キマグレ競馬・備忘録

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本「きょうも涙の日が落ちる」

2020年02月10日 | Book
先月、映画を見てから「寅さん」に憑りつかれました。
彼のエッセイ、対談集「きょうも涙の日が落ちる」の感想です。
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渥美清はよくアフリカに出掛けていたようです。映画撮影で行ったアフリカで
過酷な生活を体験し、二度と行かないと思いながらその後も4回も行ったらしい。
映画で人気者となった彼にとって、人がいないアフリカの自然な生活は
心が休まるのかも。でも実際は、撮影隊を好奇の目で見るアフリカの人達、
同行した医者があまりの患者の多さにノイローゼになりそうだった話、
糞尿の臭いが強烈だった話、夜、野生動物が居る闇の中でトイレに行く恐怖等々、
当時のアフリカの人達の生活習慣や環境を、彼の視点で面白く話を紹介していて
とても面白かった。
後半は、演劇、映画関係者との対談。アメリカの喜劇役者の話(チャップリン、
ロイド、キートンの話)もしていたが、こちらは、あまり面白くなかった。
先輩達を前に渥美清の話も、寅さんと違って何となく遠慮がち。
当時の芸能関係の人達の考え方、古風な言葉遣いなどを読んでいると、
みんな自己チューであり、周りへの気遣いや気配りみたいなものは無かった
ようだ。今だったら、セクハラ・パワハラで訴えられそうな、とても対談集に
載せられないような話を面白がって話しているのを読むと、昭和の時代を感じる。
渥美清は謙虚で相手に気を遣っていて、改めて良い人だなと思った。
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