山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

受難曲バッハが都民にプレゼント

2019-11-05 08:46:10 | 時事川柳

 2020年東京五輪のマラソンと競歩を札幌市で開催することに、小池都知事は「合意なき決定」と述べ事実上受け入れた形になりましたが、同時にIOCのバッハ会長にリクエストしてきたことについて、「真摯なメッセージを頂戴した」ことも披露しました。

 「東京の都民の皆さんに、ぜひともIOCから誠意ある対応を示す必要がある」とのリクエストに、五輪では使われなくなる東京のマラソンコースで、大会後に“五輪祝賀マラソン”を開催するという「代替案」をバッハ氏から提示されたというのです。

 IOCの強引な進め方に反発した小池知事が振り上げた拳を下ろすために、これまでの交渉相手コーツ氏ではなく格上のバッハ氏を登場させて、混乱は一応収拾にこぎつけました。

 バッハといえば大作曲家がチラつくわけですが、どのような作品があるか調べたら、受難曲やミサ曲などの宗教音楽。

 しめしめと、札幌にマラソンと競歩の会場を奪われたことを都民の受難と捉え、代替案をバッハ会長からのプレゼントに仕立てて詠んだ次第です。


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2 コメント

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素敵な句ですね (shu)
2019-11-06 08:05:54
山歩きさん おはようございます。
何とも素敵な句ですね!
漢字とカタカナが、いい感じで並んでいて、声に出して吟んでも目で見ても、とてもいいです。
これで秀逸が取れないのは、掲載紙のレベルが高いからでしょう。
小池知事の怒りが、多少は収まったでしょうか。
平和の祭典です。和やかにことを収めていただくのが肝要と思いました。
・・バッハを聴きながら、shuでした(笑)
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Unknown (山歩き)
2019-11-06 08:32:01
shuさんおはようございます。
何時も時事川柳をご覧いただき、そしてこの度は格別なお褒めの言葉を有り難う御座います。
私も漢字と仮名との配置など、見た目にも気を使いますが、今回は「受難曲」にたどり着いたことに有頂天になり、考えておりませんでした。
改めて見ますと、仰るようにいい感じかなと悦に入っております。
秀逸は句の出来栄えだけじゃなく、その時の話題性の大きさも決め手になると思っており、狙っても取れず、思いがけなく頂くことの多い秀逸です。
受難曲など聴いたこともなく(知らず知らず聴いていたかも)、バッハ=小川も知らなかった私でも出来る言葉遊び、頭の体操として時事川柳をやってみたら如何ですか。
でも、ますます忙しくなりますね。
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