20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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冬至

2022年12月22日 | Weblog
            

今日は、冬至。
夜はゆず湯です。
ところが今年はゆずが、高い。
お姉さんの八百屋さんでさえ、大きいのが、1個298円。
仕方なく2個買って、一個は切って、ガーゼの袋に入れて、湯船に浮かべます。
もう一個はジップロックに入れて、冷蔵庫に入れ、お正月お料理用。

冬至のお風呂に入って思うのは、今年一年のこと。

今年の2月に発売され、10月にはたちまち10万部突破したという本。
『発達障害 グレーゾーン その正しい理解と克服法』(精神科医・岡田尊司著)と、いう話題の本を買って読みました。
発達障害ではないけれど、生きづらい。
そう言う思いを抱えている人が、こんなにも多いことを知りました。

確かに完璧な人間などいません。
みんな、何かしらの欠陥を抱えている。
欠陥に無自覚な人もいるかもしれませんが。

また、うまくいかないことを他者の責任にして、小さな穴の中に自分を入れて考える。他者のことなど考えず、自分のことだけを考える。そういう人もいるようです。

読みながら、「ああ、自分ももしかしたら、発達障害グレーゾーンかもしれない」と思いました。同じ話を、5回も10回も懲りずにしてしまうし・・。
その話をしたら、夫も読んで「僕も、グレーゾーンの部分があるかもしれない」と。

大多数の人たちが、無自覚に、グレーゾーンの中を生きているという気がします。
作家の村上春樹も、夏目漱石も、たくさんの人たちが、グレーゾーンで、それを自覚し、あるときは苦しみ、それを自分の根っこにして生きている。

子どもたちが小さいとき「基本的生活習慣」という、子どものそだてかたの本を読んで、それに縛られて、子育てしていたなとふとおもいだしました。
それはとても素晴らしいことだと、ずっと信じていました。
私もそうして、母から育てられていましたし・・・。

でも、もしかしたら、無自覚に、子育てで、それを盾に子どもたちを心理的に縛りつけていなかったか・・・。親が誰より、一番偉いと言う感覚で。

人間って、一生、過去を振り返りながら生き、気づきをちゃんと確かなものにして、自分を成長させる。学び続けなければいけないのだと思いました。
人々が持っている感受性を、大切にするためにも。

皆さんが、この本を読んでくださると、余計、「自分」という人間がわかり、また他者がわかって来るような気がします。
また人間を描く、作品の参考にもなると思いました。

ややグレーゾーンの私は、来年はそこを大切に意識し、他者とお付き合いしていく努力をしたいと思いました。

そして来年も、その学びをしばらく続けたいと思いました。
何歳になっても、大人として、人として成長し、他者と心底、寄り添える人間になれるように・・・。
コメント
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