いよいよ明日で2014年が終わります。
大晦日の夜、乃木坂46はNHKホールのステージに立つことを目指したけど、残念ながら願いは叶いませんでした。
11月26日(木)の出場歌手発表で「落選」が判明して以来、「来年こそ紅白」は悲願になりつつあります。
しかし、2015年の終わり、乃木坂は本当に紅白の舞台に上がれるんでしょうか。
どのくらい実現性があるのか、何が障害となり、何が切り札となるのか、考えてみましょう。
まず、来年の紅白でも、AKB48Gは今年と同様、3枠以上を要求するのは間違いないでしょう。
明日、HKT48が初出場を果たし、紅白出場歌手というステータスを手に入れます。
NHKは紅白出場そのものを、自局への大きな貢献と考えている節があって、1度紅白に出た歌手は、その翌年も出場するケースが少なくない。
従って、48G運営は、来年、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の4グループの出場を目指す可能性が高く、最低3枠、出来れば4枠という姿勢で臨むと思われます。
かりにAKB48が来年も3枠を確保した場合、乃木坂46がその枠内で出場する可能性があるかどうかは、興味深い思考実験です。
現在のように、「兼任」が松井玲奈と生駒里奈の二人、AKB48とのコラボは「こじ坂46」と「さし坂46」という状況であれば、48G運営は、乃木坂を内部グループと見なさないだろうから、自らの3枠に入れることはないと思います。
乃木坂が入ると、「乃木坂46」「SKE48とNMB48とHKT48」「AKB48」といったプログラムになりかねず、とても受け入れられる案ではない。
しかし、2015年に乃木坂46とAKB48Gの間で、「兼任」や「移籍」が進んで、例えば、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理、深川麻衣といったメンバーがAKB48の大握手会にフル参加するとなると、事情は違ってきます。
この五人の個別握手会だけで、10万枚近くCDセールスを押し上げる可能性があって、人気の低落傾向が止まらないAKB48にとっては、連続ミリオンを維持する上で、極めて有効な戦力になる。
中軸メンバーがこれほど大規模にシャッフルされると、乃木坂そのものの人気が大幅に落ちる危険がありますが、実現すれば、2015年の大晦日に、48G運営が乃木坂の紅白出場に本気で尽力することが夢物語と言えなくなる。
しかし、実際には、こういった大掛かりな「組閣」への関与は、まず起こらないと思います。
運営トップは、ソニーのCDを売ることが乃木坂最大の使命と捉えているので、握手会スターにファンが注ぐ大量のお金を、他社CDを売ることに振り向けるとはちょっと考えにくい。
また、乃木坂メンバーの肖像権などは、AKSではなく、乃木坂運営が一括管理しているだろうから、紅白選考において、NHKは、乃木坂をAKB48Gとは別扱いにしたがって、結局、独自枠を獲得しなければ、大晦日のNHKホールには行けないかもしれない。
つまり、そもそも権利関係が独立しているので、48Gにいくら協力しても、あまり良いことは起こらない可能性が高い(笑)。
やはり、乃木坂が来年の紅白に出るためには、AKB48Gとは別の「4枠目」をゲットする必要がありそうで、今年と違わない、いやHKT48出場の確率が高い分、今年より厳しい状況が待ってると考えた方がいい。
では、どうすれば乃木坂は独自の1枠を確保出来るでしょうか。
まず重要なことは、2014年、乃木坂はシングルCDを合計160万枚以上売り上げ、年間ランキングで、AKB48、嵐に次ぐ3位に入ったけど、紅白出場を逃したということです。
これほどの数字を叩き出しても、大物歌手へのオファーが延々と続いた紅白の選考レースに、最後まで踏み止まれず、ギリギリで枠を失ってしまった。
また、先日12月26日(金)の『MUSIC STATION SUPER LIVE 2014』では、大物アーティストが続々登場して、華々しいステージを披露する中、独立ステージを貰ったものの、「何度目の青空か?」を超短縮バージョンで歌わなければならなかった。
つまり、CDセールスの数字は、紅白選考レースや年末の大型音楽祭で、あまり評価されず、乃木坂は厳しい扱いを受けることになってしまった。
従って、来年、かりにCDを年間160万枚以上売っても、今年出来なかった、何かプラスアルファがなければ、乃木坂への評価が改善する見込みは少ないでしょう。
さらに、問題なのは、来年の紅白では、BABYMETALが今年以上に有力候補として浮上することです。
また、道重さゆみ卒業後、新体制で巻き直しを図るだろうモーニング娘。'14や、「でんぱ組。inc.」「私立恵比寿中学」「Negicco」「palet」「Rev. from DVL」「東京パフォーマンスドール」「東京女子流」などなど、さまざまなアイドルが存在感を増してきており、人気アニメやヒット映画とのタイアップなどを通して、2015年に一気にブレイクするグループが出てきても、不思議ではない。
乃木坂46は、衣装やコンセプトが違うと言っても、一般層からはやはりAKB48Gに近いと見られていて、同じようなグループを5組も出すのであれば、「4枠目」を、BABYMETAL、モーニング娘。'15 あるいは新興アイドルに任せた方が良いという意見は支持されやすい。
つまり、来年の紅白は、今年以上にアイドル枠を巡る競争が激化すると予想され、出場するためには、オリコンの数字以外に、何か強力なアピールポイントが必要になってくるでしょう。
ところで、先日、テレビ朝日『TVタックル』で、松村沙友理の文春記事が再び取り上げられ、「不倫」という言葉が一緒に出たようです。
番組を観ていないので、詳しいことは分かりませんが、さゆりんごの文春記事を「不倫」を示すものとして扱っているのだとすれば、軽率な行為で、とても残念なことです。
文春記事、とくに二人の詳細な会話が載った文春デジタルの記事を読めば明白ですが、松村沙友理が「不倫」をした可能性はほぼゼロで、「疑惑」の余地すらありません。
彼女がデートしたのは、いずれも普通の飲食店で、その後、ホテルに行ったり、自宅で一緒に過ごしたわけではなく、路上ではいろいろあったものの(笑)、結局、そのまま別れています。
超多忙なスケジュールの中、3週間に3回会う時間を作ったのに、一度も肉体関係を疑わせるような場所には行かなかった。
長年付き合っているカップルなら、そういうことがあるかもしれないけど、松村沙友理は相手に対して、偽名を使ったり、職業を誤摩化していて、どう考えても、ごく最近知り合ったばかりです。
付き合い始めの恋人で、すでに男女の仲になっているカップルが、深夜に3回もデートして、ただレストランで過ごして終わるなんて、考えられないでしょう(笑)。
しかも、男性は、自ら相当な量の酒を飲んでいるようで、食事の後、ホテルに行くというより、飲んでしゃべるのがメインのデートとしか思えない。
つまり、文春記事から男女関係を証明することは不可能だし、むしろ、そうではないと思わせる点を多く発見出来ます。
さゆりんごがラジオで述べたように、男女の関係ではない、というのは全くもって頷ける説明です。
もちろん、二人の会話内容に、男女の仲を示すような話は一切出てきません。
それどころか、うんざりするほど、アニメだ、フィギュアだ、マンガだといった話で埋め尽くされていて、どう見ても濃ゆい二次元オタクのオフ会です(笑)。
しかも、仕事ではなく、ナンパで知り合ったというラジオでの説明も、さゆりんごが自分の本名や職業をぼかしていたり、書店で会ったことを示唆するやり取りがあったり、文春が載せた会話内容とよく一致している。
そして、妻帯者であることを明かしてナンパする男はいないし、男性が引っ越しを語るくだりですら、家族のことは一切会話に出てこないので、松村さんが相手に家庭があることを知らなかったのは、ほぼ確実だと思います。
ネットには、「相手が妻帯者であることを知らなくても、責任は免れない」といった話が流れていますが、これは、長年に渡って恋人関係にあったケースを、無理矢理、今回のケースに適用している、悪質なデマです。
もし、何年も男女の関係を続けていた場合、相手の奥さんから慰謝料を請求されて、「妻帯者とは知らなかった」と説明すると、「本当に知らなかったんですか?」と問われることがあるかもしれません。
二人で過ごした歳月が長ければ、気づくチャンスは増えるだろうということです。
しかし、松村沙友理は最近ナンパされて、数回レストランでデートしただけですから、まったく話が違って、「妻帯者と気づかないのはおかしい」や「妻帯者であることを確認すべき」というのは、無茶苦茶な主張です。
また、そもそも男女関係を一切証明出来ないのだから、「不倫」になりません。
では、なぜ、しつこく「不倫」という言葉が使われるかというと、文春記事、とくに文春デジタルの記事を読んでいる人が少ないからです。
松村沙友理の記事が出たとき、八百人近くが文春デジタルに入会したそうで、これは大変に多い人数とのことですが、詳細な会話内容が書かれた有料記事を読んでいる人が、日本全部でたった千人弱しかいないという見方も出来る。
実際、「不倫疑惑」のネット記事を書いているライターや、テレビのワイドショーで取り上げている番組スタッフですら、デジタルの記事までは読んでいないと思わせるケースがほとんです。
私のように、二人の会話内容を暗唱出来るくらい、何度も読んでいる人は、ごく少数でしょう(笑)。
そして、本当の情報へアクセスするのが困難である状況が、好き勝手な憶測を生み、ネットやメディアにデマをバラまき続けているのが現状です。
まったく「不倫」ではないのに、根拠なく「不倫」だと言い続けるのは、松村沙友理というより、相手のご家族を苦しめることになるので、厳に慎んで欲しいですね。
文春騒動を乗り越えて、前に進もうとしているとき、「不倫」ではないのに、世の中が「不倫」「不倫」と騒ぎ立てるのは、つらい状況だと思います。
まあ、悪意に満ちたコメントを読んでいると、こういうことを書いても、心に届くとは思えないけど、一応書いておきますよ(笑)。
話が逸れてしまいましたが、文春記事で「不倫だ」「処分だ」「落選だ」と大騒ぎしてくれる人が多数いると判明した以上、2015年も、乃木坂メンバーは週刊誌の隠密取材の対象となり、再び「スキャンダル」が出てくる可能性は否定出来ません。
また、かりに記事が出なくとも、ことあるごとに「不倫」が蒸し返されるのは、避けられないかもしれない。
今回分かったように、記事そのもの以上に、ネットやメディアで起こる騒ぎが、乃木坂というグループにダメージを与えるので、こういった負の騒動を如何に乗り切るかは、2015年も乃木坂が勢いを失わないための、重要なポイントになると思います。
あまりに酷いデマに対しては法的措置を含め、対抗策を検討するといった「危機管理マニュアル」を、運営は早急に作った方が良いんじゃないでしょうか。
文春のリクエストに応えて、大和里菜を花道なしで「卒業」させるなんて、問題をさらにこじれさせる対応だと思います。
拙い対処策を防ぐ意味でも、事前に基本方針を決めておくのは大事かと。
さて、2015年、乃木坂が紅白に辿り着くまでには、AKB48Gとの人事シャッフルを上手くかわし、厳しさを増すアイドル戦国時代で独自の存在感を見せ、いつ起こるともしれない「スキャンダル」騒動に備える、という険しい道のりが待っています(笑)。
そして、やはり決め手になるのは、歌とダンスを磨いて、本格的なヒットを飛ばすことです。
このためには、11枚目から、歌えて踊れるメンバーを前に出す、パフォーマンス選抜を組むしか方法はありません。
乃木坂の運営は、実力主義を導入すると、CDセールスが低迷すると信じ込んでいる節があるけど、工夫次第で両立は可能じゃないでしょうか。
かりに、白石麻衣や西野七瀬をアンダーにしても、個別握手会の人気がすぐに激減するわけではないだろうし、アンダーがより豪華になるというメリットもある。
また、選抜入りさせないで、アンダーにせず、ユニットを作るという手もあるし、チーム制にする案もあります。
運営に足りないのは、グループ内で思い切った人事シャッフルを行なう発想で、CDセールスを落とさず、パフォーマンス力も向上させるような、一石二鳥の良策をもっと貪欲に追求して欲しい。
乃木坂にもし停滞感が漂っているのだとすれば、どんな選抜を組んでも、10人プラス2人くらいは最初から確定しているという無風感が原因だと思います。
芸能界やJ-POP界に乃木坂旋風を巻き起こすためには、まず、乃木坂内部に、旋風を起こしましょう。
その新しい風に載って、乃木坂が誇る若い才能が、次々と前に出てきて輝き始めれば、2015年の紅白出場も、はっきりと視界に入ってくるんじゃないでしょうか。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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しかし、2015年の終わり、乃木坂は本当に紅白の舞台に上がれるんでしょうか。
どのくらい実現性があるのか、何が障害となり、何が切り札となるのか、考えてみましょう。
まず、来年の紅白でも、AKB48Gは今年と同様、3枠以上を要求するのは間違いないでしょう。
明日、HKT48が初出場を果たし、紅白出場歌手というステータスを手に入れます。
NHKは紅白出場そのものを、自局への大きな貢献と考えている節があって、1度紅白に出た歌手は、その翌年も出場するケースが少なくない。
従って、48G運営は、来年、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の4グループの出場を目指す可能性が高く、最低3枠、出来れば4枠という姿勢で臨むと思われます。
かりにAKB48が来年も3枠を確保した場合、乃木坂46がその枠内で出場する可能性があるかどうかは、興味深い思考実験です。
現在のように、「兼任」が松井玲奈と生駒里奈の二人、AKB48とのコラボは「こじ坂46」と「さし坂46」という状況であれば、48G運営は、乃木坂を内部グループと見なさないだろうから、自らの3枠に入れることはないと思います。
乃木坂が入ると、「乃木坂46」「SKE48とNMB48とHKT48」「AKB48」といったプログラムになりかねず、とても受け入れられる案ではない。
しかし、2015年に乃木坂46とAKB48Gの間で、「兼任」や「移籍」が進んで、例えば、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理、深川麻衣といったメンバーがAKB48の大握手会にフル参加するとなると、事情は違ってきます。
この五人の個別握手会だけで、10万枚近くCDセールスを押し上げる可能性があって、人気の低落傾向が止まらないAKB48にとっては、連続ミリオンを維持する上で、極めて有効な戦力になる。
中軸メンバーがこれほど大規模にシャッフルされると、乃木坂そのものの人気が大幅に落ちる危険がありますが、実現すれば、2015年の大晦日に、48G運営が乃木坂の紅白出場に本気で尽力することが夢物語と言えなくなる。
しかし、実際には、こういった大掛かりな「組閣」への関与は、まず起こらないと思います。
運営トップは、ソニーのCDを売ることが乃木坂最大の使命と捉えているので、握手会スターにファンが注ぐ大量のお金を、他社CDを売ることに振り向けるとはちょっと考えにくい。
また、乃木坂メンバーの肖像権などは、AKSではなく、乃木坂運営が一括管理しているだろうから、紅白選考において、NHKは、乃木坂をAKB48Gとは別扱いにしたがって、結局、独自枠を獲得しなければ、大晦日のNHKホールには行けないかもしれない。
つまり、そもそも権利関係が独立しているので、48Gにいくら協力しても、あまり良いことは起こらない可能性が高い(笑)。
やはり、乃木坂が来年の紅白に出るためには、AKB48Gとは別の「4枠目」をゲットする必要がありそうで、今年と違わない、いやHKT48出場の確率が高い分、今年より厳しい状況が待ってると考えた方がいい。
では、どうすれば乃木坂は独自の1枠を確保出来るでしょうか。
まず重要なことは、2014年、乃木坂はシングルCDを合計160万枚以上売り上げ、年間ランキングで、AKB48、嵐に次ぐ3位に入ったけど、紅白出場を逃したということです。
これほどの数字を叩き出しても、大物歌手へのオファーが延々と続いた紅白の選考レースに、最後まで踏み止まれず、ギリギリで枠を失ってしまった。
また、先日12月26日(金)の『MUSIC STATION SUPER LIVE 2014』では、大物アーティストが続々登場して、華々しいステージを披露する中、独立ステージを貰ったものの、「何度目の青空か?」を超短縮バージョンで歌わなければならなかった。
つまり、CDセールスの数字は、紅白選考レースや年末の大型音楽祭で、あまり評価されず、乃木坂は厳しい扱いを受けることになってしまった。
従って、来年、かりにCDを年間160万枚以上売っても、今年出来なかった、何かプラスアルファがなければ、乃木坂への評価が改善する見込みは少ないでしょう。
さらに、問題なのは、来年の紅白では、BABYMETALが今年以上に有力候補として浮上することです。
