残念です。
そして、後味が悪い。
まず、昨日発表された大和里菜の「契約終了」に至る経緯を、文春記事や乃木坂を巡る出来事と一緒に、以下に示します。
10月8日(水)
週刊文春10月16日号発売。今年9月に撮られた松村沙友理「路上キス」写真を掲載。
この夜、松村沙友理が文化放送「レコメン」で文春記事に関して、説明と謝罪を行なう
10月16日(水)
週刊文春10月23日号発売。松村沙友理「路上キス」の動画とデート相手との詳細な会話内容を掲載。さらに、畠中清羅が昨年7月に「デート」している写真と大和里菜が今年5月に六本木のバーに出入りする写真を掲載。大和里菜に対して、記事中で「未成年の飲酒疑惑」を指摘。
11月5日(水)
1stアルバム「透明な色」個別握手会の詳細発表。全3会場で大和里菜のレーン設置を公式サイトで予告。
11月16日(日)
日刊スポーツが乃木坂の紅白「内定」記事を掲載。
11月19日(水)
週間文春11月27日号発売。大和里菜が10月31日(金)に六本木のバーにいる写真と11月12日(水)に男性と二人でいる写真を掲載。記事中で「未成年の飲酒」を指摘。
11月26日(水)
紅白出場歌手が発表され、乃木坂の「落選」が判明。
12月1日(月)
1stアルバム特典イベントの第1弾を発表。来年1月10日(土)の94年組成人式式典に抽選招待する企画に大和里菜の参加を予告。
12月10日(水)
1stアルバム特典イベントの第3弾を発表。来年3月8日(日)の「大撮影会」で大和里菜のレーン設置を告知。
12月12日(金)
有明コロシアム「アンダーライブ セカンド・シーズンFINAL!」開催。直前に大和里菜の不参加が発表される。
12月13日(土)14日(日)
有明コロシアム「Merry X'mas Show 2014」開催。予告なく大和里菜不参加。
12月14日(日)
大和里菜の20歳の誕生日。
12月16日(火)
大和里菜の「契約終了」が発表される。
驚くべきことに、12月10日(水)に、大和里菜の「大撮影会」への参加が告知されたにも関わらず、たった2日後の12日(金)に「アンダーライブ FINAL」への不参加、6日後の16日(火)に「契約終了」が発表されたことになります。
運営の方針が定まらないまま、特典イベントへの参加だけが次々と発表され、応募受付が行なわれ、そして突然、活動終了が決定された。
明らかに、無計画なドタバタ劇で、グループ発足時から、3年以上も乃木坂46で活動してきたメンバーとの契約を終わらせるにしては、あまりに稚拙なやり方です。
「契約終了」のお知らせには、10枚目個別握手会、1stアルバム個別握手会、撮影会、成人式で、大和里菜へ申し込んだファンへの「お詫び」がなく、何か、怒りに任せて、クビを切ったとでも言わんばかりの素っ気ない文面になっています。
「乃木坂46合同会社」という署名だけで、理由も述べず、長年のメンバーとの「契約終了」を発表するのは、メンバー、ファン、そして社会に、乃木坂運営への不信と反感を抱かせるだけです。
運営が大和里菜の「卒業」を決めたとしても、今すぐである必要はなかった。
「懲罰解雇」の憶測を招くような突発的「契約終了」は、乃木坂の内外に暗い陰を投げかけ、アルバム発売を3週間後に控えた時期、せっかくの盛り上げムードに冷や水を浴びせてしまう。
実際、大和里菜の活動終了は、Yahoo!JAPANのトップニュースになっていて、再び、乃木坂の文春「スキャンダル」を各メディアが取り上げ始めています。
これから、12月26日(金)の「MUSIC STATION SUPER LIVE」と30日(火)の「大感謝祭」があり、年が明けると、アルバム発売、94年組成人式、若月佑美の舞台「ヴァンパイア騎士」、ニッポン放送のフェス、そしておそらく11th選抜発表と、次々に大型イベントが続きます。
紅白には出られなかったものの、年末年始は、乃木坂が世間に存在感を示すチャンスであることに変わりありません。
ところが、乃木坂が表舞台に立つたびに、文春「スキャンダル」が一緒に語られ、「大和里菜が辞めたのはやはり飲酒疑惑が原因か?」「松村沙友理は責任を問われないのか?」といったコメントがネットを埋め尽くす危険がある。
なぜ今、こんな形で発表するのか、ちょっと理解出来ません。
「契約終了」の理由については、何も情報がなく、推測するしかありません。
乃木坂運営がアルバム「10福神イベント」の第3弾発表でも、大和里菜の特典参加を予告していることから、何らかの話し合いがもつれて、最終的に決裂した可能性が考えられます。
「未成年飲酒疑惑」は、「契約終了」を報じる多くの記事で、一緒に指摘される点です。
しかし、大和里菜は12月14日(日)で20歳になっていて、「反省しています、もう未成年飲酒はしません」と彼女が言ってもあまり意味はない(笑)。
今後のことではなく、すでに記事になってしまったことだけが問題になるのであれば、それほど結論が長引くとは思えません。
また、「未成年飲酒疑惑」に関しては、2013年の夏によく似た例がある。
