開いた口が塞がらないとはこのことだろう。朝刊の社説は何時もは2テーマを扱うが今日はパー券裏金疑惑1本である。当然批判はしているのだが長きに亘って慣習化していたこの問題を御社は一切知らなかった、煙すら見なかったのだろうか。暗愚の記者の集まりかと思ってしまう。小説では敏腕記者が悪事を追求し大活躍するテーマはよくある。思い起こせば現実社会でもクビを賭けて大スクープをものにした記者も何名かいた。特に政権擁護派だった御社は1強自民と蜜月を築いてきたことは世間も承知である。安倍さんに睨まれることなど1度も無かっただろう。ここにきて掌返しでは説得力があるまい。
安倍さんのシンパだった元NHKのI田女史、今はジャーナリストのようだが、安倍さんは慣習化されていたパー券の裏金を知ったとき激怒したとのこと。今頃何を。NHKにも記者はいる。どうしてその情報は内部で共有されなかったのかと問われ、自分は政治部で金を扱うのは社会部で壁が厚かったとか。噴飯ものの言い訳である。それでも新聞よりマシかも知れない。可愛がられた恩を忘れず無理筋の擁護をしているのだから。
大臣が一人更迭されると野党は任命責任を声高に叫ぶが今回の大量更迭について少々矛先が鈍っているような気がする。まさかブーメランを気にしているのではないだろうが。裏金疑惑も万博も少々食傷気味である。寒い事もあるが読書は進む。読書の一番いいところは経験しない世界に連れて行ってくれることであり、VRみたいなものである。悪い所は現実世界にもあると思ってしまうところである。敏腕記者もいなければ中立放送もないのに。さて、昨日までは産業スパイだったが今日からは売れない脚本家になる。次は江戸時代の侍になるつもりだ。