、8th選抜発表!AKB48が直面する「35枚目の憂鬱」と乃木坂の未来

乃木坂の風 10Oct13 ~ 新センター堀未央奈と「大声ダイアモンド」の松井珠理奈

乃木坂の風 29Sep13 ~ AKBグループが苦しむ「身の丈に合わない」CDセールス

乃木坂の風 27Sep13 ~ 若さで笑い、若さに泣くHKT48、ブレイクのチャンスが今来ている

乃木坂の風 26Sep13 ~ 過剰な握手会日程に苦しむNMB48、坂の上り方を考える

乃木坂の風 21Sep13 ~ AKB48のじゃんけん大会、「演出」はあったのか

乃木坂の風 19Sep13 ~ AKB48の34枚目は松井珠理奈センターの新人キャンペーン選抜、その理由と問題点


// 過去の記事を読みたい方へ

2014年7月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする