回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

桃のパスタとゆかり

2017-07-19 21:41:19 | 食・レシピ

冷蔵庫に桃がひとつ残っていて熟れすぎてしまうのと

バジルが育ちすぎて虫食いが始まっているのと

さっぱりしたパスタが食べたいという気持ちが集まって

桃のパスタ(^^)

レシピを見て作るのは面倒なので、以前銀座で食べた桃の冷製パスタの味付けを思い出して作りました。

完成品は思ったよりずっと美味しかった☆☆☆

白ワインにもよく合います。

クラッカーとカマンベールと手作り梅ジャムも添えて。

 

☆マイレシピを忘れないうちに書き留めておこう!

・オリーブオイルにバジル数枚とニンニクひとかけを薄く切って炒める、ここですでにいい香り~~☆

・そこに種を抜いた桃の芯の部分とトマトのざく切りを入れて塩と黒コショウ、そこに少し牛乳を加え、パスタを絡める。

 パスタの茹で汁も少し加えて乳化。

・お皿に盛って冷やしておいた桃の薄切りを並べ、さらにバジルを散らす。.

本当はすべて冷やしたかったのだけど、時間がないので暖かいパスタに冷たい桃がのってます。

そのギャップもなかなか楽しい。

梅雨が明けたカラリとした陽射しの昼間は、梅干に使った赤紫蘇を干しました。

昨年と同じく手で揉み揉みして細かくしていたのですが、FBの友人がすり鉢を使うとよい、と教えてくれたので再度挑戦!

なるほど~、すり鉢で細かくした後にさらにザルで振るうと、サラサラと、それでいて小さい塊も入っている美味しいゆかりができました(^^)v


真夏の鎌倉で茶店のおばさんと鏑木清方に出会う

2017-07-18 08:50:58 | 日帰りドライブ

7月17日(月)晴れ時々曇り

海の日は7月20日という観念が染みついているので、今日が海の日だったと通る人々のおしゃべりから耳にし

なんとなく戸惑う。

都の合唱祭も無事に済んだので、いざ鎌倉へ!

 

連日の暑さのせいか人は、八幡宮近辺を除いてはまばら状態で、ゆっくり堪能できました。

車で出かけても、駐車する場所は限られてしまうので、けっきょく裏道から線路沿い、神社への階段・・よく歩きました。

午前は浄妙寺~熊野神社~報国寺~杉本寺~~建長寺

浄妙寺の正面の横道から登る熊野神社。

昨日が祭りだったとかで氏子の皆さんが息を切らせながら片づけに出向いてきていました。

こういう土地の行事に偶然出くわすのは面白い。

報国寺の竹林の風は心地よかった。

まさに風の通り道~♪
パワースポットなのでは?と思うくらいひんやりした風が吹き抜けます。

半夏生とは今年初めて出会い。この白と緑の対比が好き。

報国寺から少し山側に歩くと、「旧華頂宮邸」にぶつかる。

今まで何回となくこの前を通っているけれど、一般に公開されているとは知らなかった。

邸の西洋式庭園側には❤の植え込み(^^)

日本庭園は公開されていなくて残念。

ここからくねくねと脇道を歩いて古刹、杉本寺。

この苔むす旧階段が往時をしのばせます。(ここは現在は登れず参拝者は回り込んでいる新しい階段を使います)

いったん車に戻って建長寺へ。

この後、どこからわいてきたんだろうと思われるほど若者でごった返す小町通りに出て、鎌倉へ来たら必ず立ち寄る茶店「陽」へ。

このお店は以前にも書いたかもしれないけれど、素敵なおばさまがひとりでやっていらっしゃる。

80越えても、真夏でもビシッと着物に割烹着。

席はカウンターのみ。小さい厨房には茶釜があってお茶を点ててくれます。

おばさんの話は楽しい。巧まずに一人漫才。

初めてきたときからもう昔から知り合いのような親戚のような近所のおばちゃんのような感じがする。

そしてそれが決して下衆にならず、どこかに品がある。

黒豆入りの豆かんとお抹茶、そしていつものようにチョコレートをいただく。これでひとり500円。

他の賑やかなお店とはちょっと空気が違う。居心地がいい。

ああ、今年も会えてよかった、と店を出る。

お店の写真写して宣伝してね、ということでお店の写真です(^^)

午後は線路沿いの寿福寺、英勝寺と巡って、

駐車場に戻る迷い道のような静かな小路に入ると、落ち着いた門構えのおウチ。

引き寄せられて玄関先を見てみれば鏑木清方記念美術館であった。

美人画を描いたことは知っていたけど、あれほどのたおやかさ、また情景描写の素晴らしさを表現しているとは知らなかった。

季節に合わせて夏の景色の中の女性たちが展示されていた。

泉鏡花の劇場上演看板として描かれた「深沙大王」にぞっこんほれ込みました。

寺社に春の花の咲く時にまた来たいものです。


浅草雑芸団@木馬亭から浅草の夜

2017-07-12 16:11:28 | 和文化・着物・能・茶・骨董

7月7日(金)