ジャニーズの若手人気タレントが、合コンを行い、ソファーに座る女性にのしかかってキスしている場面を、フライデーにスクープされます。
さらに、週刊文春が、相手の女性がSKE48の現役メンバーであり、19歳であるものの、未成年であることを報じます。
未成年の女性アイドルが泥酔して、ジャニーズ人気タレントとキスという、なかなか豪華な「スキャンダル」でしたが(笑)、このメンバーは2014年4月に卒業するまで、とくに「処分」されることなく、SKE48も2013年大晦日の紅白に、単独枠で出場しています。
このケースは巻き込んでいるものが違うので、今回の大和里菜と直接は比べられないけど、「未成年飲酒疑惑」に限って言えば、ともに19歳ということで同じ状況です。
しかも、大和里菜の場合は、SKE48メンバーと違って、酔っぱらっていることを示すような、派手な騒ぎを起こしたわけではなく、本当に飲んでいたのかどうか分かりません。
SKE48の運営がスルーしたのを見ても、乃木坂運営がとくに厳しく問題にする可能性は低い気がします。
大和里菜の文春第2報が出たとき、個人的に一番気になったのは、一緒に写っている男性は、彼女の恋人ではないかということです。
もしそうであれば、運営から別れるように言われたとき、トマトさんは受け入れられるだろうか、そこが心配になった。
同じ文春「スキャンダル」でも、松村沙友理はナンパされて、数回食事をしただけなので、気持ちを切り換えられるだろうし、畠中清羅は、昨年夏と随分前の写真で、今、付き合っている風ではない。
ところが、大和里菜は、まさに現在進行形の可能性があって、乃木坂を続けるか、彼氏と別れるかと迫られたら、厳しい選択になる。
実際、日本の芸能界を見ていると、女性アイドルと事務所が激しく対立するのは、ガチの恋愛問題であることが多い。
藤本美貴は、2007年5月に品川庄司の庄司智春とのデートをフライデーに報じられた後、6月にモーニング娘。を脱退、さらにすべてのレギュラー番組を降板して、翌年まで活動休止状態になった過去があります。
その後、活動を再開して、現在はママドルとして活躍していますが、庄司智春との婚約入籍と同じ時期に、事務所の移籍を経験しています。
乃木坂は、メンバーに「清純」を求めるファンが多く、それはプライベートにまで及ぶので、運営が恋愛問題に、他グループ以上に敏感であっても不思議ではありません。
個別握手会という、ファンとメンバーの個人的つながり、とりわけ「疑似恋愛」が、運営のもっとも重視するCDセールスを支えている面がある。
そのため、メンバーに恋人が存在する状態は、売り上げを大幅に減らす危険があって、乃木坂に加入する前の話ですら、運営が問題視することがあるほどです。
しかし、この「清純」を追い求める雰囲気こそが、逆に、週刊文春にとっては好都合で、今回の文春記事レベルの話が「スキャンダル」となり、上へ下への大騒ぎを起こしてくれる。
大和里菜の「契約終了」は、文春にすれば一つの収穫で、乃木坂運営が自分たちの記事に大きく反応して、「処分」という「願い」を叶えてくれたことで勢いづき、今後、さらなる「スキャンダル」を狙って、メンバーへの取材体制を強化してくるでしょう
アイドルとファンの距離を少し広げて、メンバーのプライベートを、ある程度余裕を持って見守る雰囲気を作らないと、延々と「スキャンダル」が続いていく可能性があります。
「契約終了」の背後に何があったのか、本当のところは分からないけど、もし本気の恋愛が理由だったとすれば、眼を背けたくなるほど残酷な話で、華やかな乃木坂の世界が、悲しく寂しい風景に見えてきます。
私はステージで結果を出してくれれば、それで十分と考えるファンで、プライベートを理由にした悲劇を、これ以上は見たくない。
しかし、どんなに仕事が忙しくても、誰かを好きなる感情は、いつの間にか忍び込んでくるもので、それを防ぐ手段はほとんどありません。
いつまで「スキャンダル」が続くのか、そして卒業ラッシュは起こるのか。
週刊誌のスクープやネット上の心ないコメントからメンバーを守るべき運営が、逆に、それらに流され、メンバーを「処分」したかに見える今回の「契約終了」。
それに対して、これから乃木坂が払わなければならない代償は、運営が思っている以上に大きいかもしれない。
乃木坂の未来を考えると、大和里菜の卒業は、今までのどの卒業よりも、暗澹たる気分にさせられます。
大和さん、乃木坂での活動、お疲れ様でした。
いろいろな感情があると思うけど、乃木坂で過ごした日々を糧にして、新しい場所で、元気に前へ進まれることを願っています。
プリンシパルで、落ちても落ちても、同じ役に手を挙げ続ける、そんな「不器用」なところ、呆れながらも(笑)、私は好きでしたよ。
最後に、トマトさんが参加した楽曲をすべて載せておきます。
青色の曲名はクリックすれば、MVをYouTubeで見られます。
左胸の勇気
乃木坂の詩
心の薬
狼に口笛を
涙がまだ悲しみだった頃
人はなぜ走るのか?
