
深田久弥の著書に『日本百名山』があります。
霧ヶ峰もその「日本百名山」に選ばれていて、出だしにはこう書かれています。
「妙な言い方だが、山には、登る山と遊ぶ山がある。前者は、息を切らし汗を流し、ようやくその頂上に辿り着いて快哉を叫ぶという風であり、後者は、歌でもうたいながら気ままに歩く。
もちろん山だから登りはあるが、ただ一つの目標に固執しない。気持ちのいい場所があれば寝ころんで雲を眺め、わざと脇道へ迷ったりもする。
当然それは豊かな地の起伏と広潤な展望を持った高原状の山であらねばならない。霧ヶ峰はその代表的なものの一つである。」
引用が長くなりましたが、霧ヶ峰とは全くそんな山です。霧ヶ峰という山はなく高原全体が霧ヶ峰で最高峰は車山です。
コロボックルヒュッテを出発して車山に向かいます。ここのボルシチが美味しいらしいのですが食べたことはありません。

少し登ると、先ほどまで撮影していたニッコウキスゲの群生地が見えました。(ここからコンデジでの撮影です)

ビーナスラインのS字カーブです。もう少し登ると富士山が見える所があるのですが、残念ながら富士は雲の中でした。

頂上付近に咲いていたウスユキソウです。(エーデルワイスの仲間です)

40分ほどで頂上に到着です。「息を切らす」こともなく登ることができました。歌はうたわなかったです(笑)

頂上からは穂高岳や槍ヶ岳も見えるのですが、残寝ながら雲で隠れていました。

晴れていればこんな感じです。(2018.7.13 撮影)

車山のシンボル?レーダー観測所のドームです。

晴れていれば富士山が見えます。

頂上には車山神社が鎮座します。もちろん四本の御柱が建っています。

4年前には鳥居の中に富士山を入れて撮ったのですが。

こんな感じです。(2018.7.13 撮影)

蓼科山にもいつの日か登りたいです。

いつの間にやら、こんなスカイテラスが出来ていました。

鳥居の奥には八ヶ岳の主峰赤岳があるのですが、雲の中でした。

蝶々深山へ続く道と、その右側は私の大好きな大分水界です。

霧ヶ峰は、深田久弥が書いたように、まさに「遊ぶ山」でした。

そんな訳で、この間のブログのタイトルには「遊ぶ」をつけてみました。
次回は、このあとテント泊した霧ヶ峰キャンプ場からです。
※訪問日 2022.7.7