太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

聞いてみないと分からない

2023-04-15 06:52:38 | 日記

 大谷選手が所属しているエンジェルス、HRを打つとベンチの迎えで兜を着せる。この前まではカウボーイハットだったが今は日本の武者兜である。大谷選手に気を遣っているのかとも思えたが兜の角(鍬形;くわがた)が時々脱落する。ちゃちな作りの兜かと思ったが33万円もするとのこと。それなら箱詰めを容易にするため着脱が容易になっているのだと合点していた。ところがある番組のMCの方が、実際使われていた時代でもここは簡単に捥げる構造だった。もし馬を走らせていた時頭上の枝などに引っ掛かると頑丈だとクビを持っていかれますから簡単に取れるんですと。なるほど実用を考えてそうしていたのかと深く理解。確かに輸送の梱包などは些細なことでこの方が納得がいく。合点より早合点だった。

 聞いて初めて分ることはままある。釣り道具で出来あいの仕掛けを買うと色んなものがくっついていることがある。一体これは何のために付けているのだろうと意味にを知るために検索で調べるがその部品の名称が分らないと調べるのは苦労する。結局釣り場で聞くのが一番だ。

 勤めていた頃広い事務所に移った時、机はだだっ広いスペースの一角に寄せ集められた。有り余る空きスペースがありながらもっとゆったり配置すればよいものをと思った。しかし一角に寄せ集めたのは意味があった。先輩が言うには、広いスペースで仕事をすれば快適だろう。しかしそれに慣れてしまうと狭くなった時に不便を感じてしまう。何よりも人の顔が見えるということは集団では大切なことなんだと教えられたと。新しく研究所が出来て移ることになった。今度は自分で配置を考えなければならない。広いフロア-にも机は寄せて配置、空き部屋も結構あったが可能な限りそのままに。何で新しい場所でスペースは十分あるのに使わないのかと不満も聞かれた。実際は専有面積により本社に家賃のようなものを上納するシステムがありなるべく専有面積を少なくする必要があった。部門ごとに独立採算のような形をとっていたから節約できることはやらなければならなかった。社員が納得したのはこの点からである。皆の顔が良く見えるようになどとは若過ぎて言えなかった。これは何のためにとか無駄ではないかと思う事はよくある。大抵理由があり多くは経験からきた先達の知恵だ。聞いて見なければ分からない。