太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

NHK日曜討論

2015-08-24 09:39:24 | 社会観察

8月23日の日曜討論を見た。内容が原発と再エネ問題という興味を惹くものであったし、何より司会も解説委員の島田敏夫氏の「仕切り」が痛快である。個人的には池上彰より優れていると思う。特徴は権力に媚び諂うところがない、反権力に簡単には同調しないという点である。以前NHKスペシャルで安全保障の討論会を仕切ったときも与党にも鋭く切り込む、あるいはズバッと切り捨てて進行させる手腕は大したものである。良く言えば本当に中立的、悪く言えば人の意を介さない冷酷(鈍感と映るかも)さが魅力でもある。討論は脱原発が3人、推進が2人というアレッと思うバランス、しかも推進派の一人が橘川(現理科大)教授、教授自身がちょっと愚痴っぽく「何故こちらの席にきたのか」というくらいでもう一人の推進派は美人でディベートには強そうだが世間には疎いシンクタンクの研究員。口癖は「2つの問題を混同すると話がわからなくなる。」そうでは無いでしょう。世間に起こる問題は必ず関連がある、国の各種委員会経過はよく勉強しているようで、コスト検証委ではこうだったとかいろいろ持ちだす。これら委員会は全て関連しており、分断して議論するところが権力の巧妙さであり強いところである。美人だから許すけど最終的には「国民負担」と「調整電源」を持ちだしたところは劣化したマスコミ並み。脱派も従来主張多く、討論にはなり得なかった。何故誰も買取期間終了後(システム)の発電原価に踏み込まぬ。既設原発を動かすことはある程度償却が終わっており原発が安い根拠になっている、と推進派が言うことと全く同じ土俵である。ちょっと内容的には白熱教室とはならなかったが、この種対立構成で討論を構成する場合「微熱」に収まるのは良いことかも知れない。エネルギー問題に二者択一的結論はないだろうし、そのようなドラスティックな選択に迫られる時は不幸である。これを見過ごすと駄目だとか許されないと批判されるかも知れないが平熱にはならない微熱だけは持ち続けて社会観察を続ける。


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