20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

スーパームーン

2011年03月21日 | Weblog
          

 一昨日3月19日は、過去18年間で、最も月が地球に接近する日「スーパームーン」だったのだそうです。

 下はネットで検索して出て来た「スーパームーン」に関する文章からの引用です。

 ーNASA(アメリカ航空宇宙局)によりますと、今回は、月と地球が最も遠くなった時に比べて、大きさでは14%大きく、明るさでは30%明るく見えるということです。
 東日本大震災の影響で節電が呼びかけられていることから、東京都内では、こうこうと輝く丸い月が、漆黒の街並みを映していました。ー

 ベランダを一周しながら月を探しましたが、昨日は雲がかかっていて、見えませんでした。
 もう一日早く知っていれば・・・。
 被災地の方々も、このスーパームーンをご覧になったでしょうか。
 うつくしい月明かりに、ひとときでも疲れを癒されたでしょうか。
 
 写真もお借りしたものです。
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日曜美術館

2011年03月20日 | Weblog
            

 今朝は、大震災以来はじめてニュース・報道以外の番組を見ました。
 教育テレビの、日曜美術館です。
 今日の日曜美術館の特集は、過日こちらでご紹介した中川一政。
 97年の生涯、独学で絵の道を突き進んだ中川一政の手がけた仕事は、油彩画、日本画、小説の挿絵・装丁、書など多岐を極めています。
 それらは、なんど見ても圧倒されます。
 ゲストの辺見じゅんの話もおもしろかったです。
 70数歳のころ、スランプに陥り、そこから再生していく様子などは感動的でした。

 ちなみに、父方の祖父が中川一政。母方の祖父が演出家の千田是也。
 夫が舞台演出家の気鋭・栗山民也というのが、女優の中川安奈さんです。
 彼女は家の娘の中学・高校の先輩ですが、『魔女の・・・』の作家Kさんのお嬢さんと中川安奈が友人とかで、あるパーティで彼女とご一緒にいらしたのをお見かけしたことがあります。
「あ、中川一政のお孫さん!」と、そのときも頭に浮かんだのは中川一政のこと。
 おちゃめで、チャーミングな中川一政が、どんなおじいさまだったのか、うかがってみたかったなと、いまでもあのときのことを悔やんでおります。
 
 写真は、中川一政作の黒茶碗「武蔵坊」です。NHKのサイトからお借りしました。
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日常

2011年03月19日 | Weblog
             
 
 当たり前の日常の営みが、先週の金曜日までは日本中で続いていました。
 それが、あの大地震ですべてひっくりかえり・・・。

 日常を当たり前に送ることも困難な被災者の方たちのことを、毎日考えています。

 東京でも、交通事情や、計画停電や、原発の問題や・・・。
 考えるたびに、なかなか足を前へ踏み出せないでいます。
 でもそろそろ、きちんと日常を生きていかないとと思っています。

 今日は思い切って,お墓のお掃除とお墓参りにいってこようと思っています。
 春のお彼岸ですから。
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寒緋桜

2011年03月18日 | Weblog
             

 公園の寒緋桜が赤い蕾を開いていました。
 
 ぐちゃぐちゃになってしまった本の山のなかから、1985年、当時仲間たちと作っていた同人誌『わっせ』の終刊号が出て来ました。
 なつかしいお名前を眺めながら、そこに載せている自分の作品も読んでみました。
 幼年童話です。
 私はデビューのころから、ほとんど高学年向けが多かったので、ちょっと新鮮でした。
 あたらしい作品の芽になりそうです。

 今夜は久しぶりに夫が帰ってきます。
 毎晩ビデオチャットで話しているので、地震の悲惨な状況は、そのビデオチャットの私の背景に写っている仕事部屋の風景からも知っていますが、実際をみたらきっとびっくりすると思います。

 今日は協会賞・新人賞の第一回合同選考委員会でしたが、中止になりました。
 今週は連日、予定が入っておりましたが、これですべてが中止になりました。
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2011年03月17日 | Weblog
              

