山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

ハッカーが五輪に参加するロシア

2019-12-19 09:46:37 | 時事川柳

 

またロシアの話題で投句、これが今年100回目、通算1264回目の入選となりました。

 世界反ドーピング機構(WADA)がロシア選手団を東京五輪・パラリンピックから除外する処分を発表したことで、サイバー攻撃の激化が懸念されているというのです。

 「五輪の前哨戦」ラグビーワールドカップ日本大会でも大会組織委員会への攻撃が相次ぎ、ロシア情報機関との関連が指摘されるハッカー集団の動きも確認され、準備も着々と進んでいるもようだともいわれています。

 2014年のソチ冬季五輪でのドーピングに関する調査結果が公表されたのが、2016年のリオデジャネイロ大会直前の7月18日で、まさにその日にWADA本部にサイバー攻撃が行われました。

 この集団は、2018年平昌冬季五輪へのロシア選手団の参加が認められなくなった2017年12月に再び動いたとされており、最近もWADAのほかスポーツ団体を攻撃したと米マイクロソフトが10月に公表したそうです。

 記事には組織名や所属する国名こそ明示されておりませんが、「日ロ関係は悪くないが、ロシア選手団の除外で、東京大会がハッカーに狙われるのは間違いなくなった」とする我が国の識者の警告が紹介されておりますし、小規模な攻撃を行い相手の対処能力を調べていたのではないか、との指摘もありますので、白鵬みたいに肘にサポーターを巻き褌も締めなおして、攻撃に備える準備をしなければならないと思います。

「参加することに意義がある」はずのオリンピックですが、ハッカーの参加には異議がありますね。

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品位とは何かとカッパ首傾げ

2019-12-16 15:35:17 | 時事川柳

 岩手県遠野市で議会の「品位」とはという騒ぎが持ち上がりました。

ウイキペディアによると

遠野市(とおのし)は、岩手県内陸部にある都市である。

 柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町であり、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる。

カッパの仮装大会の様子

キュウリを餌にカッパ釣りに興じる人々 釣果の報道は聞いたことがありません・・・

 岩手県南東部の内陸に位置する。市のほぼ全域が、北上川の支流である猿ヶ石川の最上流域にあたり、中央部は北上山地最大の盆地である遠野盆地となっている。また、岩手県で2番目に高い山である早池峰山の一部も市域にある。

 と紹介されています。(写真は筆者が挿入)

 13日の遠野市議会本会議で、累積赤字が5千万円超に上る遠野ふるさと公社に関連し、ある議員が市長の経営責任に言及し「失格」などとした発言を議事録から削除する一幕があったもので、「議会の品位尊重」などを理由に議長が職権で削除を求めた形で、発言した当事者はそれに応じたものの「自由な議論による開かれた議会に反する」と疑問を呈しているそうです。

 「失格」のほかに「ごまかし」「目くらまし」を削除させた議長は取材に対し「自由な議論を妨げるものではなく、熱意は十分に伝わったが、表現がやや直接的すぎると判断した」と説明したのに対し、発言者は「経営方針や責任をただしただけで、侮辱や人物否定の意味は全くない。首長と対等な市民の代表として実のある議論を求めただけだ」と語っています。

 地方議会に詳しい識者の指摘として「人格非難ではなく、常識的に品位を落とす発言とは考えにくい。多数派と異なる論点の発言排除のために『品位』が使われてはならない」

も紹介されておりました。

 国会においても木で鼻をくくったような答弁ではなく、聞かれたことに正面から答える『品位』のある答弁を聞きたいものです。

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セクシーに表明できぬ脱石炭

2019-12-14 10:19:10 | 時事川柳

 

 ニューヨークで9月23日に開かれた「国連気候行動サミット」に出席した小泉進次郎環境大臣の「気候変動への取り組みは楽しく、クールでセクシーに」という発言は記憶に新しいところですが、政府は同大臣が気候変動対策をめぐり「セクシーであるべき」と述べた発言の解釈をめぐり「『sexy』という語は文脈によって意味することが異なり得るため正確な訳出は困難」とした上で「ロングマン英和辞典(初版)によれば『(考え方が)魅力的な』といった意味がある」とする答弁書を決定しておりました。

 その後鳴りを潜めていた同大臣は11日にスペインで開催中の国連気象変動枠組み条約第25回締結国会議(COP25)の閣僚級会議で演説しましたが、その内容はセクシーなものではなかったのです。

 国際的に厳しい目が注がれる日本の石炭火力発電について「世界的な批判は認識している。今以上の行動は必要だ」と述べ、地球温暖化対策の重要性を強調しましたが「脱石炭」に踏み出すことは表明しませんでした。

 この発言に対して世界の環境団体でつくる「気象行動ネットワーク」から、地球温暖化対策に消極的な国に贈る『化石賞』を頂戴いたしました、とさ。

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準備したロシアの国旗宙に浮き

2019-12-12 10:07:47 | 時事川柳

 世界反ドーピング機関(WADA)は9日、ロシアのドーピング不正に絡むデータ改ざん問題を巡ってスイスのローザンヌで臨時常任理事会を開き、ロシア選手団を東京五輪・パラリンピックやサッカーの2022年ワールドカップカタール大会、各競技の世界選手権など主要大会から4年間除外する処分を全会一致で決めましたが、潔白を証明した選手のみ個人資格での出場を認めるものの、国旗の使用は認めないという厳しい内容です。

 その結果、東京五輪・パラリンピックに参加する選手と全国の自治体が大会を契機に交流する政府の「ホストタウン」事業で、ロシアを相手国とする根室市など8市町村から「大手を振ってロシアの国旗を振れないのは寂しい」と戸惑いの声が上がっていることも紹介されておりました。

 また、日本はWADAの常任理事として処分を「決める側」の立場にあり、日ロ間は北方領土などの課題を抱えており、ロシアに厳罰を下す今回の処分案を日本が支持するかどうか頭が痛かったようですが、「全会一致」の一員に加わった訳です。

 この苦渋の判断を詠みたかったのですが、17音に収めることが出来ずにロシアの国旗が宙を漂っている、彷徨っている、そんな様子をイメージしたのが「宙に浮き」です。

 

 

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かき集めばらまくだけの再点火

2019-12-10 10:54:21 | 時事川柳

 6日付けの第3面に 災害復旧加速へ7兆円 と大きな見出しの記事が載りましたが、その概要を転記すると以下の通りです。

 政府は5日、臨時閣議を開き、事業規模26兆円となる経済対策を決定した。台風19号などの大規模災害からの復旧・復興を加速し、「国土強靭化」を推進する。景気下振れリスクや東京五輪後を見据え、2019年度補正予算案と20年度当初予算案を合わせた「15カ月予算」を編成。中小企業支援やIT 教育の普及対策などを盛り込んだが、国・地方の財政支出は13兆2千億円に達し、国の借金は一段と膨らむ見通しだ。

 同じ3面から、見出しが 経済対策26兆円 再点火というばらまき の「論説」の冒頭を転記すると、果断な政策を通じて、アベノミクスを「再点火する」。そう政府は銘打ったが、実際は再点火に名を借りたばらまきではないか。

 さらに目を転じた5面から転記すれば、政府が3年ぶりに経済対策を決定した。「桜を見る会」を巡る野党の追及が続く中、規模ありきで企業や自治体などの支出をかき集め、事業費26兆円という巨額対策の演出に腐心した。ただ、実効性を伴わない過剰な予算計上だと指摘される事業も多く、景気下支えの効果はおぼつかない。

 結局は記事の中から文言をかき集め、ばらまかずに組み立てただけの句でしたが、認めていただいた次第です。

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