近所にあった幸楽苑が閉店した。全国展開している中華のチェーン店である。ネットでみるとかなりの店舗を閉じているようだ。たまに行く程度だったが鶏白湯スープのラーメンは格別美味しいと思っていた。残念ではあるが経営判断だから仕方ない。カウンターを合わせて50席程度の中規模店舗だったが気になっていたことはあった。注文がタッチパネルに変わり配膳はペッパー君のようなロボットが運んで来る。人件費削減のためか人手不足かは知らないが店の設計がそうなっていなかったので狭い通路を動くロボットには違和感があった。ロボットが注文した品を持ってきたときどうもともありがとうと言い難い味気無さはあった。多分償却する前に店を閉じただろうからパートさんで良かったのではと思う。何せ人間は担当の変更など潰しが効く。人件費は固定経費と言われるが配転可能な器用なロボットである。昔、速さと正確さでプライドを持って検査工程を担当していた者がロボットを導入して配置転換になってしまった。当然ロボットの方が人より優れていた。値段は2000万だったか、俺の価値はそれ以下だったと思うと辛いと嘆いていた彼を思い出す。
AI（人工知能）流行りの世の中である。今「ChatGPT（チャットGPT）」が話題になっている。対話型AIであるが質問を入力すると、たちどころに人間が書いたかのような自然な文章で答えてくれるとのこと。例えば、「平和というテーマで原稿を書いて」と頼むと、瞬時に回答を始め、最後は平和を実現するための「私たちの責任」を訴えるらしい。さらに「本を指定して読書感想文を400字で」と指定するとその範囲で文章を作成。本を読まなくても感想文が書ける。最近では論文作成に悪用されたりとかが話題になっている。原理は、ネット上にある莫大な文章を学習し、そのデータをもとに、ある言葉の次に続く言葉として最も確率の高いものを連ね、文章を作るというものとのこと。このブログは本人が書いたものか否か。誤変換、誤用、脱字、句読点ミスがあれば私である。あまりに完璧なものは怪しいと思わなければならない、ややこしい時代となったものだ。
大阪府と大阪市はカジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）のイメージを紹介した資料や動画に、著名な芸術家の作品を無断で使用した可能性が高いと発表、明らかに無断転載である。運営事業者側が提出したもので、府市は同日、ホームページなどで公開していた資料を削除し謝罪した。東京オリンピックを忘れたか。きっと出て来るぞ豊洲や電通の類似問題。ChatGPTに頼らなくても容易に想像がつく。