山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

丸腰の強い信念凶弾に

2019-12-07 11:11:50 | 時事川柳

 12月4日にテレビを見ていたら「アフガンで中村哲医師死亡」のテロップが流れたのですが、恥ずかしながらどのような活動をされていた方なのか存じておりませんでした。

 翌日の新聞は一面を始め多くの紙面を割いて、事件の詳細や中村さんの評伝、死を悼む声などを報じており、福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の現地代表として治安情勢の良くないアフガニスタンで人道支援活動を続けてきた中村さんが、武装勢力に銃殺された理不尽極まりない事件の詳細を知った次第です。

 若者が武装勢力に加わるのは「貧困が背景にある。アフガン和平には戦争ではなく、貧困解決が不可欠だ」との強い信念のもと、医師としての活動はもとより水不足を解消するための用水路建設に着手すると、専門外の河川工学を学んだという立派な方です。

 また、多くの護衛をつけ、快適な暮らしを続けながら活動する欧米諸国の多くのNGOとは異なり、日本のNGOは治安の悪い国に丸腰で入ることで信頼を得てきており、アフガニスタンの貧困層の中で清貧を貫いた中村哲氏はそんな日本を象徴する人物だったと言う、この部分にも注目して詠んだ句を氏に捧げたいと思います。

 ここからは妄想気味の私見ですが、このような方こそ「桜を見る会」に招待するべきであるが氏は招待されても欠席したであろうし、政府は招待したことも欠席したことも知らぬままだったのだろう、なぜならば名簿は会が終われば廃棄されるからです。

 

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