太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

盾か矛か

2020-09-21 07:40:21 | 社会観察
Go To travelにも Go To eatにも無縁で未だにStay Home中心の生活ではパソコンくらいしか相手をしてくれる者はいない。気になるニュースがあった。地上イージス案は廃棄され洋上イージスになりそうである。まずは地上イージスが必要だと喧伝してきた関係者の皆さん、それで良いのでしょうか、何とか言ってください。そもそも地上イージスは日本へのミサイルを迎撃すると言われていたが低空で飛んで来るミサイルを迎撃することなど技術的に本当に可能だったのか。グアムやハワイに向かうミサイルの迎撃なら可能と思うが破片が本土に落下する可能性くらいで同盟国アメリカの援護射撃を諦めて良いものでしょうか。関連して出て来たのが敵基地攻撃能力を持つということだがグアムやハワイも射程に入るのでしょうか。どなたかが日米安保は盾と矛の関係で日本は盾、攻撃の矛はアメリカだそうである。同盟国日本が攻撃されたらアメリカが反撃するという役割分担とのこと。日本は専ら鎧兜で身を固めろというのは分かり易い。
 もし敵基地攻撃能力にミサイルが含まれるならこれは身を守るためと言えば盾だが本来は矛の技術である。盾と矛の違いを線引きすることは難しい。グアムやハワイを射程に収めるミサイルは不要だとアメリカは言うだろう。距離的に北朝鮮、中国あるいは極東ロシアに限定するミサイル装備に現実性があるだろうか。仮の話だが中東に敵対国が出現したらミサイルの射程にするのだろうか。インテリジェンスに関わることは抑止力の点から本当のところを言えないのが辛いところだがある程度開示しないと抑止にないならないというジレンマもある。極端なことを言えば核は盾か矛か、もし日本がこれは抑止力であるから盾であると言っても必ずアメリカはそれは矛であると言って装備には反対するだろう。
 市民講座で「世界には軍隊を持たない国などない。中立国になって丸腰で国を守ろうなどと言うのは青二才の考えることである。」と延々と軍事力の必要性を力説したいい年のオジサンが居た。コメンテーターに毒され過ぎた年老いた青二才である。どうすれば良いか。SFのように国全体を電磁シールドで覆う技術はまだ無いから徹底的に鎧兜で身を固める。勿論領土の侵犯の隙間など無い。その上で積極的平和外交である。強力な経済協力関係、文化交流、人的交流など、もし日本が倒れたら我々も共倒れするという価値の共有である。残念ながら矛の行き着く先は北朝鮮をみれば分かるが核武装である。盾でも矛でもない最も重要な事は、日本を攻撃したら世界の悪者になってしまうという尊敬される国づくりである。盾や矛では尊敬は得られない。現実を知らない、甘いと読む人も多いだろう。ただどういう考えであろうが年の行った青二才が社会の一部に居ることを認める社会も必要である。多数決こそ民主主義であるというのは間違いである。講座で質問したオジサンと考えは違うがそう考える人も居ることは認めている。



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