 ちょっとお買い物にお出かけするにもマスクが欠かせません。
 放射能漏れのことがとても気になります。
 TVを見ていると、冷静に余計な不安は煽らないような発言をするコメンテーターと、過激な発言で口角泡を飛ばすコメンテーター。その二種類の人がいるような気がします。
 こういうときは、冷静に、そして的確に情報を教えてくださることが、私たちにとっては必要です。

 公園でみかけた桜。
 ソメイヨシノではありませんが、桜のこのうす桃色のやさしい色を見ていると、地震でこの数日間ガサガサ、コチコチになっていた気持ちが、ゆっくりと、ほどけていくようです。
 冷静になれ。と言ってもらっているような気持ちになります。

 今夜は句会でしたが、中止になりました。
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『トゥルー・ストーリーズ』(ポール・オースター 新潮文庫)

2011年03月16日 | Weblog
                

 余震が続いていたり、原発の放射能漏れが気になったりで、テレビをつけたまま読書三昧の日々です。今日は仲間うちの研究会「Beー子どもと本」が予定されていましたが、中止になりました。
 そのお仲間の新刊で、恵贈いただいたままのご本を地震でごちゃごちゃになった膨大な本の山から、やっと見つけ出し読んでいるところです。
 
 雑誌『日本児童文学』は、1970年代からのバックナンバーをちゃんと揃えてベッドルームの書棚にしまってあります。
 これは地震でも無事でした。
 
 問題は、ここ数年の『日本児童文学』と、子どもの本研究会の書評誌『子どもの本棚』。
 せっかく年数別、月別に並べてあったのが、ばらばらに。
 片付けるときはもう必死で、そんなふうに並べることが出来ませんでした。

 いずれ書棚を買い換えたら・・・。
 それまではごちゃごちゃに山積みです。
 
 そのなかで、なぜか手にしたのが、大好きなオースターのエッセイ集『トゥルー・ストーリーズ』
 9・11から一ヶ月たった2001年10月11日に書かれた「地下鉄」というエッセイが収録されています。
 ここには世界の悲惨に対する静かな悲しみをたたえた文章が綴られています。
 
 列車の騒音、列車のスピード。駅に来るたびにスピーカーからほとばしり出る、バリバリという不可解な雑音。がくんと揺れて、突如バランスを失い、見知らぬ者同士の体がぶつかり合う衝撃。余計な口を利かずにいることの、微妙な、この上なく文明的な技術。
 やがて,見たところ何の理由もなしに、明かりが消えて、ファンのうなりがとまり、誰もが黙っておとなしく、列車がふたたび動き出すのを待つ。誰ひとり、何も喋らない。ため息すらほとんど漏らさない。わがニューヨーカー仲間たちは、闇のなかでじっと、天使の忍耐強さとともに待っている。

 今回の想像を絶する自然災害を人たちが、このオースターのような気分になるのは、いったい、いつのことでしょう。
 いまはただひたすら踏ん張って、この危機を乗りこえていくしかありません。
 春は必ず来ることを信じて。
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ありがとうございました。

2011年03月15日 | Weblog
 高層階などに住んでいるため、いろいろな方々からメールやお手紙、そしてblogへのご心配下さるコメントなどを頂戴いたしました。

 地震で部屋いっぱいに散乱していた膨大な本や、破壊した書棚の残骸は、さながらゴミ屋敷の様相。
 その仕事部屋を見たときは慄然とし、(ドアが開かず、なかにも入れませんでした)自らの不運を嘆き、気力すら失せておりました。
 それを勇気づけて下さったのは、TVで見た私などよりもっと過酷な試練と向き合っている方々の力強い表情や、配布されたおにぎりを笑顔で抱きしめていた子どもたちの笑顔でした。
 こんなことで意気消沈していたら恥ずかしい。
 そう思って、仕事部屋を片付け始めました。

 ほんとうにたくさんの皆さま、ありがとうございました。
 返信無用と皆さんお書き下さっているので、拙blogにてお礼にかえさせていただきます。
 ありがとうございました。
 これ以上、大きな余震がこないよう祈るばかりです。

 今日は午後から児文協の運営委員会を予定しておりましたが、昨日の早朝、中止が決まりました。
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たっぷりの日の光

2011年03月14日 | Weblog
      
       