春のメロディー
13日の金曜日
扇風機
人間という楽器
初恋の人を今でも
生まれたままで
夏のFree&Easy
何もできずにそばにいる
その先の出口
あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
遠回りの愛情
万一、抜けている曲があったら、自分で足して下さい(笑)。
ちなみに、若月佑美が昨日のブログ最後に書いたように、大和里菜を含む、94年組の8人で歌った「遠回りの愛情」は、カップリングリクエストで30位に入っています。
個人的には、「その先の出口」MVでのトマト君が良いと思う(笑)。
関連サイト
大和里菜の2014/12/16_20:48ブログ
若月佑美の2014/12/16_23:00ブログ
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// 過去の記事を読みたい方へ
2014年7月 ~
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2013年11月 ~ 2014年6月
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
そして、後味が悪い。
まず、昨日発表された大和里菜の「契約終了」に至る経緯を、文春記事や乃木坂を巡る出来事と一緒に、以下に示します。
10月8日(水)
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この夜、松村沙友理が文化放送「レコメン」で文春記事に関して、説明と謝罪を行なう
10月16日(水)
週刊文春10月23日号発売。松村沙友理「路上キス」の動画とデート相手との詳細な会話内容を掲載。さらに、畠中清羅が昨年7月に「デート」している写真と大和里菜が今年5月に六本木のバーに出入りする写真を掲載。大和里菜に対して、記事中で「未成年の飲酒疑惑」を指摘。
11月5日(水)
1stアルバム「透明な色」個別握手会の詳細発表。全3会場で大和里菜のレーン設置を公式サイトで予告。
11月16日(日)
日刊スポーツが乃木坂の紅白「内定」記事を掲載。
11月19日(水)
週間文春11月27日号発売。大和里菜が10月31日(金)に六本木のバーにいる写真と11月12日(水)に男性と二人でいる写真を掲載。記事中で「未成年の飲酒」を指摘。
11月26日(水)
紅白出場歌手が発表され、乃木坂の「落選」が判明。
12月1日(月)
1stアルバム特典イベントの第1弾を発表。来年1月10日(土)の94年組成人式式典に抽選招待する企画に大和里菜の参加を予告。
12月10日(水)
1stアルバム特典イベントの第3弾を発表。来年3月8日(日)の「大撮影会」で大和里菜のレーン設置を告知。
12月12日(金)
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12月13日(土)14日(日)
有明コロシアム「Merry X'mas Show 2014」開催。予告なく大和里菜不参加。
12月14日(日)
大和里菜の20歳の誕生日。
12月16日(火)
大和里菜の「契約終了」が発表される。
驚くべきことに、12月10日(水)に、大和里菜の「大撮影会」への参加が告知されたにも関わらず、たった2日後の12日(金)に「アンダーライブ FINAL」への不参加、6日後の16日(火)に「契約終了」が発表されたことになります。
運営の方針が定まらないまま、特典イベントへの参加だけが次々と発表され、応募受付が行なわれ、そして突然、活動終了が決定された。
明らかに、無計画なドタバタ劇で、グループ発足時から、3年以上も乃木坂46で活動してきたメンバーとの契約を終わらせるにしては、あまりに稚拙なやり方です。
「契約終了」のお知らせには、10枚目個別握手会、1stアルバム個別握手会、撮影会、成人式で、大和里菜へ申し込んだファンへの「お詫び」がなく、何か、怒りに任せて、クビを切ったとでも言わんばかりの素っ気ない文面になっています。
「乃木坂46合同会社」という署名だけで、理由も述べず、長年のメンバーとの「契約終了」を発表するのは、メンバー、ファン、そして社会に、乃木坂運営への不信と反感を抱かせるだけです。
運営が大和里菜の「卒業」を決めたとしても、今すぐである必要はなかった。
「懲罰解雇」の憶測を招くような突発的「契約終了」は、乃木坂の内外に暗い陰を投げかけ、アルバム発売を3週間後に控えた時期、せっかくの盛り上げムードに冷や水を浴びせてしまう。
実際、大和里菜の活動終了は、Yahoo!JAPANのトップニュースになっていて、再び、乃木坂の文春「スキャンダル」を各メディアが取り上げ始めています。
