太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

長持ち商品はもう要らない

2019-02-11 09:28:56 | 日記

土曜日に続き今日も朝から雪である。既に5㎝くらい積もっており、下手すると10㎝くらいになるかも知れない。道路が凍ると厄介である。冬用タイヤは持っていない。歩いて出られる範囲に限る。

昨日は雪も融けて無かったのだが久し振りに100均に歩いて出掛けた。歩いても5分掛らないスーパーに併設された店だ。久し振りの店内で驚いたのは商品類が豊富になったことだ。多くは名称も知らない商品でチラシとかで確認はできない、現場で見るしかない。現物を見ても何に使うかよく分からない。勿論ちゃんとした名前がついており、仕入れなどでは業者間では通じるのだろう。もし、貴方が100均の店を開くとしたら何を陳列しますかというテストを出したら東大生でも30品目くらいでネタ尽きるだろう。

目的はちょっとした文具を買うためだった。ボールペンでも糊でもホッチキスでもサラリーマン時代には当たり前のように用意されていたが今では何でも買わなければならない。かといって車で出掛けてさあ買おうと勇む類ではない。瞬間接着剤など昔は小さなチューブで千円くらいしたが何種類も用途の異なるものがぶら下がっている。調整ドライバー(小さなドライバーが何種類かセットになっている)も100円、昔は売っている店を探すのも苦労でやはり千円くらいしたと思う。100均の品揃えの戦略も大したものである。レジだって大したものである。客が商品の名前が分からず機能や形を説明しても、それが何処にあるか答えなければならない。何百種も覚えるのは悪ふざけの動画を投稿するラーメン屋、ファーストフード店、コンビニのバイトではできないだろう。

買い求めたのはボールペンと電卓である。電卓は何度計算しても計が合わず、何かのキーが故障したのだろうが、再現できない。電卓計算は正しいと思い込んでいるから厄介である。100均に電卓が何種も並んでいるのは驚いた、これが100円かと。勿論made in Chinaである。もう何十年も前の話だが勤めた会社は電卓事業が急成長していた。表示管を使ったものである。ところが別のメーカーが液晶表示の電卓を出して瞬く間に市場は奪われてしまった。転職した会社の上司はその表示管を製造する工場を立ちあげ、主力工場にした実績を持っていた。ところが液晶の登場で毎月出荷は激減し、最後は事業すら止めてしまった。上司はほんの短い間に天国と地獄を経験したと嘆いていた。電卓というと今でもそれを思い出す。

レジの前で小さい妹を連れた幼稚園児くらいの子供がお菓子を買って100円を出した。店員から108円ですよと言われまた小さな財布を一生懸命探っている。100均で108円は理解できないだろう。消費税ですよと言ってもますます分からなくなる。小学校に行っても多分税金の事は教えない。教えるべきだろう。消費が伸びない事で日銀も政府も大いに苦労している。以前ブログに、欲しいものが無いから買わないと書いた。贅沢を言えばきりが無いが必需品となると大方、事足りている。100均で思ったが、これに付け加えると、長持ちするものももう要らない。若い頃なら安物買いの銭失いと言われるが、今は衣服もそうだが長持ちイコール高級、贅沢品である。これから先何年使うかと考えると長寿命で高額なものは必要ない。こんな世代が人口構成の大半を占めている。消費が上向く筈が無い。