世界は良い人ばかりでは成り立たず

イージスアショアの費用が1基当たり１０００億円程度と言われていたのが倍くらい、場合によっては予定の2基で５０００億円をこえるとの報道がある。米朝会談の後どうするのかなと思っていたが、北朝鮮の脅威は変わっていないと防衛相。タイミングよくと言うか北朝鮮がＩＣＢMの開発は続けており核開発についても継続しているとアメリカの有力紙が伝えた。どうも世界には北朝鮮が完全非核化、ミサイル実験を止めたら困る人達も居るようだ。本気で北朝鮮が核・ミサイル開発を継続していたらアメリカの攻撃を覚悟していることになる。証拠が掴めれば躊躇なく、無慈悲にアメリカは空爆をするだろう。本当に覚悟しているのだろうか。

まさか開発途中のＩＣＢMはまだ使えないので焼け石に水だが完成している中距離ミサイルでも日本向けに撃っておこうなんてならないだろうか。そうなればイージスアショアは役に立つのだろう。インテリジェンスに関わる事は国民に安易に漏らしてはいけないだろうから本当のところは闇の中だが、迎撃用だから例え中国やロシアから万が一飛来してきても撃ち落とせるだろうから無駄とも言えないだろう。唯一無力なのはアメリカは防御の弱点を知っているだろうからアメリカから飛んでくるものだろう。アメリカのミサイルをアメリカの迎撃ミサイルで撃ち落とすといったまるで盾と矛は成り立つのだろうか。ワイドショーも平和なニュースばかり、良い人だらけでは番組が作れないだろう。Ｈｅｅｌは必要悪である。

日銀が金融政策を少しだけ変更した。物価安定目標の先延ばしは何時ものことで驚くに値しないが長期金利の上昇を認めた。銀行救済か。しかし個人消費の伸び悩みについてのコメントは何時も体感とは異なる。買わないのは欲しいものが無いからであって賃金の上昇が無いからではない。ちょこっと賃金が上がるくらいでは身近なものは事足りており買う気にならない。別荘1件買えるくらいのボーナスでも出れば新しい分野への消費は増えるだろう。ちょこっと上がる分なら貯蓄して将来不安に備えよう。

貯蓄も余裕が出て来たので利息もしれているから利ざや稼ぎに投資に回してみようか、引き出し手数料の方が利息より大きいのは腹が立つ、それなら思い切って投資へ、と思う家計がどれくらいあるだろう。ネットニュースで「金融界が激怒、アベノミクスは虚構か」というタイトルで日銀が家計の保有する投資信託の金額が３０兆円以上も過大計上していたことを問題視している。貯蓄から投資へはアベノミクスを代表する政策であるからだ。日銀は単純計上ミスと言っているがそうかも知れない。しかし３０兆円はミスで済まない額である。厚労省が働き方改革で労働時間形状をミスったが意図的でなくとも国会答弁では法案の正当性主張に使われた。財務省も意図的とは思えないがアベノミクスを支持する指標として使われた場面は随所であっただろう。総裁選に向けて色んな事が出て来る。報道、評論家、マスコミなどの世界で手のひら返しや蛇の寝返りが見れるかも知れない。変わらない、変われないのは野党だけである。