また、道重さゆみ卒業後、新体制で巻き直しを図るだろうモーニング娘。'14や、「でんぱ組。inc.」「私立恵比寿中学」「Negicco」「palet」「Rev. from DVL」「東京パフォーマンスドール」「東京女子流」などなど、さまざまなアイドルが存在感を増してきており、人気アニメやヒット映画とのタイアップなどを通して、2015年に一気にブレイクするグループが出てきても、不思議ではない。
乃木坂46は、衣装やコンセプトが違うと言っても、一般層からはやはりAKB48Gに近いと見られていて、同じようなグループを5組も出すのであれば、「4枠目」を、BABYMETAL、モーニング娘。'15 あるいは新興アイドルに任せた方が良いという意見は支持されやすい。
つまり、来年の紅白は、今年以上にアイドル枠を巡る競争が激化すると予想され、出場するためには、オリコンの数字以外に、何か強力なアピールポイントが必要になってくるでしょう。
ところで、先日、テレビ朝日『TVタックル』で、松村沙友理の文春記事が再び取り上げられ、「不倫」という言葉が一緒に出たようです。
番組を観ていないので、詳しいことは分かりませんが、さゆりんごの文春記事を「不倫」を示すものとして扱っているのだとすれば、軽率な行為で、とても残念なことです。
文春記事、とくに二人の詳細な会話が載った文春デジタルの記事を読めば明白ですが、松村沙友理が「不倫」をした可能性はほぼゼロで、「疑惑」の余地すらありません。
彼女がデートしたのは、いずれも普通の飲食店で、その後、ホテルに行ったり、自宅で一緒に過ごしたわけではなく、路上ではいろいろあったものの(笑)、結局、そのまま別れています。
超多忙なスケジュールの中、3週間に3回会う時間を作ったのに、一度も肉体関係を疑わせるような場所には行かなかった。
長年付き合っているカップルなら、そういうことがあるかもしれないけど、松村沙友理は相手に対して、偽名を使ったり、職業を誤摩化していて、どう考えても、ごく最近知り合ったばかりです。
付き合い始めの恋人で、すでに男女の仲になっているカップルが、深夜に3回もデートして、ただレストランで過ごして終わるなんて、考えられないでしょう(笑)。
しかも、男性は、自ら相当な量の酒を飲んでいるようで、食事の後、ホテルに行くというより、飲んでしゃべるのがメインのデートとしか思えない。
つまり、文春記事から男女関係を証明することは不可能だし、むしろ、そうではないと思わせる点を多く発見出来ます。
さゆりんごがラジオで述べたように、男女の関係ではない、というのは全くもって頷ける説明です。
もちろん、二人の会話内容に、男女の仲を示すような話は一切出てきません。
それどころか、うんざりするほど、アニメだ、フィギュアだ、マンガだといった話で埋め尽くされていて、どう見ても濃ゆい二次元オタクのオフ会です(笑)。
しかも、仕事ではなく、ナンパで知り合ったというラジオでの説明も、さゆりんごが自分の本名や職業をぼかしていたり、書店で会ったことを示唆するやり取りがあったり、文春が載せた会話内容とよく一致している。
そして、妻帯者であることを明かしてナンパする男はいないし、男性が引っ越しを語るくだりですら、家族のことは一切会話に出てこないので、松村さんが相手に家庭があることを知らなかったのは、ほぼ確実だと思います。
ネットには、「相手が妻帯者であることを知らなくても、責任は免れない」といった話が流れていますが、これは、長年に渡って恋人関係にあったケースを、無理矢理、今回のケースに適用している、悪質なデマです。
もし、何年も男女の関係を続けていた場合、相手の奥さんから慰謝料を請求されて、「妻帯者とは知らなかった」と説明すると、「本当に知らなかったんですか?」と問われることがあるかもしれません。
二人で過ごした歳月が長ければ、気づくチャンスは増えるだろうということです。
しかし、松村沙友理は最近ナンパされて、数回レストランでデートしただけですから、まったく話が違って、「妻帯者と気づかないのはおかしい」や「妻帯者であることを確認すべき」というのは、無茶苦茶な主張です。
また、そもそも男女関係を一切証明出来ないのだから、「不倫」になりません。
では、なぜ、しつこく「不倫」という言葉が使われるかというと、文春記事、とくに文春デジタルの記事を読んでいる人が少ないからです。
