Seasons

花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

ブリューゲル版画の世界

2010-08-16 | アート・文化
東京渋谷の
東急Bunkamuraで
ベルギー王立図書館所蔵
ブリューゲル版画の世界

という展覧会が
開催されています。


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ヒエロニムス・コックという人が
16世紀
アントワープに
「四方の風」という版画店を開き
版画出版という
大衆向けグラフィック文化の舞台を創ったのだと
初めて知りました。
画才と創造力に富んだ
ブリューゲルというグラフィック作家を育成支援し
それを支える彫り職人組織や販売するシステムを
構築することで
彼の作品を含めた多くの版画が
世に流布することになりました。

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出展総数150点
7章立ての構成です。

 プロローグ
 第1章 雄大なアルプス山脈の賛美と近郊の田園風景への親近感
 第2章 聖書の主題や宗教的な寓意を描く
 第3章 武装帆船やガレー船の驚くべき表現力
 第4章 人間観察と道徳教訓の世界
 第5章 諺(ことわざ)を通じて知る「青いマント」の世界
 第6章 民衆文化や民話への共感
 第7章 四季や月暦表現で綴る市民の祝祭や農民の労働
 エピローグ


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評価は
☆☆★★★
少し辛いです。
なぜなら
展示に工夫が足りません。
会場もいつも言ってて申し訳ないですが狭いので
限界があるかも知れませんが
展示の三分の一に「あたる
50点を超えるブリューゲル以外の版画の展示はやめて
一部の作品には使っていた拡大写真を
もっと多用してほしかったです。
何せ
展示物は出版用の版画ですから
限られた大きいものでもA1サイズ
ほとんどがA4サイズかそれ以下です。
彫ってあるものも細かいから
皆さん
版画の前に張り付いて
全然動きません。

Zeissの単眼鏡を持って行きました。
自分が版画の前に陣取っているなら丁度いいと思いましたが
皆さんの頭越しにディテールを観察するには
それではちょっと拡大率が不足でした。
ペンタックスのパピリオにすればよかったです。

まあ
こういう版画は
手元に置いて
じっくり見て楽しむものだったのですから
元来展覧会にはなじまないメディアなのかもしれません
あは
あは






ナデシコ

2010-08-16 | 植物 写真
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           Leica Macro-Elmarit 45/2.8



新古今和歌集  巻第四  夏歌

瞿麦露滋といふことを
                 高倉院御哥
275
 しらつゆの
 たまもてゆへる
 ませのうちに
 ひかりさへそふ
 とこ夏の花