仲間と浴衣着て浅草奥山へ。

楽しみにしていた浅草雑芸団の演目「大江戸野菜大道芸」が目当てです。

 

野菜の話もさることながら毎度この雑芸団の、素人っぽい芸が好き。

けっこうお客さんが並んでいました。約140の客席も満員。

しかし、人を笑わせるって、ものすご~~~~~いエネルギーがいるものだと再認識。

やってる方が精いっぱいで楽しいんでいるからこそ客の方も楽しい。

以前に観た時より、ちゃんと素人っぽさは残して、芸は一段と腕を上げていると感じました。

終ったのが八時半過ぎ。

ぶらぶらと仲見世を歩きました。

 

浅草の夜は早く、九時にはライトアップも一段落とされ昼間はイモ洗いの如くだった観光客もちらりほらり。

 

浅草寺の上、七夕の夜空に満月に近い月が煌々と輝いていました。


梅干し作り

2017-07-12 15:35:15 | 食・レシピ

 

昨年、初めて梅干を作って、あまりのおもしろさが忘れられず、今年も干しています。

6月に塩漬けにして水(白梅酢)が上がってきたところ。塩は約18パーセント。

昨年は小さな火鉢がちょうどよく容器に使いましたが、残念ながらヒビが入ってしまったので今年はセラミックのお櫃を使っています。

一つ一つが本当に味わいのある仕事です。

梅は真っ赤より少し濃いピンクになる程度でいいので、紫蘇はあまり入れませんが、残った紫蘇で紫蘇ジュースを作ったら、こんなにたくさんになり瓶が足りない@@

時々様子を見たり、容器を揺らしてあげたりしながら一ヶ月、酷暑が続くので、思い切って干す作業に入りました。

本当は土用の頃がいいようです。

一ヶ月の漬けこみ期間は、冷蔵庫を利用するテもあるけれど、冷蔵庫だと温度が低すぎて白梅酢の上がりが悪いような気がしてシンク下の棚に匿います。

容器を揺らすのも赤ちゃんを育てているようで楽しい。ほんのりと梅の香りが漂ってくる。

炎天下、お箸でザルにひとつづつ並べる作業も好き。

裏返しを繰り返したり、

太陽の光が動くのに合わせながら場所を移動したり、

夕方になるとしわしわになって見事に塩を吹いてくるのです。

梅と塩と太陽の力だけで。

日が沈むころ、元の容器にうつしてまた翌日干します。3日間干すのがいいそうだけどお天気が続くかな?

 

♪ 梅干しレシピのような長田さんの詩が好きなのでご紹介♪


 

              梅干しのつくりかた      長田弘

     
     きみは梅の実を洗って

        いい水にゆったりと漬ける。

        苦味をぬいてよく水を切る。

        塩をからませて瓶につめる。

        押し蓋をして重石する。

        紙をかぶせ紐できっちりとしばる。

        冷たくて暗いところにおく。

        ときどき瓶をゆすってやって、

        あとは静かに休ませてやる。

        やがて、きれいに澄んだ水が上がってくるだろう。

        きみは瓶の蓋をあけて、

        よくよく揉みこんだ赤じその葉に
        
澄んだ梅酢をそそぐ。

        サッと赤くあざやかな色がひろがってくる。

        梅の実を赤い梅酢で、

        ふたたびひたひたにして重石する。

        紙をかぶせ紐できっちりとしばる。

        そしてきみは、土用の訪れるのを待つのだ。

        雲が切れて暑い日がやってきたら、

        梅の実をとりだして笊にならべる。

        きみは梅に、たっぷりと

        三日三晩、日差しと夜露をあたえる。

        梅の実が指にやさしくなるまでだ。

        きみの梅干しがぼくのかんがえる詩だ。

        詩の言葉は梅干しとおなじ材料でできている。

        水と手と、重石と古い知恵と、

        昼と夜と、あざやかな色と、

       とても酸っぱい真実で。

 

 


水に咲く花

2017-07-02 22:47:59 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

蒸し暑い7月初めの日曜日。

都議選の投票に行ってから、水元公園へ。

水生植物園にはハスの花がちらりほらり。

 

包まれたらさぞ気持ちよかろう、ガマの穂

菖蒲はもう終わって、代わりに咲き始めているのがスイレン。

季節がどんどん移り変わっています。

白い花だけでしたが、きりりと美しい。

シオカラトンボ?

水の上に咲く花々や生き物を上からじっと見下ろしているのは、ラクウショウかな。

硬い丸い緑の種子が目のようです。