20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ギャッベデザイン

2010年12月14日 | Weblog
  
 
 以前も、このblogに書いたことがありますが、トルコ絨毯のキリムを、玄関のドアを開けたつきあたりの壁にタペストリーとしてさげています。
 キリムのギャッベデザインであるダイヤ模様は、玄関から入ってくる魔物をはねつける魔除けのおまじないの意味があるそうです。
 他にも、夫がアメリカに赴任しているころ、あちらで買ったネイティヴアメリカンの絨毯を、タペストリーにしています。これは魔除けとは聞いておりませんが、このデザインにもなにか意味合いがありそうです。(写真右)

 先日、娘夫婦の息子の○くんが用事があってやってきて、玄関に入るなり、
「あれ、こわい?」と、そのトルコのキリムを指さすのです。
「怖くないわよ。玄関から入ってくる悪者を、やつけちゃうんだから、すごく強いのよ」
 そういったら、
「じゃあ、こわくないんだね」と、○くん。
 ところが、別の部屋にいくために、その前を通るたび、どうも気になるらしく
「あの目も、あの目も、こわくないよね。すご~く強いんだよね」
 と、いちいち強さの確認をします。
 どうやら内心は、不気味に思っているようです。
 ・・・目?
 あらためて、ダイヤ模様のそのキリムを眺めてみました。
 どうやら、ダイヤ模様の白いのと黒いのが、彼には目に見えるようです。

 小さな子どもと一緒の時間をすごすと、おもいがけない発見があります。
 ついこの間までは気づかなかったことを、いろいろ見つけ出し、質問してくるのですから。
 子どもの視点といいますが、そんな小さなひと言にハッと気づかされることがあり、思わずにたにた、しあわせな気持ちにしてもらいます。
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