 冬の花の木瓜と、夏の花の松葉牡丹。
 それが、おとなり同士で咲いています。
 たっぷりの、日の光を浴びながら。
 季節を勘違いしてしまいそうな光景です。

 想像を絶する、あんな大地震を目の当たりにすると、なぜか花々のやさしさにつかの間、癒されるような気がします。

 今夜は大先輩作家の方の、偲ぶ会でしたが中止になりました。
 気象庁の発表では、この2日のあいだに、70%の確立でマグニチュード7の余震がくるとか。
 5日のあいだでは50%の確立とか。
 まだまだ大きな余震が来るようです。
 皆さま、くれぐれもお気をつけてください。
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スーパーがたいへんなことに!

2011年03月13日 | Weblog
 今朝、娘から「ショッピングモールに入っているイトーヨーカ堂でお水の配布があるらしいので、だいじょうぶだとは思うけれど、行かない?」
 との電話が。
 ひとりでいるので、なにかと気を使ってくれます。
 地震のとき、郡山の親戚に連絡を取ろうとしてもぜんぜん電話が通じず、気を揉んでいたら、夜、あちらからお電話でやっとご無事が確認でき、ほっとしたことを思い出しました。そのときおっしゃっていたのが、お水のこと。
「断水で困っています」
 それがあったので、近々大きな余震がくるとテレビなどで報道されているので、娘が気を利かせてくれたようです。

 娘に背中を押され、スーパーにいくと、何事かと思うほどの人の数。
 お水なんて、かけらもありません。
 仕方なく娘の家族と別れ、私は行きつけの西友に。
 ところがそこも、もう棚はがらがらです。
 お肉などほとんどありません。納豆や牛乳もからっぽ。
 冷凍食品もからっぽ。
 レジは大行列。
 
 私は日頃から、お肉やお魚を余分に買っておき、冷凍庫にストックしています。
 なにかの時に困らないように。
 先日の地震ではそれが功を奏し、娘や○くんや深夜に帰宅した娘の旦那さまのお夕食も、どうにか、賄えました。
 ですから、数日分のお肉やお魚、それからお野菜、果物だけはストックしておきたいと、必死でお買い物をしてきました。
 娘のおかげで朝早く家をでたので、希望の品の80%は揃いました。

 それにしても、たいへんです。
 大きな余震にならなければいいのですが・・・。
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地震お見舞い申し上げます。

2011年03月12日 | Weblog
 昨日の地震はほんとうに怖かったです。
 このまますべてが崩壊してしまうのではないかという不安が,揺れているあいだじゅう過ぎっておりました。
 東北地方の皆さんのご不安は、それ以上のものだったのではと、ほんとうに心よりお見舞い申し上げます。
 世界最大級の地震だったそうで、ことばに言い表せない気持ちです。
 ほんとうにたいへんなことになってしまいました。

 たまたま息子が仕事で東京に来ていて、息子と娘と○くんと私で、日本橋でランチをすませ、息子はそのまま羽田に。
 娘と○くんは,その足で我が家にやってきていました。
 ですから、怖さのため動けないでいる私にかわって、娘がテキパキと動いてくれました。
 けれど、私の仕事部屋は、たいへんなことになっていました。
 書棚のストッパーが外れていて、キャパシティオーバーになっていた満杯の書棚が倒れ、本の重さで倒壊。
 もし私がひとりでパソコンに向かっていたら、下敷きになっていたところでした。
 おまけに、マンションのエレベーターもとまり復旧は深夜とか。
 余震も続いています。
 後片付けや、余震の心配などから、夕べは娘と○くんが泊まってくれ、娘の旦那さまも、地下鉄が復旧した深夜、我が家にやってきてくれました。
 今朝は朝から、娘と旦那さまで、後片付けをしてくれました。

 羽田に向かった息子は15時発だったので、足止めをくらい、そのまま空港のイスで仮眠をとることになりました。
 けれど、今朝の10過ぎには広島の大学に着いたと、電話がありました。

 ひとりだったら、ほんとうにパニックになってしまいそうな一日でした。
 娘たちがいてくれたおかげで、どうにか乗りこえることができました。
 
 ご被害に遭われた皆さまも、一日も早い物理的、精神的な復旧をお祈りいたしております。
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