これから、12月26日(金)の「MUSIC STATION SUPER LIVE」と30日(火)の「大感謝祭」があり、年が明けると、アルバム発売、94年組成人式、若月佑美の舞台「ヴァンパイア騎士」、ニッポン放送のフェス、そしておそらく11th選抜発表と、次々に大型イベントが続きます。
紅白には出られなかったものの、年末年始は、乃木坂が世間に存在感を示すチャンスであることに変わりありません。
ところが、乃木坂が表舞台に立つたびに、文春「スキャンダル」が一緒に語られ、「大和里菜が辞めたのはやはり飲酒疑惑が原因か?」「松村沙友理は責任を問われないのか?」といったコメントがネットを埋め尽くす危険がある。
なぜ今、こんな形で発表するのか、ちょっと理解出来ません。
「契約終了」の理由については、何も情報がなく、推測するしかありません。
乃木坂運営がアルバム「10福神イベント」の第3弾発表でも、大和里菜の特典参加を予告していることから、何らかの話し合いがもつれて、最終的に決裂した可能性が考えられます。
「未成年飲酒疑惑」は、「契約終了」を報じる多くの記事で、一緒に指摘される点です。
しかし、大和里菜は12月14日(日)で20歳になっていて、「反省しています、もう未成年飲酒はしません」と彼女が言ってもあまり意味はない(笑)。
今後のことではなく、すでに記事になってしまったことだけが問題になるのであれば、それほど結論が長引くとは思えません。
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ジャニーズの若手人気タレントが、合コンを行い、ソファーに座る女性にのしかかってキスしている場面を、フライデーにスクープされます。
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未成年の女性アイドルが泥酔して、ジャニーズ人気タレントとキスという、なかなか豪華な「スキャンダル」でしたが(笑)、このメンバーは2014年4月に卒業するまで、とくに「処分」されることなく、SKE48も2013年大晦日の紅白に、単独枠で出場しています。
このケースは巻き込んでいるものが違うので、今回の大和里菜と直接は比べられないけど、「未成年飲酒疑惑」に限って言えば、ともに19歳ということで同じ状況です。
しかも、大和里菜の場合は、SKE48メンバーと違って、酔っぱらっていることを示すような、派手な騒ぎを起こしたわけではなく、本当に飲んでいたのかどうか分かりません。
SKE48の運営がスルーしたのを見ても、乃木坂運営がとくに厳しく問題にする可能性は低い気がします。
大和里菜の文春第2報が出たとき、個人的に一番気になったのは、一緒に写っている男性は、彼女の恋人ではないかということです。
もしそうであれば、運営から別れるように言われたとき、トマトさんは受け入れられるだろうか、そこが心配になった。
同じ文春「スキャンダル」でも、松村沙友理はナンパされて、数回食事をしただけなので、気持ちを切り換えられるだろうし、畠中清羅は、昨年夏と随分前の写真で、今、付き合っている風ではない。
ところが、大和里菜は、まさに現在進行形の可能性があって、乃木坂を続けるか、彼氏と別れるかと迫られたら、厳しい選択になる。
実際、日本の芸能界を見ていると、女性アイドルと事務所が激しく対立するのは、ガチの恋愛問題であることが多い。
藤本美貴は、2007年5月に品川庄司の庄司智春とのデートをフライデーに報じられた後、6月にモーニング娘。を脱退、さらにすべてのレギュラー番組を降板して、翌年まで活動休止状態になった過去があります。
その後、活動を再開して、現在はママドルとして活躍していますが、庄司智春との婚約入籍と同じ時期に、事務所の移籍を経験しています。
乃木坂は、メンバーに「清純」を求めるファンが多く、それはプライベートにまで及ぶので、運営が恋愛問題に、他グループ以上に敏感であっても不思議ではありません。
個別握手会という、ファンとメンバーの個人的つながり、とりわけ「疑似恋愛」が、運営のもっとも重視するCDセールスを支えている面がある。
そのため、メンバーに恋人が存在する状態は、売り上げを大幅に減らす危険があって、乃木坂に加入する前の話ですら、運営が問題視することがあるほどです。
しかし、この「清純」を追い求める雰囲気こそが、逆に、週刊文春にとっては好都合で、今回の文春記事レベルの話が「スキャンダル」となり、上へ下への大騒ぎを起こしてくれる。
大和里菜の「契約終了」は、文春にすれば一つの収穫で、乃木坂運営が自分たちの記事に大きく反応して、「処分」という「願い」を叶えてくれたことで勢いづき、今後、さらなる「スキャンダル」を狙って、メンバーへの取材体制を強化してくるでしょう
