やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

Lineのトラブルと適応障害・・・1

2018年12月22日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

11月22日の診察の時には、本当に「光が見えた!」と思うくらいに息子は落ち着いてきました。

カウンセリングの先生も、

「前回は混乱している状態でしたが、随分変化が見られます。」

と、喜んでくださっていました。

 

けれど、その次の日からまた調子が悪くなり、完全に休むのは週に一回ぐらいでしたが、遅れて登校したり、間で保健室を利用したり、早退しながら学校に通っていました。

その間にも息子の心はすり減っていたのでしょうか。

12月10日を最後に、息子は登校できなくなりました。

 

11日、担任の先生からの電話で、中学校内で「Line」のトラブルが起こっていることを知りました。

 

そのトラブルとは、サッカー部の先輩達が芸人の真似をして裸で芸をしているところを動画で取ってグループLineにあげて楽しんでいたそうです。

サッカー部の仲間内だけで楽しんでいた動画を、どうやら息子が彼らと全く関係のない自分の友達にLineで送ってしまったようです。

息子が友達に送ってしまったのは随分前の出来事でしたが、息子の知らない間にじわりじわりとLineを使って拡散されていったのでした。

 

中学校の先生方はその事実を知ってから、その動画が「誰から送られてきたか?」「誰に送ったか?」を徹底的に調査し、その動画を持っている全ての生徒のスマホから、生徒立会いの下でその動画を消去して回られたのでした。

我が家にも先生がやって来て、息子のスマホを確認し動画を消去されたのですが、息子の記憶があいまいなこともあって、全てのLineの履歴を先生に確認されることになってしまいました。

 

その過程で、息子がPTAの会報に載せられていた先生の紹介写真を写メに取ってLineに送っていたり、サッカー部の顧問の先生に対する愚痴というか悪口を書いていたことが分かりました。

普通なら先生の目に触れることのない息子と友達同士のプライベートなことなのですが、先生の知ることとなり、息子だけでなく息子がLineでやりとりしていた相手も指導されることになりました。

 

そのことがあった夜、息子はパニックを起こし、「胸が苦しい」「頭が痛い」「息が出来へん」と泣き叫び、壁や床をドンドン響かせながら「助けて」「なんとかして~!」と、助けを求めるのでした。

次の日、緊急でメンタルクリニックに連れて行きました。

心理士の先生によるカウンセリングは予約いっぱいで翌々日にしかとることが出来ませんでしたが、とりあえず13日に医師の診察を受けました。

 

「調子は最悪。」

「しんどい。」

「食欲がない。」

「なかなか寝られへん。」

「何も手に付かへん。」

 

息子の言葉に、先生は、

「何かあった?」

と、聞かれました。

 

「Lineでトラブルになった。」

 

先生は、

「ストレスの原因がはっきりしているようなので、『適応障害によるうつ状態』だと思われます。」

と、言われました。

 

「Lineのトラブルの前からすでに調子が悪かったのですが・・・。」

と、私が言うと、

「クラブのこととか学校のこととか調子が悪くなる原因は色々あるのだと思うのですが、Lineのトラブルによって一気に悪くなったと考えられます。」

と。

 

「辛い症状は薬ですぐに落ち着かせることは出来ますが、あくまでその場しのぎでしかありません。

ストレスの原因を取り除いて、心が回復しなければ治りません。

適応障害によるうつ状態はストレスの原因さえなくなれば割と早くに良くなりますので、薬でしのぎながら、カウンセリングで原因を探っていきましょう。」

と、言われました。

 

カウンセリングは翌々日なので、一番効き目が穏やかだというクロチアゼパム錠(リーゼ)5mgを20錠を処方されました。

一日に4錠まで服用してもいいそうです。

「それで様子を見て、効果がなければ、もう一段階強い薬に変えましょう。」

と。

 

病院からの帰り道、和食レストランに寄りました。

クロチアゼパム錠を飲ませると、食事が運ばれてくるまでの間に本当にすぐ息子の調子が良くなってきました。

久しぶりに食欲が戻ったようで、釜茹でうどんと海鮮丼を食べている息子を見ると、それだけで「あぁ、食べている。」と、目頭が熱くなるのでした。