太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

一番楽しかった時代

2019-02-27 09:50:20 | 思い出話

これまでの人生で何時が一番楽しかったかと聞かれれば小学校に上がる前後、野山を駆け回って遊んでいた時代だろう。丁度小動物が生まれて初めて巣穴から出た頃と一致するかも知れない。目に見えるもの、手で触れるものだけが世界の全ての時代である。勿論先の事など考えない、精々明日を思うことが未来である。自然が相手だから遊びに貧富の差は無い。あるとしたらポケットに忍ばせた肥後守の使い方くらいである。竹とんぼの軸の先端を二股に削ることなど年上とは相当差がつく。ゲーム機やら食べ物、服装などで周りと差を感じるのは相当後のことである。

4月になると新しい環境になる学生や新社会人の人たちへ。決してこれから先は思い返してあの時代が一番楽しかったと思えるのは多分稀である。辛いことや苦しいこと、悔しいことは山ほどある。時代で捉えて一番楽しい時代とは言えないだろう。しかし、時代ではなくとも、楽しい「事」は子供の頃より遥かに沢山起こる。今は無くとも将来確実にある。それはトータルすると艱難よりも多いはずである。今そこに在る危機など将来の笑い話であり、負けられない試合などそうそう無い。希望の学校に、会社に入れなかったとしても一生の一大事ではない。

特に新社会人は環境が一変する。それまでの横並びの世界から縦社会の人間関係で悩む人は多い。気に入らない上司など何処にでも居る。しかしそれは冠婚葬祭で出会う遠い親戚のようなもので決して一生付き纏うものではない。適当な距離を置いてやり過ごすに限る。若いというだけで可能性の点で必ずadvantageを持っている。耐えて粘って年金を支えて。思い出すあのセリフ。人生という暗くて長いトンネルは誰も生きては出られやしない。