松村沙友理の記事が出たとき、八百人近くが文春デジタルに入会したそうで、これは大変に多い人数とのことですが、詳細な会話内容が書かれた有料記事を読んでいる人が、日本全部でたった千人弱しかいないという見方も出来る。
実際、「不倫疑惑」のネット記事を書いているライターや、テレビのワイドショーで取り上げている番組スタッフですら、デジタルの記事までは読んでいないと思わせるケースがほとんです。
私のように、二人の会話内容を暗唱出来るくらい、何度も読んでいる人は、ごく少数でしょう(笑)。
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まったく「不倫」ではないのに、根拠なく「不倫」だと言い続けるのは、松村沙友理というより、相手のご家族を苦しめることになるので、厳に慎んで欲しいですね。
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まあ、悪意に満ちたコメントを読んでいると、こういうことを書いても、心に届くとは思えないけど、一応書いておきますよ(笑)。
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今回分かったように、記事そのもの以上に、ネットやメディアで起こる騒ぎが、乃木坂というグループにダメージを与えるので、こういった負の騒動を如何に乗り切るかは、2015年も乃木坂が勢いを失わないための、重要なポイントになると思います。
あまりに酷いデマに対しては法的措置を含め、対抗策を検討するといった「危機管理マニュアル」を、運営は早急に作った方が良いんじゃないでしょうか。
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運営に足りないのは、グループ内で思い切った人事シャッフルを行なう発想で、CDセールスを落とさず、パフォーマンス力も向上させるような、一石二鳥の良策をもっと貪欲に追求して欲しい。
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紅白ステージ数の調整という「不条理」が乃木坂の「内定」取り消しを生んだ可能性 [01Dec14]
NHKから乃木坂へスケジュール確保の事前通知はあったのか、メンバーが激しく落胆した理由 [30Nov14]
竹内まりや、中島みゆき、サザンそしてAKB48G、乃木坂が経験した紅白を巡る冒険 [29Nov14]
乃木坂「内定」取り消しは大和里菜の文春記事と無関係、むしろ中島みゆき紅白出場と絡む可能性 [28Nov14]
なぜ乃木坂46は紅白を逃したのか?過酷な枠争いの中、鍵を握るAKB48Gによる「メドレー」 [27Nov14]
乃木坂46紅白ならず、新人枠縮小で遠ざかった初出場、ステージ力の強化で来年へゴー! [26Nov14]
祝!乃木坂46、NHK紅白歌合戦への初出場内定! 気になるBABYMETALと2015年の人気動向 [17Nov14]
「文春騒動」
松村沙友理に関する文春記事はなぜデマを生んだのか?蘇る前田敦子泥酔スキャンダルの記憶 [20Nov14]
大和里菜に関する週刊文春最新記事の堪らぬトホホ感にやられて、不覚にもデジタル退会を躊躇 [19Nov14]
「強制による規律」ではなく「自由による責任」で、乃木坂を個性溢れるグループに [02Nov14]
松村沙友理の「不倫騒動」は報道連鎖が生み出したメディア「幻想」、原著を読む重要性を考える [30Oct14]
アイドルと処女性、松村沙友理への岡本夏生発言が浮き彫りにする、アイドルを巡る「時代」の変化 [28Oct14]
週刊文春掲載の「会話」には、松村沙友理のラジオ発言と符合する点が多い [18Oct14]
松村沙友理ラジオ発言の信憑性を考える、それは切ない「恋愛ごっこ」だったのか [10Oct14]
頑張れ松村沙友理!乃木坂で積み上げたものは、誰にも、そう簡単には壊せない [08Oct14]
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~)
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)
2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています