日本郵政の長野正貢社長は18日、日本郵政の子会社のかんぽ生命保険と日本郵便による保険不正販売問題で記者会見し「経営陣全体で大きな責任を感じている」と述べました。
テレビなどでも大きく取り上げられておりますので、詳細はそちらに譲ることとしますが、その会見では「しかるべき経営責任を、しかるべきタイミングで発表したい」と宣いながらも、周囲が当然視する引責辞任を明言しておりません。
日本郵政の取締役は指名委員会が選任することになっており、同社、与党、監督官庁ともトップ人事の決定権者は菅義偉官房長官だとの認識で一致しているそうで、長野氏らの後任には閣僚経験がある民間人、メガバンク幹部らが取りざたされており、選任作業は難航しているという見方もあるそうです。
閣僚の不祥事のたびに「責任は総理大臣たる私にある」と明言しながら、何もしない誰かさんを思い出しますし、私事ながら、地元の郵便局の職員が複数押しかけてきて(そのような印象)、簡易保険の見直しについて説明を受けたことも思い出しました。
普段は郵便配達をしているような印象の方が、慣れない営業を行っていたのは、今考えるとノルマをこなすために問題となっている「不正販売」への誘いだったのかなと思っています。
19日の紙面には三人の社長が雁首を下げて謝罪している写真が掲載されており、頭の中は人事でいっぱいで重くて首を垂れている如しでしたが、今日21日の紙面では総務事務次官更迭が大きく取り上げられており、かんぽから目が離すことが出来なくなりました。