太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

五分散り

2019-04-15 08:12:57 | 日記

ちょっと足を延ばして工業団地の桜を見に行った。もう7分散りか新芽の若葉に変わっているかと思ったら5分はまだ残っている。桜吹雪のトンネルをゆっくりと車で走る。路肩には花びらが薄いピンクの絨毯になって溜まっている。まだ花見もできそうな雰囲気だが世の中はもう桜で騒がない。この工業団地内に勤務地があり、家から車で15分くらい。東京に外出する時も自宅に戻りガレージに車を置いて歩いて駅まで5分。走れば3分。随分恵まれた地の利で30年以上過ごした。サラリーマンとしてはラッキーだったかも知れない。

地方選が近いので選挙カーにもしばしば出会う。相変わらず窓から手を振る姿は馴染めない。何か上の人が目下に手を振っている感じがする。住宅団地の中を走る選挙カーも音量が凄まじい。赤ん坊なら確実に起きる。遠くまで声を届けて効率よく回ろうとするのは分かるが音量制限は無いものだろうか。道路脇の候補者掲示板も巨大だ。50人くらいは並んでいるだろうか。ちょっと停車したくらいでは卒業写真のアルバムのようで知り合いを探すのも困難である。家のポストには連日候補者のチラシが何枚も入る。結構金はかかっているだろう。一応目を通すが経歴欄は多士済々である。高校も大学も知らない名前ばかり並ぶ。学歴で政治をするわけではないが地方議会とはいえちょっと寂しい。かといって弁護士資格自慢の市長候補もやや鼻につく。職業の一つであり自慢するほどのものでもないだろう。しかし地場の親分や名士が議員になった時代を思えばまだましである。色んな価値観を持った人が議会に居ればそれはそれで意味がある。キャリア官僚という一色しかない世界の危うさは経験しているところだ。

何時か書いたことがあるが、選挙のチラシや立看には共通項目に対する考えを書くようにすべきだ。例えば市議会選挙であれば、1.わが市は公務員の給料が高すぎると言われているがどう考えるか。2.大学誘致に血道を上げる議会をどう思うか。3.市民税は周辺と比較し高いがどう考えるか。4.極少数の漁民のために巨大な湖に漁業権が設定され釣りという庶民の楽しみが奪われているがどう考えるか。5.ヤードと呼ばれる高いトタンで囲まれて中が見えない会社名掲示もないところが沢山あり見知らぬ外人が出入りしているのは大丈夫か。6.警察署の駐車場があまりに狭く、県や地域の出先機関が集まった合同庁舎はあまりに大きく立派だが人の出入りは極少ないが有効に使われているのか。等々である。どの候補者も少子化対策、子育て支援とか介護福祉とか国政の真似ばかりり言うので差が分からない。地方固有の問題を取り上げるべきだ。××党公認とか言って中央政党の名前を連呼する者もいるが彼らはきっと次の参院選で票集めに奔走する役割を担うのだろう。先日県議会選があり今度は市長と市議会選だ。選挙が終われば名前は直ぐ忘れるだろう。工業団地のかっての勤務地を走りながら昔の仲間の名前を思い出そうとするが、姓は出てきても下の名前までは出てこない。年が行って人の名前をわすれるのではなく日常使わない順に忘れていく。ボケとは関係ない。