ニューヨークで9月23日に開かれた「国連気候行動サミット」に出席した小泉進次郎環境大臣の「気候変動への取り組みは楽しく、クールでセクシーに」という発言は記憶に新しいところですが、政府は同大臣が気候変動対策をめぐり「セクシーであるべき」と述べた発言の解釈をめぐり「『sexy』という語は文脈によって意味することが異なり得るため正確な訳出は困難」とした上で「ロングマン英和辞典(初版)によれば『(考え方が)魅力的な』といった意味がある」とする答弁書を決定しておりました。
その後鳴りを潜めていた同大臣は11日にスペインで開催中の国連気象変動枠組み条約第25回締結国会議(COP25)の閣僚級会議で演説しましたが、その内容はセクシーなものではなかったのです。
国際的に厳しい目が注がれる日本の石炭火力発電について「世界的な批判は認識している。今以上の行動は必要だ」と述べ、地球温暖化対策の重要性を強調しましたが「脱石炭」に踏み出すことは表明しませんでした。
この発言に対して世界の環境団体でつくる「気象行動ネットワーク」から、地球温暖化対策に消極的な国に贈る『化石賞』を頂戴いたしました、とさ。