夏休みの宿題の「家庭科の小物作り」
学校からもらってきたプリントには、
「世界に一つしかない自分のオリジナル小物を作ってみましょう。」
と書かれ、見本としてマスコットやお守り・ポーチなどの写真が載っていました。
玉止めが出来るかも怪しいのに、息子にこんなものが作れるのでしょうか?
悩みに悩んだ末、息子に提案したのが、「針刺し」
実は、私が小学校5年生で裁縫を習ったときに、授業で初めて作ったのが「針刺し」でした。
赤のフェルトに「家」をかたどってなみ縫いし、ピンクのフェルトにクラスと名前の縫い取りをして、2枚を縫い合わせて綿を詰めたものです。
この針刺しを、私は今でも使っています。
裁縫セットも、お菓子の缶に揃えてもらった当時のものをそのまま使っています。
もちろん、針や糸は補充していますが、その他は30数年経った今でもまだまだ現役で、ここまでくると、もう愛着が強くて買い換えられません。
息子に針刺しを見せながら、
「10歳のママが裁縫を習って初めて作ったものやで。〇〇も作ってみる?」
と、聞いてみると、 頷きました。
「〇〇と10歳のママ、どっちが上手やろ?」と、言うと、
「頑張るもん!」と、意欲的です。
「学校から戻って来たら、〇〇の針刺し、ママにちょうだいな~。
もう30年以上この針刺し使ってるから、これからは〇〇の針刺し使うわ!」
と、息子にお願いしました。
息子は、裁縫セットを学校で申し込んでいるので、柄違いで中身はみんなとお揃いのコンパクトな裁縫セットを使っています。
針刺しも、そこに収まる付属の小さなものを使っています。
「ええよ~」と、息子。
そうして、針刺し作りが始まりました。
100均でフェルトのセットを買ってきて色とりどりのフェルトを並べ、息子に選ばせようとすると、息子は迷って選ぶことが出来ません。
「ママ、目をつぶるから、シャッフルして!」
と言うので、フェルトを混ぜて並び替えると、なんと息子が手に取ったのは、黒とクリーム色。
赤、青、黄色に緑、カラフルな色の中から、よく2枚とも地味なものを・・・
と、思いましたが、息子は頑として変更しません。
チャコの印が見えやすいようにと、クリーム色のフェルトに船をなみ縫いすることになりました。
簡単な船の図を紙に書いてあげ、息子がチャコでフェルトに下書きをします。
すいすいとは縫えず、わりと細かい目で時間をかけながら一針一針縫っていました。
ボタンも一つ付けました。
黒いフェルトに白糸での名前の縫い取りは、「針を刺すとこ抜くとこで色を変えて順番を打ってあげた手順書」を見ながら、根気よく縫っていました。
玉止めがうまく出来ないので、失敗するたび少しほどいて結んであげます。
途中で何度か休憩を入れましたが、2枚のフェルトを縫い合わせる段階ではさすがに疲れたのか、縫い目が大きくなって、綿を入れると横からはみ出してしまいそうです。
そうして、世界に一つしかない息子オリジナルの針刺しが出来上がりました。
「戻って来たら、ママにちょうだいや。」と、念押しすると、
「ダメ~!」
どうやら自分で大事にしまっておくようです。
10歳の息子が作った針刺しを使うのを、せっかく楽しみにしていたのに残念です。
「10歳のパパが、裁縫で初めて作った針刺しやで~」
将来、息子が孫に見せる姿を想像するのも、悪くはありませんけど。。。
>「10歳のパパが、裁縫で初めて作った針刺しやで~」
将来、息子が孫に見せる姿を想像するのも、悪くはありませんけど。。。
思わずウルっとしてしまいました(/_;)
息子と私が初めて作った針刺しを比べっこ出来るなんて、
考えてみると、本当に幸せなことです。
未来にまた奇跡が起きますように。。。
私も、50年、60年と針刺しを使い続けようと思います。
このまえのBOXと言い、今日の針刺しと言い、とても良く出来ていると思います!!
できるじゃん~^~~^^。
できることいっぱいあるじゃん~~~^^。
息子君の頑張りに勇気をもらいますね私達。
子育ては自分育てと言いますが、実感します♪
BOXは、私との共同作品のようなものでしたが、針刺しは息子の手で・・・という思いで、
私は、見本を見せたり、手順書を書いたりして、アドバイスに徹しました。
実際に手伝ったのは、息子が失敗したときに、糸をほどいて一段階前に戻してあげたぐらいです。
時間はかかりましたが、大切にしまうほど、息子にとって思い入れのある作品が作れて良かったです。