20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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小春日和の日曜日

2020年10月26日 | Weblog

                 

 数週間ぶりに、晴れた、土曜と日曜。

 日曜日は、これまた、数週間ぶりに、公園を2時間歩いて、大きなスーパーにお買い物に行ってきました。

                 

 スズメも、のどかな表情で、写真を撮させてくれました。

                 

 亀の親子も、のんびりと、池で泳いでいます。

                 

 赤トンボが、たくさん、飛んでいました。

 久しぶりの、公園歩き。

 小春日和の、気持ちのいい一日でした。

 

 そうそう、ランチは、公園の先にある、西友のイートインに入っている、おじいさんとおばあさん二人でやっている、ラーメン屋さんの、350円のラーメン。

「外で、食べてもいいですか?」と聞いたら、「いいですよ」と。

 お盆に乗せてもらい、窓の外にある、お庭のテーブルと椅子を確保し、そこで食べました。

 お庭のテーブルは、ガラガラ。

 

 食べながら、思い出したのが、中学生だった頃のこと。

 高校受験のため、深夜まで勉強していると、遠くから「チャルメラ」の音が・・・。

 リヤカーを引いて、ラーメン屋さんが歩いているのです。

 その音が流れると、母が、お鍋を持って、外へ出ていきます。

 なぜか、娘が起きて勉強しているのに、自分が先に寝てしまうわけにはいかない。

 それが母の、親としての矜恃だったようです。

 娘は、そんなもの、当時はまったく、意に介していませんでしたが(笑)。

 

 そして、買ってきたラーメンが、時々お夜食になりました。

 母も一緒にお相伴。

 

 もう、父も、小学生だった弟も眠っています。

 姉はその頃、もう大学生だったので、家を出ていましたから。

 深夜の、母と私のひめごと。ラーメンをすすりながら「おいしいね」と、時々目を合わせて笑う母と私。

 ラーメン屋さんの、ラーメンを食べたのは、その時が初めてでした。

 

 あの頃を思い出すような、なつかしく、素朴なお味でした。

 なんだか、幸せな秋の日でした。

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