野球賭博で揺れる大相撲ですが、日本人力士の出場が減った場合「ワールドカップ化」することになりそうです。
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まるで“相撲W杯”…もし開催しても外国人力士だらけ(夕刊フジ)
「協会としては(名古屋場所を)開催を願っているが、特別調査委員会の判断を待ってからになる」。武蔵川理事長は21日の会見で、野球賭博に関与した力士の出場を、調査委の報告をもとに7月4日に決めると発表した。しかし開催しても、外国人力士が幕内の半数以上を占める“相撲ワールドカップ”になりかねない。(中略)5月の夏場所は幕内力士42人中、日本人が26人。上位を中心に外国人は16人で、名古屋場所も同数になる見込み。しかし、関与している力士が今後増える可能性は十分。出場力士は外国人力士のほうが多いという事態にもなりかねない。大相撲では2006年初場所から26場所連続で外国人力士が優勝している。日本人力士不在の名古屋場所は、名実ともに外国人力士が賜杯ならぬ“W杯”を争う場所になるかもしれない
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相撲の力士は勝負の世界で生きる人達ですから、ギャンブルが好きなのは容易に想像できます。おそらく野球賭博も普通に楽しんでいたら、負けが込んで大変なことになってしまったというのが実態ではないでしょうか。普通のサラリーマンであれば、「仕方がない」で済んだ話かもしれません。でも相撲協会自らが「相撲は国技」という位置付けにしているため、力士は公の場ではそれに相応しい高潔で誠実な人物であることが求められます。(それが判らなくて辞めさせられた横綱がいました)
野球賭博の影響で、もし日本人力士の多くが欠場した場合、名古屋場所が「ワールドカップ」になる可能性があります。確かに最近は外国人力士の優勝が続いており、日本人力士は脇役になっているのが実態ですから、いてもいなくても大勢に影響は無いと思います。でも日本人力士がいない相撲も寂しい。相撲協会が言う「相撲は日本の国技」という方針が時代の変化に適合できないのであれば、柔道のように「日本のスポーツのひとつ」に格下げしたら良いと思います。力士の出身国や品格も問わないし、サラリーマンと同じように普通に遊んでもOK、そうすれば巨大な体を持て余している人達に人気のスポーツとして認知されるかもしれません。
今回の件の反省も必要ですが、これをきっかけとしてポジティブな方向に変わって行ってほしいと思います。