アイドルとファンの距離を少し広げて、メンバーのプライベートを、ある程度余裕を持って見守る雰囲気を作らないと、延々と「スキャンダル」が続いていく可能性があります。
「契約終了」の背後に何があったのか、本当のところは分からないけど、もし本気の恋愛が理由だったとすれば、眼を背けたくなるほど残酷な話で、華やかな乃木坂の世界が、悲しく寂しい風景に見えてきます。
私はステージで結果を出してくれれば、それで十分と考えるファンで、プライベートを理由にした悲劇を、これ以上は見たくない。
しかし、どんなに仕事が忙しくても、誰かを好きなる感情は、いつの間にか忍び込んでくるもので、それを防ぐ手段はほとんどありません。
いつまで「スキャンダル」が続くのか、そして卒業ラッシュは起こるのか。
週刊誌のスクープやネット上の心ないコメントからメンバーを守るべき運営が、逆に、それらに流され、メンバーを「処分」したかに見える今回の「契約終了」。
それに対して、これから乃木坂が払わなければならない代償は、運営が思っている以上に大きいかもしれない。
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いろいろな感情があると思うけど、乃木坂で過ごした日々を糧にして、新しい場所で、元気に前へ進まれることを願っています。
プリンシパルで、落ちても落ちても、同じ役に手を挙げ続ける、そんな「不器用」なところ、呆れながらも(笑)、私は好きでしたよ。
最後に、トマトさんが参加した楽曲をすべて載せておきます。
青色の曲名はクリックすれば、MVをYouTubeで見られます。
左胸の勇気
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心の薬
狼に口笛を
涙がまだ悲しみだった頃
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春のメロディー
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生まれたままで
夏のFree&Easy
何もできずにそばにいる
その先の出口
あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
遠回りの愛情
万一、抜けている曲があったら、自分で足して下さい(笑)。
ちなみに、若月佑美が昨日のブログ最後に書いたように、大和里菜を含む、94年組の8人で歌った「遠回りの愛情」は、カップリングリクエストで30位に入っています。
個人的には、「その先の出口」MVでのトマト君が良いと思う(笑)。
関連サイト
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来年こそ、ヒットを飛ばして紅白へ行こう、乃木坂「スキャンダル落選」説がもたらしたもの [10Dec14]
「スキャンダルによる落選」説は、紅白報道合戦で遅れをとったメディアの焦りが生んだ可能性 [09Dec14]
May J. は紅白で「Let It Go~ありのままで~」を歌うのか、「アナ雪」企画とAKB48Gのステージ [07Dec14]
乃木坂の紅白「内定」取り消しは発表前日深夜に決定か、信憑性の高い中島みゆきへの直前オファー [05Dec14]
年末大型音楽祭への出演に文春騒動の影響なし、紅27組、白24組が示す乃木坂の紅白「落選」理由 [02Dec14]
紅白ステージ数の調整という「不条理」が乃木坂の「内定」取り消しを生んだ可能性 [01Dec14]
NHKから乃木坂へスケジュール確保の事前通知はあったのか、メンバーが激しく落胆した理由 [30Nov14]
竹内まりや、中島みゆき、サザンそしてAKB48G、乃木坂が経験した紅白を巡る冒険 [29Nov14]
乃木坂「内定」取り消しは大和里菜の文春記事と無関係、むしろ中島みゆき紅白出場と絡む可能性 [28Nov14]
なぜ乃木坂46は紅白を逃したのか?過酷な枠争いの中、鍵を握るAKB48Gによる「メドレー」 [27Nov14]
乃木坂46紅白ならず、新人枠縮小で遠ざかった初出場、ステージ力の強化で来年へゴー! [26Nov14]
祝!乃木坂46、NHK紅白歌合戦への初出場内定! 気になるBABYMETALと2015年の人気動向 [17Nov14]
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// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています