菅首相が先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、新型コロナウイルス感染が続く中での東京五輪・パラリンピック開催に決意を示したのは、支持を取り付けて日本国内向けの「外圧」として渦巻く反対論に対抗するのが狙いで、五輪の成功を弾みに衆院選を戦いたいとの思惑は見え見えだと思います。
『世界が新型コロナという大きな困難に直面する今だからこそ』と前置きし『難局を乗り越えられることを日本から発信したい』と強調したそうですが、これまでの旗印『新型コロナに打ち勝った証しとして』は言わなかったようです。
G7は首脳声明で東京五輪開催支持を表明し国際公約になりましたが、声明は『安心、安全な形』での大会開催を求めており、日本側は参加者の安全確保により重い責任を負うことになる。との指摘もありますので手放しで喜んでいられないと思います。
さて、聖火リレーは今日(16日)から3日間岩手県内で行われますが、最終日のゴールである盛岡市だけは感染者が減らないため公道を走ることを取り止めました。
レーダー解析ほどの雨量(100mm/h)は観測されておらず、観測網を外れた場所で大変なことになっているかもしれませんが、幸い我が家も周辺家屋にも被害はありませんでした。
さて、オリンピックですね、世論調査では中止または延期の声が半数以上だと思いますし、専門部会からは開催に否定的な声が上がりそうで味方にならないとG7にすがったように思えます。
菅首相は所信表明演説で『国民のために働く内閣』と当たり前のことを宣いましたが忘れたのでしょうか?
衆院選挙で勝つこと、そのためにオリンピックを強行する、そのためにワクチン接種を前倒しする、そのために働く内閣にみえます。
観客の上限をどれくらいにするのか、今はそこだけで頭が一杯なのでしょうね。国会は閉められましたので、あとは尾身会長の発言に注目です。
私事ですが、ワクチン接種の予約者がキャンセルした場合無駄にならないように、急遽呼び出される場合もある『ワクチン・サポーター』の募集があり、登録していたところ声が掛かって13日に一回目の接種を受けました。
しかしながら無症状の感染者、ウイルスのメッセンジャー?になっては周囲に迷惑ですから、当分はこれまで通りの感染対策を緩められないと思います。
今日も雷が聞こえます、くわばらくわばら。
昨日NHKの報道で、紫波町付近で、レーダーによる解析で、1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと聞きました。
お見舞いを申し上げます。被害はございませんでしたか。
さて、菅首相はG7でオリンピック開催の支持を取り付けたと言っています。
しかし新聞報道によると、G7の中でオリンピックに関する議論はなく、一部の国との個別会談で話し合われただけのようです。
そもそもG7がオリンピック開催の責任を取るわけでもなく、何のお墨付きにもなりません。反対されなかったという程度で理解すべきと思います。
それよりも、国民の支持は得られているのでしょうか。
多額の税金と時間をかけ、大義名分のない大イベントを開くのは、コロナ禍の中で行うことではないと思います。
少なくとも、政府、東京都、IOCはもっと国民に説明すべきです。
しかし、政府については、国民への説明がないまま、今日国会が閉幕します。
国民を味方にしないままでした。