黒門の閂（かんぬき）

2005年10月24日の
黒門
という記事で
扉の閂（かんぬき）の開け方が謎だといってました。

その謎が
いま解き明かされようと
しております。

まあ
また出かけていって
じっくり観察した
ということですけどね。




　　　　　　　　　これが黒門（2006年1月22日雪の次の日）




　　　　　　　　　左通用門(邸内から見て)



他の扉の閂（かんぬき）も
構造は同じです。





　　　　　　　　　開け方が謎であった閂（かんぬき）


閂（かんぬき）を
右へずらせれば開けられるようになるのですが
逆Ｕ字の金具が邪魔で
これでは抜き差しができません。

抜き差しならぬ状態
Ｓｔａｔｅ　ｏｆ　ｓｉｅｇｅ
閉塞状況であります。


　　　　　　　　　Ｕ字金具の拡大写真


近くに寄ってよく観察しましょう。

Ｕ字金具の右側の薄黄色の物体は
偶々はさまっていた銀杏の葉っぱです。
気にしないでね。



　　　　　　　　　　　　　Ｕ字金具の左側の下側に鍵穴？



Ｕ字金具の左側の下側を覗いてみると
四角い穴があいている。
これは鍵穴ですね。
多分
Ｕ字金具は錠になっているんです。



　　　　　　　　　Ｕ字金具右部分を上から


Ｕ字金具右部分を上から見ると
穴が大きくて
Ｕ字金具が動けるようになってます。

　ははあん
　鍵を入れて錠を外すと
　こうなるんだよね

というのが
下の想像図です。

絵が下手っぴいなのは
堪忍してね。




　　　　　　　　　　　　　Ｕ字金具開錠想像図


Ｕ字金具が上に撥ねて
閂（かんぬき）が右に抜けるようになる。

　間違いない　（Ｃ）　ｂｙ　長井秀和　　










追記（2006年7月23日）
　閂（かんぬき）の錠の構造について調べました。
　こちら（黒門の閂－錠の構造）
　もご覧ください。

賀の花（28）

イングリッシュ・ラベンダー=【Ｌａｖａｅｎｄｕｌａ　ａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ】

シソ科
地中海沿岸原産





古今和歌集　巻第十五　恋歌五

物思ひけるころ
ものへまかりける道に
野火の燃えけるを見てよめる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊勢

　冬枯れの野辺とわが身を思ひせば
　燃えても春を待たましものを