太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

電柱の建替えは忘れた頃に

2018-02-14 08:53:07 | 日記

半年以上前、東電の人が来て電柱の寿命(30年くらいと言われた)で劣化しているので建て替えたいという。我が家の敷地の一角に立っているので工事の許可を求めに来たのだ。そのままにして劣化しポキリと折れて屋根にでも倒れたら家一軒賠償してもらおうとも思ったが大人げない。あれから半年以上何の音沙汰も無かったが先日突然工事屋が来て工事を始めたいという。説明の時には車の出入りは問題ないと言っていたが今日から2~3日ガレージの前を塞ぐが出入り時には工事車両を移動すると言う。新設なら別だが断る理由は全く無い。不要不急でない車の外出は控えなければ。建て替えは傍に別の穴を掘って仮設用の新しい電柱を立てる。この仮設柱に電線、電話線、ファイバーケーブルを移動する。古い電柱を引っこ抜く。その穴にまた新しい電柱を持って来て立てる。仮設柱に電線、電話線を本柱に移し替えるといった結構な大工事だ。

多くの途上国に行ったが、仕事柄配電線や電柱はよく目についた。モンゴルの草原では電柱の根元、埋設部分が木製で上部が鉄製のものが多くあった。多分乾燥しているから木製でも良い、加工は容易で北の山には木は沢山ある。一日中草原をジープで走り回って電線を見つけると、ああ街が近いと思ったものだ。アジアの多くは配電工事が手作業丸出しの所は結構多い。捩っただけに見える結線や、やたら長すぎて余って弛んだ電線も多い。海外に出掛ける人が何時も悩むコンセント、プラグの形状が施設によって異なるのは発展途上で何処の国の技術を導入したかで違う。電圧も220Vと言いながら250Vくらいはザラ。ある国では見事に電線が切られて盗まれていた村もある。この村に設置した太陽電池は裏面の配線ケーブルまで盗まれた。価値が分かっていたのだろう。理解し難いのはパネル表面は何ともないが裏面のプラスチック製の端子BOXまで盗まれていた。果たして何に使うのだろう。スペインではメガソーラーのためだけに高圧送電線や変電所が1年足らずで新設され驚いた。電気の利用は車の普及と同じように人類の何大発明に数えても良い。火は自然界にあるが、電気はそうはいかない。あの細い電線でエネルギーを移動させるのだから素直に感嘆せざるを得ない。途上国の無電化村でも「電気」を知らないところなど無い。インフラが無いため電気の恩恵が受けられないだけだった。こういう村では太陽電池への期待はすこぶる大きかった。30年前の話である。その頃日本ではほんの一部の人しか太陽電池を知らなかった。日本の田舎で住民に散々太陽電池の説明をした後の質問が、ところで何処からお湯がでるのですかだった笑い話もある。温水器と区別がつかなかった頃である。表でクレーン車が唸り出した。公共のため、我慢我慢。

P.S

トランプさんが対日貿易赤字でまた過激な発言をしている。多分安倍総理が同じ事を言ったら与野党から罷免要求、サポーターマスコミも擁護などできないだろう。許されるアメリカは不思議な国である。不思議と付き合う難しさは経験しないと分からない。友人と言うほどでも無かったが、特に嫌いでもなかった。ただ喋る時に口パクで別の者が喋っているような、要は何を考えているか分かり難いやつが居た。頭が良いことは周りも分かっていた。残念なことに彼は大学1年の時自殺してしまった。家族を含めて周りも自殺の理由が全く分からなかった。今思うと彼は何人で何処から来たのか分からない不思議な存在だった。もう少し理解に努めたら良かったとも思っている。