キマグレ競馬・備忘録

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天文学者ティコ・ブラーエの死因

2010年11月17日 | Science/Technology
デンマークの天文学者ティコ・ブラーエの墓が発掘されたそうです。
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著名天文学者の死因解明へ ティコ・ブラーエの墓発掘(産経新聞)
デンマークとチェコの科学者らは15日、16世紀のデンマークの著名な天文学者で、近代天文学の発展に貢献したティコ・ブラーエ(1546~1601年)の死因を解明しようと、プラハにある墓を掘り起こした。急死したブラーエの死因は謎とされてきた。AP通信などが伝えた。ブラーエは天体望遠鏡の発明以前に高精度の観測を行ったことで知られ、神聖ローマ帝国皇帝の招きでプラハに移り、程なく死亡した。死後、弟子のケプラーが膨大な観測記録を基に惑星の運動に関する「ケプラーの法則」を発見した。1901年の墓発掘時に採取された口ひげなどを90年代に分析したところ、高濃度の水銀を検出。水銀中毒や毒殺などの説が浮上していた。科学者らは15日、プラハ中心部の教会の床下からブラーエの棺を発掘。CTスキャンなども使い、数日間かけて調べるという。(共同)
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子供の頃に彼の伝記を読んだことがあります。久し振りにニュースで彼の名前を聞いて懐かしくなりました。その伝記では、コペルニクス→ブラーエ→ガリレオ→ケプラー→ハーシェル→へールの順に偉大な先人達を紹介していましたが、ウラニボルグという大きな天文台で精密な肉眼観測を行い、膨大な記録を残した実績があるにもかかわらず、彼は他の5人に比べてやや記述が小さな扱いになっていたのを覚えています。この伝記の著者の記述では、ブラーエはケプラーと一緒に観測をしたけれども、その観測記録を独り占めし決して渡そうとしなかったという変わり者扱いでした。しかし、数年前に読んだ「ケプラー疑惑」という本の中では、逆に彼は好ましい人物として評価されています。むしろ観測記録を盗み出したと言われるケプラーに、暗殺の疑惑を向けており、その証拠としてブラーエの死因・水銀中毒を挙げています。今回の調査もその結果に沿って、最新の器具で彼の死因を調べようという試みのようです。今回、死因が特定されたとしても、彼等が証明した素晴らしい業績への影響は無いと思いますが、もし影響があるとすれば、「ケプラー疑惑」の今後の売れ行きの方かも。(^^;)

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